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フード  |    2026.02.11

地元民が集まる食べログ百名店|高松市のセルフうどん・松下製麺所

香川県・高松市でうどんを食べるとなると、「どこが有名か」「行列はどれくらいか」といった情報が先に気になるかもしれません。

しかし、実際に現地を歩いてみると、日常の中に溶け込み、肩肘張らずに食べられている店こそが、長く愛されていることに気づきます。

食べログ百名店にも選ばれている「松下製麺所」は、まさにそんな一軒です。

セルフうどんという合理的なスタイルの中で、1玉280円という価格と、讃岐うどんならではの確かな味わいを両立させています。

高松市の日常に溶け込む、百名店の佇まい

松下製麺所は、高松市内の住宅や事務所が混在する通り沿いにあります。

白地の看板に大きく書かれた「セルフサービス 手打うどん」の文字。外観はとても簡素で、初見では有名店だと気づかないかもしれません。

店の前には自転車が停まり、作業着姿の人や常連らしき客が、慣れた様子で出入りしていきます。観光地特有の華やかさはなく、あくまで生活圏に根付いた製麺所という印象です。

それでも、扉を開ければ県外ナンバーの観光客の姿もあり、地元と外からの人が自然に混ざり合っている光景が見られました。

セルフうどんならではの自分で仕上げる一杯

松下製麺所では、入店後の流れが非常に明確です。

まずは店の奥まで進み、麺を注文します。ここで、天ぷらやコロッケ、いなり寿司などのサイドメニュー(100円〜150円)を希望する場合は、麺と一緒に注文します。

注文後すぐに会計を済ませると、うどんの入った丼が手渡されます。

支払いを後回しにしないこの仕組みが、店全体の回転を良くしているのでしょう。

セルフうどんに不慣れな人でも、壁やガラス戸に貼られた案内を見れば、次に何をすればよいかが理解できるよう工夫されています。

麺を受け取ったら、すぐ隣にあるお湯の張られた釜へ。

テボに麺を入れて、自分で温めます。目安は10秒ほど。この短い時間が、麺の食感を決める重要な工程です。

長く入れすぎると柔らかくなりすぎるため、初めての場合は様子を見ながら引き上げるのがおすすめ。

この「自分で調整する感覚」も、セルフうどんならではの楽しさだと感じました。

温め終えた麺に、次はかけ出汁を注ぎます。量は好みですが、最初は様子を見ながら入れると安心です。

続いて薬味コーナーへ。ネギ、天かす、ショウガが並び、こちらもセルフで自由に調整できます。

どれも入れすぎず、うどんとのバランスを見ながら加えるのが、この店らしい楽しみ方だと感じました。

席に着くと、卓上には一味唐辛子、コショー、味の素などの調味料が用意されています。

途中で少し味を変えたいとき、最後にキレを足したいときなど、自由度は意外と高めです。

出汁や薬味を足せない分、こうした調味料で自分なりの変化をつけられるのは、よく考えられたバランスですよね。

シンプルだからこそ分かる麺と出汁の実力

完成したかけうどんは、とても端正な佇まい。

麺は太すぎず細すぎず、噛むとほどよいコシがありながら、喉越しはなめらかです。

出汁は控えめで、麺の風味を邪魔しない設計。一口、二口と食べ進めるうちに、小麦の甘みがじんわりと広がっていきます。

これが1玉280円という価格で提供されていることを考えると、単なる「安いうどん」ではなく、完成度の高い一杯だと実感しました。

おわりに

松下製麺所は、観光客にとっては高松の日常を体験できる場所であり、地元の人にとっては変わらない一杯を食べられるうどん屋です。

注文から仕上げまでを自分で行うことで、うどんと向き合う時間そのものも含めて、ここでの食事になります。

高松市で、味と値段のバランスに納得できるセルフうどんを探しているなら、食べログ百名店にも選ばれた松下製麺所を訪れてみてはいかがでしょうか。

松下製麺所

住所:香川県高松市中野町2-2
営業時間:7:00~15:00(麺がなくなり次第、終了)
定休日:日曜日
電話番号:087-831-6279

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この記事を書いた人

宮崎 千聖

兵庫県在住のフリーランスライター。10歳まで姫路市で過ごし、11歳から現在に至るまで加古川市で暮らしています。兵庫歴は25年。海と山に囲まれた遊び場の宝庫・兵庫の魅力を存分にお伝えします!

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