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人  |    2026.05.01

建築×ビーズで生み出す立体アート|札幌のビーズ作家『call me』

ビーズアクセサリーを作る作家は数多くいる。でも「建築」と掛け合わせている作家は他にいない。

札幌を拠点に活動するビーズ作家『call me』のこうみさんが手がけるのは、平面ではなく立体的な構造を持つビーズ作品。CADや模型材料を駆使して作られるクリアBOXのお雛様や、空間を意識した立体的なアクセサリーは、建築学科で学んだ知識を活かした唯一無二の作品です。

建築の知識を活かした、立体的なビーズ作品

数多くのビーズ作家がいる中で、こうみさんは「建築」と掛け合わせて独自の世界を作りました。

代表作はクリアBOXお雛様。CADや模型材料を使ってひな壇を作り、ビーズで作った人形と融合させたお雛様や兜などの作品です。

アクセサリーも、平面ではなく立体的に仕上げているのが特徴。テグスで編んだパーツが重なり合い、空間を感じさせる構造になっています。

影までデザインするディスプレイ

こうみさんは大学で建築学科を専攻し、卒業後は設計事務所に就職しましたが働き方が合わず退職。しばらく「建築」の仕事から離れることを決意しました。

「救いだったのは、建築自体は嫌いにならなかったこと。今でも建築の仕事への想いはあります。ただ、今ビーズ作家として建築の知識を活かせているのがとても嬉しい」とこうみさんは話します。

一点ものにこだわる、多彩な作品たち

call meの商品ラインナップは大きく3つ。

代表作であるクリアBOXのお雛様や兜は3,000〜10,000円。コンパクトで場所を取らずに飾れるサイズなのも選ばれている理由の一つです。立体的なデザインが特徴のアクセサリーは1,000円後半〜4,000円。そして、気軽にcall meを知ってもらう入口として用意しているのが1回500円のガチャポン。季節にまつわるチャームなどを入れており、何が出てくるかわからないワクワク感にハマるお客様も多いそう。

「商品は実は全て一点ものになるように作っています。同じデザインでも、色を若干変えたり、お雛様なら雪洞(ぼんぼり)の色とか襟の色だけ変えたり。土台は一緒でもちょっとした変化を加えるようにしていて、商品とお客さんのことを結びつけて覚えたりもしているんです」

ひとつひとつの作品に、こうみさんのこだわりが詰まっています。

辛い時に呼び出してもらえる存在でありたい

『call me』という名前の由来は、名前の「こうみ」と、英語の「call me」の響きが似ていたことから。もうひとつ、大事な想いが込められています。

「アクセサリーを着けている自分を見て、少しでも気持ちが上がるような。辛い時に呼び出してもらえる、そんな存在になれたらいいなと。それがcall meという名前に込められた願いです」

作品作りにはお客様の存在も欠かせないようで、「このデザイン〇〇さんが好きそう」とイメージして作ることもあるといいます。

「それが刺さる時はもちろん嬉しい。ターゲットにしていなかった方がそれを買ってくれた時はまた別の嬉しさを感じます。イメージして作ったお客様がつないでくれたご縁ですよね」

「売る」ではなく「見てもらう」場を作りたかった

2026年1月、こうみさんは個展【けんちくと、ビーズ。】を開催。ビーズ制作を始めて20年、call meとしての活動3年目、さらにInstagramフォロワー1000人という節目に、よりcall meを知ってもらう機会を作りたいと考えました。

あえて「販売する場」ではなく「個展」という形にしたのは理由があります。

「『売る』目的のイベント出店だと、告知をためらっちゃうんです。お客様も『買わないのに行くのも…』と思ってしまう人がいるかもしれない。でも個展なら『見てもらう』がメインだから、自分も声をかけやすいしお客様も来やすいだろうなと思って。場所代をかけてでも、そういう場を作りたかったんです」

会場のレイアウトは、建築の知識を活かして自分で図面を作成。車椅子の人でも通れる通路幅や、回遊できる動線設計にしました。大学の卒業制作(模型)も展示し、ビーズ制作に建築を掛け合わせる今のスタイルの元になった背景を、お客様に知ってもらいたかったといいます。

「会いに来てくれるというだけで嬉しい。色んなお客様からの愛を感じられた2日間でした」

もっと多くの人に届けたい

「もっと多くの人に知ってもらいたい」

「自分の作品を見て、ふっと気持ちが楽になる人が少しでも増えたら」

そんな想いで、こうみさんは制作を続けています。

「実は、また建築の世界で働きたい気持ちも少しあるんです。でも、そうなるとこれまでついてくれたお客様に申し訳ないなという気持ちもあって…」

そう話すこうみさんの言葉からは、お客様への深い愛情が伝わってきます。

柔らかな雰囲気の中にある行動力。興味を持ったことや場所には一人で乗り込んでいき、そこでつながる縁も多い。お客様に愛されているのは、作品だけでなく、こうみさんの人柄があってこそかもしれません。

札幌市内のイベント出店を中心に活動しているこうみさん。出店スケジュールはInstagramで随時更新されています。「建築×ビーズ」の繊細さにぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

call me

Instagram:https://www.instagram.com/call_me_accessories/

X:https://x.com/callme_hinadoll?s=21&t=3i4XtnLkRZxjXG5Z9rOMSg

公式LINE:https://line.me/R/ti/p/@758zqoii

※お問い合わせはInstagramのDMまで

【委託販売先】

カレーショップエス:https://curryshop-s.com/

ブロカント苫小牧店:https://www.instagram.com/brocante_antique_/

osteria EST EST EST.:https://osteria-est.com/

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この記事を書いた人

徳田 このみ

北海道札幌市在住のライター。Mediallでは、お店や事業など「何かを一人で始めた人」を中心に紹介しています。 その人の想いやこだわり、裏側にあるストーリーなど、丁寧に魅力を伝えます。

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