「こんな脂のあるハラミ、食べたことない!」
思わずそう声が出るほど、衝撃の一皿に出会いました。
神戸・長田にある「やきにくホルモン壱番 高速長田店」では、佐賀牛を中心に上質な肉を手頃な価格で楽しむことができます。
なかでも人気なのが、仕入れ数が限られるため1グループにつき1皿限定(2025年10月現在)で提供される「特選ハラミ」。その脂の甘みと柔らかさは、ハラミのイメージを覆すほどです。
今回は平日の夜に訪問し、特選ハラミをはじめ、厚切りタンや盛り合わせ、ウルテの刺身などを堪能。落ち着いた店内で、じっくりと肉の旨みを味わってきました。
1グループ1皿限定の希少部位・特選ハラミ

テーブルに運ばれてきた瞬間、まず目を奪われたのはその艶。赤身とサシのコントラストが美しく、光に当たるたびに脂がきらりと輝きます。

この特選ハラミは、1グループにつき1皿限定。仕入れ量が限られており、数量が不足しているため、多くの人に味わってほしいという思いからこのルールが設けられているそうです。
網の上にのせると、すぐに脂が溶けて炎が上がり、立ちのぼる香ばしい煙が空腹を刺激します。
柔らかくほどける肉の繊維と、ハラミとは思えないほど濃厚な脂の甘み。それでいて後味は驚くほど軽く、くどさがまったくありません。肉の旨みと脂のコクが絶妙に溶け合い、「これが本当のハラミか」と唸ってしまうほどの一皿でした。
数量限定という言葉に納得の、特別な存在感。焼肉好きなら、これを目当てに訪れる価値があります。
分厚くジューシーなタンと厚切りタン

網の上に並べられたタンは、見るからに肉厚。焼き面がじゅうっと音を立てて焦げ目をつけると、香ばしい香りが立ちのぼります。
程よく焼き上がったところでかじると、外はカリッと香ばしく、中はしっとり。噛むたびに肉汁があふれ、タン特有の弾力と旨みが口いっぱいに広がります。

続いて焼いた厚切りタンは、さらに別次元。見た目からしてステーキのような厚みで、両面をじっくり焼くと、表面はこんがり、中はレアに近い柔らかさになります。

この2種類の食感の違いを食べ比べるのが楽しい。どちらも塩加減が絶妙で、シンプルに焼くだけで素材の良さが際立ちます。
コリコリ食感がクセになるウルテの刺身

焼肉店でもなかなか見かけないウルテの刺身。ウルテとは、牛の気管の軟骨のことです。ホルモンの中でも特にコリコリとした食感が特徴で、噛むほどに旨みがじんわり広がります。
皿に盛られたウルテの上には、ごま油と刻みネギ。この香ばしさがたまらなく、まずはそのままで一口いただきます。シャクッとした独特の歯ごたえと、淡い甘みが口に広がります。
さらに、コチュジャンベースの甘辛いタレにつけて味わうことも可能です。ピリッとした辛味とごま油の香りが重なり、あっさりとしたウルテに深みが加わります。前菜としても、焼肉の合間の箸休めにもぴったりの一品です。
ロース・カルビ・モモが入った得盛2〜3人前

皿いっぱいに広がるのは、ロース・カルビ・モモという焼肉の定番3種。それぞれの色味の違いだけでも食欲をそそります。
まずはロース。薄めのカットながら、赤身の香りと脂のバランスが絶妙。焼き面がわずかに焦げた瞬間、肉汁がじゅわっとあふれ出し、噛むほどに旨みが広がります。
続くカルビは、脂ののりがしっかり。網にのせると、脂がしたたり、煙とともに甘い香りが立ち上がります。タレをくぐらせて食べれば、白ご飯が止まらないタイプの旨さです。
最後はモモ。赤身の力強さが際立ち、しっとりとした柔らかさが印象的です。噛むほどに肉の味が濃く、飽きのこない味わいです。

2人で注文した際、「多すぎませんか?」と尋ねたところ、店員さんが「ちょうどいいと思いますよ」と微笑んでくれたのも印象的でした。その言葉通り、見た目はボリュームたっぷりでも、脂がしつこくなく、最後まで美味しく食べきれます。
おわりに
特選ハラミの脂の甘さ、厚切りタンの歯ごたえ、ウルテのコリコリとした食感。どの皿も丁寧に仕込まれていて、焼くたびに香りが立ち、肉の旨みをしっかり感じられました。
平日の夜に訪れた店内は落ち着いていて、開放的な空間ながら、ゆっくり食事を楽しめる雰囲気。スタッフの方も親切で、初めてでも気軽に入りやすい印象です。
訪れた際は、ぜひ1グループ1皿限定の特選ハラミを注文してみてはいかがでしょうか。
やきにくホルモン壱番 高速長田店
住所:兵庫県神戸市長田区北町1丁目45
定休日:火曜日
営業時間:17:00〜22:00(L.O.21:30)
電話番号:078-511-2983




