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自然  |    2026.04.05

石垣島「野底岳(マーペー)」山頂は片道約20分でたどり着く、360度のパノラマが広がる大絶景スポットだった!

石垣島北部にある、尖ったシルエットが特徴的な「野底岳(のそこだけ)」。石垣島を代表する名峰で、地元では「マーペー」の愛称で親しまれています。そのシルエットから、ヨーロッパの名峰と重ねて「八重山のマッターホルン」とも。

山頂までは麓からのコースと林道からのコースがあります。麓からのコースだと片道50分ほどかかりますが、林道からのショートカットコースだと、片道約20分で登ることができます。

今回は、石垣島エコツアーBe-Wonderの野底マーペーエコトレッキングツアーで、野底岳に登った体験を紹介します。

野底岳に向かう途中で出会った特別天然記念物

登山口へ向かう車中、ガイドさんが「あそこにいますよ!」と指差した先には、なんと特別天然記念物の「カンムリワシ」が。 キリッとした表情とふわふわのお腹がかわいらしい。まだ警戒心が薄い幼鳥だったようで、カメラを向けても微動だにしませんでした。

一方で、石垣島の道路脇でよく見られる「カンムリワシ事故注意」の看板には切実な理由がありました。 カンムリワシは動きがのんびりしているため、路上でエサを食べている時に車が近づいても、パッと飛び立つことができません。「車が来れば飛び立って避けるだろう」という人間の思い込みが、不意の衝突事故につながってしまいます。 貴重な命を守るためにも、このエリアではカンムリワシに合わせた運転を心がけたいものです。

手付かずの森が広がる「野底岳」

車で8合目にある「野底マーペー登山道入り口」と書かれた緑色の看板まで向かい、ここからスタート。一歩踏み込むと、そこには「手付かずの森」が広がっていました。 細い木が入り乱れて生えているのは、間伐や下草刈りなどで人の手が入っていない、自然のままの姿だから。ガイドさんから「これが本来の山の姿なんですよ」と教わると、一気に冒険気分が高まりました。

亜熱帯ならではの植物

歩いている途中、ひときわ目を引いたのが、板のように薄く縦に広がったギランイヌビワの木の根、「板根(ばんこん)」。 沖縄の土壌は粘土質で栄養が表面に近いところにあるため、根が深く張れず、こうして横に踏ん張って巨体を支えているのだそう。

また、郷土料理にも使われる巨大な「オオタニワタリ」など、本土では見られない南国特有の植物を観察できました。

山頂は360度の大パノラマの絶景

後半の急な道を登り切ると、突如視界が開け、360度の大パノラマが目に飛び込んできました。一歩踏み外すと危ない岩場でもあるので、足元には充分注意してください。

海のグラデーションの秘密

海の色が鮮やかな水色と深い紺色に分かれているのはなぜか知っていますか?水色は下に白い砂地がある浅瀬、濃い紺色は一気に深くなっている沖です。そして、浅瀬と沖の境界線には白波が立っています。水色の水面の奥に見えるポコポコした影は岩や海藻で、そこが魚たちの住処になっています。石垣島の95%がサンゴ礁に囲まれていることを、実感できます。山の上だからこそ、石垣島の海を上から見ることができます。

多様性豊かな森

眼下に広がる森を「まるでブロッコリーみたいに見えませんか?」と投げかけてくれたガイドさん。「いろんな種類の木が生えているから、一色じゃないたくさんの種類の緑色になるんですよ」と教えてくれました。この多様さが、島の豊かな生態系を支えています。

マーペー伝説について

頂上の大きな岩には、切ないマーペー伝説が残っています。 琉球王国時代、恋人と引き裂かれ、黒島から石垣島に強制移住させられた娘・マーペー。せめて愛する人のいる島を一目見ようとこの山に登りましたが、大きな山(於茂登岳)に遮られ、何も見えませんでした。悲しみに暮れた彼女は、山頂で祈る姿のまま石になったといいます。 「野底岳(のそこだけ)」という正式名称よりも、島の人たちが親しみを込めて「マーペー」と呼ぶのは、彼女への慈しみの心があるからだそうです。

まとめ

初心者でも手軽に登ることができる、野底岳。石垣島の伝説と石垣島の自然の豊かさを同時に知ることができるスポットでした。 服装はハイキング向けの装備がおすすめです。飲み物もお忘れなく。石垣島の自然に関する知識が豊富な白鳥さんによるツアーは、お子様連れにもおすすめです。

今回参加したツアー情報

石垣島エコツアーBe-Wonder
HP:https://be-wonder.main.jp/dmape.htm

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この記事を書いた人

山まみー

東京都で会社員をしながらライターとしても活動中。登山、旅行、アート、おいしいものを食べることが好き。

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