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アクティビティ  |    2023.08.13

今年もニギニギしくありますように!男鹿半島「里山のカフェににぎ」の農家民宿体験紀行

こんにちは!Mediallライターのきょうわかです。突然ですが、落ち着いた空間で静かなひとときを過ごしたいと思っていませんか?

都会の喧騒を離れ、のどかな田園風景を楽しみながら郷土料理に舌鼓を打つ。今回ご紹介するのはそんな世界が待っている「里山のカフェににぎ」です。(以下省略してににぎ)

カフェだけではなく、農家民宿もおこなっているににぎ。周辺の土地情報や、実際に泊まって得られた体験談などをご紹介します。写真を多く載せて旅行気分が味わえる記事になっていますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

ににぎは、なまはげの里「男鹿市」にある

突き出たような形の男鹿半島

秋田県の北西部に位置する男鹿半島。そのなかでも海辺にほどなく近い山村にににぎはあります。秋田といえば「かまくら」や「稲庭うどん」を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。

しかし秋田で有名なもの、なまはげを忘れてはいけません。そう、男鹿市はなまはげの発祥の地なんです。なまはげは神様や神の使いとして子を諭したり厄払いをしたりする、伝統的な年越し行事です。

鬼のような仮面が印象的で「なぐこはいねが~」(泣いているこどもはいないか~の意味)と、TVなどでもたびたび取り上げられています。そんななまはげの伝説が残る地域に、ににぎはあります。

ににぎの名はニニギノミコトからあやかっている

かわいい響きの「ににぎ」

宿の名前である「ににぎ」の由来は、公式サイトより引用します。

地元『真山神社(旧赤神神社)』に祀られている『ニニギノミコト』という神様にあやかっており、その名前の意味は “ 稲穂が豊かに ニギニギしく(にぎやかに)実る”と言われております

里山のカフェににぎ「沿革・由緒」より

自然豊かな場所にふさわしい、1年の実りを大切にする思いが詰まっている名前です。そしてににぎ、っていう響きもなんだかかわいいですね。

店主は4代目の猿田真(さるたまこと)さん。カフェ・ギャラリースペースの提供・農家民宿と、古民家を上手に活用しています。

田園風景広がる「文豪ルーム」

田園や木々と調和のとれた古民家

外観は昔ながらの大きなお屋敷です。家を守るように立っている樹齢100年を超すサクラは、建物との調和がとれています。

周辺は田んぼが主で、喧騒からは縁のない感じが見て取れます。手入れの行き届いた玄関周りは、旅館をイメージさせるような佇まいです。

左がカフェ側入り口、右側が宿泊部屋側入り口

玄関を空けてお邪魔すると、1階はカフェ・宿泊・ギャラリーの各スペースに分かれていました。

手書きがステキな各部屋の案内

開放感のあるカフェは、地元のコーヒー屋さんの味を堪能できます。

店主猿田さんの手作り看板
通り抜けるような空間が広がるカフェスペース

案内されたのは純和風の客室。なかでも目を引いたのが「縁側」です。文豪ルームと猿田さんは名付けていて、それもうなずけます。

おすすめの文豪ルーム!

そこから見えるのは、庭の木々と奥に広がる田園風景。山から抜けてくる風が、心地よく体を通り抜けます。ひとりの時間が作れたら、すばらしい着想が湧きそうなスペースでした。ひとりで落ち着きたい人には、ぜひともおすすめしたい場所です

ギャラリースペースでは、秋田県内の作家さんたちの作品が展示・販売されています。

各種様々な作品が展示・販売

観光がてら、各お店を尋ねてみるのもよいでしょう。

夕食は郷土料理のあんぷら餅の鍋

右上鍋があんぷら餅入りの鍋

夕食は予約制で「ご満足にぎにぎコース」と「鍋とがっこコース」があります。がっことは方言で、漬物のこと。秋田の名物に「いぶりがっこ」がありますが、いぶす漬物という意味なんですね。

今回はご満足にぎにぎコースを頂きました。この日は夏の時期ではあるものの夜は少し寒いため、鍋を食べられるのが嬉しく感じられました。

メインの鍋は、あんぷら餅が入った郷土料理。あんぷら餅は、餅米だけを潰して食すだまこ餅と違い、ジャガイモも練り混ぜるのが特徴です。触感はつるつるしていて、男鹿市では昔から食べられている地元の郷土料理です。その他にも、近くの漁港で取れた食材が出され、男鹿の食を心ゆくまで堪能できました。

朝はおひつのご飯で

大きな窓からさす自然な光

朝は縁側からの自然の明るさで目を覚まします。着いてから食べてばかりとは思いつつ、漂う朝食の良い香りが食欲をそそります。

お腹に優しい朝食

ステキだったのは陶器の「おひつ」で用意された白いご飯。ふっくらと冷めにくく、秋田特有の少し強めの塩気のおかずとよく合います。

お代わり自由なおひつのご飯!

朝食後には一杯のドリンクがつき、私は黒豆茶を注文。香り豊かなお茶と、ひとつ甘味のアクセントとなるもろこしを頂くことができました。

ににぎで宿泊して男鹿を観光しよう!

コーヒー豆などのお土産コーナー

カフェスペースでコーヒー豆などのお土産を手にし、宿をあとにする時間に。最後まで見送ってくださった猿田さん。のどかな時間を過ごせました。

今回は強めの雨が降る中での滞在でしたが、幸い木々や地形に恵まれていて不安に駆られることはありませんでした。

静かな場所で心をいやせる、隠れ家的な農家民宿ににぎ。秋田県は男鹿を訪れる際には、ぜひとも利用してほしいお宿です。

周辺には、観光としてのなまはげを堪能できる「なまはげ館」や、あじさいで有名な「雲昌寺」、少し足をのばせば「男鹿水族館GAO」まであります。宿泊前後の観光もばっちりな宿に、あなたも訪れてみませんか。

お店の説明

里山のカフェににぎ
営業時間:11:30~16:00
定休日:毎週水・木曜日ほか臨時休業日あり
住所:秋田県男鹿市北浦真山字塞ノ神下14番
TEL:0185-27-8422

公式サイト:里山のカフェににぎ

お問い合わせ:公式サイト内のお問い合わせフォームより

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この記事を書いた人

きょうわか

「秋田県在住ライター」林業を本職としている、「自然」が大好きなライターです。秋田の魅力を発信中!!

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