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アクティビティ  |    2026.09.06

ランニング&自転車を楽しむための、沖縄唯一の専門店「Run Ride POINT」|沖縄県那覇市

ランニングや自転車は、多くの方が取り組みやすいスポーツの代表格と言えるでしょう。健康のために走り始めたり、自転車通勤したりする方もいるほど、誰にとっても身近なものとなっています。そんなランニングや自転車の楽しさを、もっと多くの人々に知ってもらいたい。そんな思いで、店舗運営やイベント開催等に取り組んでいる方が、沖縄県那覇市にいます。それが、ランニングとサイクリングの専門店「Run Ride POINT」の店長・金城一也さんです。

コンサルタントからランニング&自転車の拠点運営へ

もともとは、土木建設系のコンサルタントとして交通提案の部署に在籍していた金城さん。2015年に起業し、那覇市でランニングステーションや自転車移動の拠点となる施設をオープンしました。もともとランニングや自転車が好きだったのか…と思いきや、キッカケは別の点にあったと言います。

「沖縄では渋滞がずっと問題視されていますが、その解決に向けた施策を提案する仕事に従事していました。例えば、バスや自転車の利用促進などですね。東京都で自転車道整備のモデルが始まり、国の施策として全国的にも整備が進みました。しかし、沖縄ではハード整備になると道路管理者の理解が得られにくく、上手く広がらなかったんです。そこで、行政とは違うところから促進につながる事業はないかと考え、ランニングステーション(以下、ランステ)や自転車通勤の拠点となる施設をオープンさせました。」

行政が拠点を作るのでは時間がかかりますし、とはいえ、自分の力でドラスティックに街を変えるのは困難です。そこで、拠点をキッカケにアンテナに引っかかる人が増え、朝だけでも走ったり自転車に乗ったりする人が増えれば面白いと考えたそうです。

道路拡幅での立ち退き、そしてコロナ禍での方針転換

しかし、5年ほど経ったタイミングで転機が訪れます。店舗の目の前にあった道路が拡幅工事を行うため、立ち退きを余儀なくされたのでした。

「どうしようか、本当に困ってしまいましたね。那覇市は家賃がずっと上がってきていたし、他にランステのできるような場所はなかったんです。正直、店を閉じることも考えました。でも、4~5年でRun Ride POINTという看板は知られてきていたし、ランニングやサイクリングのツアー等も取り組んでいて、促進に繋がっていくだろうという思いもあったんです。」

ランニングツアーの様子

悩んだ末、金城さんは閉鎖ではなく移転を決断。ランニングステーションとしてのサービスは終了し、ランニングと自転車に特化した販売店としての継続を決めたのでした。

さらに、移転直後のタイミングで、追い打ちをかけるような出来事が起こりました。それが、新型コロナウイルスの感染拡大です。ただでさえ人が集められなくなった中、牧志公設市場での感染で一気に人が引いてしまったとのこと。店舗経営は厳しかったものの、これをキッカケに方針転換を行ったそうです。

「移転前は、ランニングや自転車通勤に取り組む人が増えてくれたらと思ってお店を運営していました。でも、始めるのは良いものの、慣れるまではしんどいんですよね。ですから、途中でフェードアウトしてしまう人もいます。そういう人は、恐らく頑張ってしまっていたのではないでしょうか。スポーツとしてなら、頑張るのは大切だと思います。でも、そうじゃない人は頑張る必要なんてありません。もっと、ランニングや自転車の楽しさを伝えられたら。競技者ではないからこそ、自分の立ち位置はそこにあると考えました。」

楽しさを軸に広がるチャレンジ

ランニングや自転車が楽しくなるような製品を揃え、楽しさを発信していく場所を作ることにしたという金城さん。店内を見て回っても、他のスポーツ用品店ではあまり見られないような製品が並べられています。

Run Ride POINTでは、もともと県内にないブランドを取り扱っていました。そこから、シューズやアパレル、キャップ、靴下、アクセサリ系(時計、サングラス)、補給食など、金城さん自身が欲しい、楽しいと思えるものを軸に製品ジャンルやブランドを広げていったと言います。

「ブランドは、こちらから良いものがないかと探しています。たまにオファーを頂くこともありますが、その場合は国内に入っていなくて、これから展開していこうというようなブランドが多いですね。」

ランニングと自転車に特化したお店は、沖縄で唯一なのだとか。販売店としてはもちろん、最近は他事業にも少しずつ幅が広がっているそうです。

「ランニングやサイクリングのツアーは継続していて、県外・海外のお客さんからも予約が入ります。他社ツアーからサポートを依頼されることもありますね。そのほか、朝ランや夜ランを店舗拠点で行ったり、伊平屋ヴィレッジトレイル ラン&ウォークというイベント運営に携わったり。2025年には、初めて『豊崎サバイバルラン』というイベントを自主開催しました。これからも、普通とは違うことに挑戦していきたいと思っています。」

金城さんの取り組みは、すべて1つの軸に従ったもの。それは、ランニングや自転車を楽しむ人が増えて欲しいという思いです。お話を伺っていても、その強い気持ちが伝わってきました。

ちなみに取材に合わせ、私も夜ランイベントに参加させていただきました。公式Facebookで呼びかけ、時間の合う人が集まって一緒に走る。常連さんもいれば、旅行ついでに参加される方もいるそうです。初対面の方ばかりでしたが、いつしか打ち解けて会話しながら走り、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。“楽しい”で繋がる空間を、ぜひ皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

※掲載内容は取材時点(2026年7月)の情報です
※一部写真は移転前店舗にて撮影しています

【店舗情報】

Run Ride Point

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この記事を書いた人

三河 賢文

"走る"フリーライター、ナレッジ・リンクス(株)代表、ランニングクラブ「WILD MOVE」主宰コーチ。宮城県仙台市出身、千葉県印西市在住の4人の子を持つ大家族フリーランス。マラソンが趣味で国内外を旅して走り回っています。100km超のウルトラマラソンも数多く完走。自らの足で見て、聞いて、感じた、地域の魅力をお届けします。

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