地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

フード  |    2026.06.14

【はしもとオムレツ】にキッチンカーが登場。片手で食べられる新感覚のオムレツサンド|Hot Sandwich『SUN LAND』

和歌山県橋本市のご当地グルメ「はしもとオムレツ」。県内での鶏卵生産量が最も多いことから始まった取り組みに、2026年2月、認定店で初となるキッチンカーが加わりました。

SUN LAND Instagramより引用

和歌山県や大阪府などを中心に活動しているキッチンカー「SUN LAND(サンランド)」。橋本市役所からのお声がけをきっかけに、はしもとオムレツへの扉を叩きます。

SUN LAND Instagramより引用

SUN LANDが提供するオムレツは、片手で食べられる「スパニッシュサンド」。橋本市内での出店時限定で販売される、人気メニューのひとつです。取材当日、イベントにお邪魔した際は、開始後わずか2時間で完売しました。

キッチンカーでのオムレツ。他で例を見ない斬新な発想は、どこからヒントを得たのでしょうか。店主の辻本成さんにお話を伺いました。

※「恋し野春まつり」にて取材(2026.4.12)

ぎゅっと橋本が詰まったスパニッシュサンド。新感覚のオムレツは、橋本要素がぎゅっと満載

片手でさっと頂ける、新感覚のオムレツサンド。橋本市役所からの打診後に複数パターンを考案し、「手軽さ」の観点からスパニッシュ風に決定しました。

たまごと野菜を一緒に炒めてスクランブルエッグにし、ふんわりとしたパンにサンド。ホットサンドメーカーに一気にぐるりと通します。

焼き上げる前からボリューミーで、もりもりとしたビジュアル。「めっちゃ分厚いでしょ~」と満面の笑みで見せていただきました。

スパニッシュサンドは、ノーマル(¥1,000)とチーズ入り(¥1,100)の2種類があり、今回は後者をチョイス。

ひとくちがぶりと頬張ると、ぎっしりと詰まったスクランブルエッグに、ケチャップのうまみ、そして、むにっと伸びるチーズのコクが、ぐいぐいと前のめりに溢れ出ます。

そして、しばらく噛んでいると、しゃくしゃくとしたマッシュルームと玉ねぎの食感も、後からじんわりと歩み寄ります。小さくカットされているため主張は強すぎず、味わいの調和も堪能できます。

「はしもとオムレツ」では、市内産のたまごに加え、地元の食材を1つ以上使うことが特長。スパニッシュオムレツサンドでは、1つと言わず、随所に橋本要素が詰め込まれています。

チーズスパニッシュオムレツサンド。写真は1/2個。

パンは、橋本市役所前にある「アークティック」のパンを使用。たまごは地元の養鶏所、冨岡エッグファーム産。玉ねぎは、辻本さんの知人の農場「池田農園」によるもので、マッシュルームは、橋本市恋野地区の名産「恋野マッシュルーム」を使っています。

「橋本の食材で」とお話を受けたときに、脳裏に浮かんだ食材の候補をどんどん取り入れた辻本さん。

「この1つに橋本が詰まっていますね」辻本さんの語る通り、頂いた瞬間からみっちり橋本らしさを味わえる一品となっています。

一時は白紙になったキッチンカー。発起の背中を押したのは、映画の主人公と似た経歴の自分

2024年より活動を始めた辻本さん。「キッチンカーを始めてホットサンドに着手したのか、逆だったのか…どっちやったやろうな~」と、にかっと白い歯を見せて笑います。

はじめにキッチンカー、次にホットサンドの順番で輪郭を帯びていったSUN LANDの構想。当時、神奈川にいる弟さんがキッチンカー事業を計画しており、手伝う予定で前職を離れました。しかし、この計画が流れてしまい、一時は白紙に戻ってしまいます。

「キッチンカーを手伝うために辞めたのであれば、じゃあ自分でやってみたらいいんじゃないか」と決意し、ご自身で事業を立ち上げることを決意しました。

数あるメニューのなかでホットサンドに決めた理由は、アメリカ映画『Chef(シェフ)』(邦題『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』2014年公開)の影響。

「映画で見たキューバサンドが美味しそうだったんです…!」と惚れ込んだといいます。

作中の主人公であるカール・キャスパーは、元シェフ。かつて務めていた料理人としての仕事を辞め、新たに移動販売のフードトラックを始めます。

実は、辻本さんご自身も元調理師。「カールと自分の経歴が似ていたんです。それも、元料理人で、キッチンカーをしようとしているところまで同じで…。親近感を抱きましたね」と振り返ります。

偶然、はたまた、運命――。ありきたりな表現に収めるのが畏れ多いほど、濃密な巡り合わせを感じました。

老若男女楽しめるホットサンド。調理師時代での経験が原点に

キッチンカーを始めて約2年。辻本さんの掲げるSUN LANDの指針は「子どもから大人の方まで喜んでいただけるホットサンド」です。Instagramのプロフィールにも堂々と掲げているこのコンセプトには、前職での経験が原点にあるといいます。

辻本さんは、かつて高齢者施設で調理師をしていました。年老いていくとだんだん食が細くなっていく様子を間近に経験。「老若男女、喜んで食べてもらえているのを見たら嬉しいですね」の言葉には、説得力がじんわり滲み出ていました。

取材当日、キッチンカーを興味深く覗き込む子どもたちの姿もありました。

キッチンカーは特定の住所を持たないぶん、お店側から向かっていけるのが最大の利点。この長所をフルに活かし、土日はほとんどイベントに駆け回っています。

地域のイベントから誘いを受ける時もあれば、辻本さんご自身が出店募集にエントリーすることも少なくありません。

「橋本って、都会か田舎でいうと後者で、『野菜ってもらうものやから、わざわざ買いに行かへん』みたいな距離の近さがあると思うんです。キッチンカー同士の距離の近さと、似たようなものを感じますね」と話す辻本さん。

イベントで隣り合った他店の方から誘われることも少なくありません。

SUN LANDの出店カレンダーはInstagramで随時発信されています。ぜひアカウントをフォローして、出店情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

橋本市限定、橋本づくしのオムレツから目が離せません。

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものです。

店舗情報

店名:Hot Sandwich 『SUN LAND』(ホットサンドウィッチ サンランド)

Instagram:@sun_land_2024

大阪府、和歌山県、奈良県(奈良市以外)などで出店中。

記事をシェアする

この記事を書いた人

AZU

大阪府河内長野市出身・在住のアラサー。「大阪(の田舎)生まれ」をアイデンティティとし、あえて地元をめぐる【ジモ旅】が好き。大阪(南河内)和歌山(橋本)を中心に活動しています。本業は学校職員。

関連記事