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プレスリリース  |    2026.06.02

【秋田・仙北発】折り紙が命を宿す|世界的人形劇師とわらび座が生んだ、前代未聞の劇場体験

秋田県仙北市を拠点に地域の物語を紡ぎ続けてきた劇団、わらび座。創立75周年を迎えた2026年、その節目を飾る新作ミュージカルが幕を開けました。

創立75周年の節目に生まれた、秋田発の新作ミュージカル

フィギュアシアター『黒紙の魔術師と白銀の龍』the Musical——。秋田県出身作家・鳥美山貴子による第62回講談社児童文学新人賞受賞作を原作に、「折り紙に命が宿り動き出す世界」を初めて舞台化した意欲作です。

日本初演、前例なき挑戦——チェコの世界的人形劇師が秋田へ

舞台化のために招かれたのは、チェコを拠点に活動する世界的人形劇師・沢則行。大小40体ものパペット(劇人形)を制作し、俳優と人形が同等の存在として舞台に立つ「フィギュアシアター×ミュージカル」という融合形式は、発祥地のヨーロッパでもまだ開発途上。オリジナル作品の日本初演としてはほぼ前例がありません。

「折り紙に命が宿り、動き出す」というコンセプトをどう表現するか。これがこの作品の舞台化の成否を握ります。折り紙作家や人形劇などの映像を調べつくし、たどり着いたのが沢さんでした。プラハと秋田で時差を超えてオンラインで打合せを重ね、3月末、寒さが残る秋田に到着してすぐ、制作に入りました。

沢則行が語る、舞台と命と、AIへの問い

沢さんはこう話します。
「子どものころからあこがれているわらび座さんの芝居にたずさわれる喜びと、ヨーロッパで働き始めて35年目、まだ自分にも何か新しくてステキな挑戦ができるありがたさ。とはいえ、この作品のテーマは今の「世界」を映し出していてとても深く、切ないです。
折り紙が生き物になって動き出すというのは、CGや AI 動画を使えば多分 30 秒ぐらいで作れちゃう絵なんですが、これは舞台ですから、お客さんの目の前でお客さんがそう思い込んでくれないと成立しない。僕は個人的に昨年から AI と共演する人形劇を作っていて痛感しているのは、結局生きている人間が一番大事なんだなという感覚です。
AI のディレクターも同じ気持ちなんですね。便利なんだけど道具であって、命を持っている人間をどこまで賛美できるのかが、アート、カルチャーをやっている人間の使命だと痛感しています。人形もいっぱい作るけど、最後は役者です。
生きている人間の役者が、舞台の上でお客さんに説得力を持って立っているかどうか、歌っているかどうかっていうのが勝負なので、楽しみにしてほしい。」

俳優・三重野葵が語る、想像力の結集

出演者の一人、三重野葵はこう話します。
「稽古の中で沢さんの前でトカゲを操ったら、「まだトカゲが見えないんだよ。三重野葵が見えるよ」と。やっぱりトカゲが見えるようにならないといけない。折り紙の生き物が変わるところとか、CG とか映像だったら綺麗に変わるでしょうが、そこを僕たちの想像力と、見ているお客さんの想像力が一緒になった時に、僕たちが描きたいことがお客さんにも届くんだと思う。そういう想像力の結集、総合体みたいなものを、子どもから大人までお客さんと一緒にわらび劇場で作りたい」。

圧巻のクライマックス|白銀の龍と巨大な黒い鳥が舞台を制す

クライマックスでは、横15メートル×縦10メートルの巨大な舞台空間いっぱいに、7人の俳優が操る白銀の龍と巨大な黒い鳥が登場。舞台と人形劇の境界を超えた圧巻のシーンが展開されます。

秋田の風土から生まれた、子どもたちへの物語

原作の背景にあるのは、秋田の自然や暮らしの記憶。本音を言えない現代の子どもたちが、折り紙の生き物たちとともに勇気や友情を見つけていく物語は、地域の風土から生まれた「秋田発」の物語でもあります。

5歳から70代まで:観客の声

初日からは、子どもから70代まで幅広い世代から感動の声が寄せられています。
初日の一番小さな入場者は5歳。トンボやカニやトカゲのパペットに大喜びしたり、龍や巨大な黒い鳥のたたかいを固唾をのんで見つめたり、一緒に来たおじいちゃんが「2時間の舞台なので途中であきると思っていたのに、最後までずっと観てみました!」とびっくりしていました。

11歳の男の子は、「めちゃくちゃ面白かったです。友達との付き合いで何か気づかされた感じになって、すごくよかったです」。入場した時より、少し大人になった表情で話してくれました。

50代の女性は、「人、フィギュア、映像、照明、音楽、歌の一体感が素晴らしいです。フィギュアに心と魂を宿して演技している様に、心を一つにしていれば、何もおそれず乗り越え幸せになれると思いました。感動をありがとうございました」

18歳以下2,300名が無料:公演情報

子どもも大人も年代を超えて、それぞれの形でいのちを愛おしく思える舞台。
文化庁の助成により、土日祝公演では18歳以下2,300名が無料で観覧可能です。

公演はあきた芸術村わらび劇場にて2026年11月まで開催。秋田を訪れる理由になる、新しい劇場体験がここにあります。

公演詳細:https://www.warabi.or.jp/event/260505kurogami

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劇団わらび座は「人の生きる糧になる芸術の創造」を理念に、民族伝統をベースに、多彩な表現で現代の心を描く劇団です。秋田県仙北市にある拠点「あきた芸術村」は、オリジナルミュージカルなどを上演する「わらび劇場」、敷地内には、天然温泉の「温泉ゆぽぽ」、秋田の地ビール「田沢湖ビール」の工場、陶芸や木工体験ができる「森林工芸館」などが集結。文化、食、温泉を一度に楽しめる、秋田や東北文化を満喫できるアート・ヴィレッジです。

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