地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

フード  |    2026.03.08

全国で人気の有機離乳食!鹿児島のオーガニック専門店「地球畑」のこだわりと描く未来

鹿児島市の市電通り沿い、荒田八幡駅から徒歩4、5分の場所にある2軒のお店。

地球畑カフェ「草原をわたる船」で、やさしい味付けの有機野菜の料理に心癒された後、ふと隣を見れば、カフェで使われている旬の野菜や独自の厳しい基準をクリアしたこだわりの品々が並ぶショップ「地球畑荒田店」があります。

「子どもに安心して食べさせたい」「素材そのものの味を大切にしたい」。そんな想いが形になった、地球畑のオリジナル商品もそろっています。

創業から30年以上。有機農業のパイオニアとして歩んできた「地球畑」のこれまでと、これからについて、かごしま有機生産組合の渡瀬さんにお話を伺いました。

創業の原点は畑と食卓を直接むすぶ「対話の場」

地球畑の母体である「かごしま有機生産組合」が設立されたのは40年以上前。当初は共同購入がメインでしたが、「もっと気軽に、日常的に有機野菜を手に取ってほしい」という想いから、1992年に鹿児島市の西田に店舗を構えました。

「生産者が丹精込めて作った野菜を、一番いい状態で届けたい。そして、食べる人の声を直接生産者にフィードバックしたい」。西田の店舗は、単なる小売店ではなく、畑と食卓をむすぶ「対話の場」としてスタートしたのです。

「一生ものの味覚」を育てるオーガニック離乳食

売り場の一角に、かわいらしいパッケージが並ぶベビーフードコーナーがあります。ショップの顔として、今や全国のベビー用品店でも支持されているのが、オリジナルの有機JAS認証離乳食シリーズです。

「味覚は子どものうちに育つもの。だからこそ、本物の野菜の味を知ってほしい」という願いから、素材の味を活かしたペースト状のベビーフードやお粥が誕生しました。

組合の創業から40年以上。かつて「有機」は健康志向の人たちのための特別な言葉でしたが、時代は変わりました。
渡瀬さんは言います。
「受け取られ方は変わっても、お客様が最後に選ぶ基準は『美味しいかどうか』です。土が健康であれば、野菜は美味しくなり、食べる人も健康になる。離乳食を通して、その本質を伝えていきたいですね」

160軒以上の生産者とつくる「顔の見える」安心感

地球畑に並ぶ野菜の裏側には、鹿児島・宮崎・熊本を中心に広がる160軒以上の有機生産者とのネットワークがあります。

店内には、組合を通じて届く野菜だけでなく、農家さんが直接持ち込む産直コーナーも。まるで街中の道の駅のように、その時々で珍しい野菜や希少な品種に出会えるのも魅力です。

「地球畑に置いてあるものなら、裏のラベルを見なくても安心して買える」
その信頼を守るため、全ての商品の「仕様書」を取り寄せ、添加物の有無や原材料の由来を厳格にチェックしています。生産者と対等なパートナーとして、共に高い基準を守り続けています。

食から暮らしへ。環境と未来を守るイベント

地球畑が扱うのは「食」だけではありません。環境への負荷を考え、石けんや洗剤、歯磨き粉などの生活用品も充実しています。

夏休みには石けん会社の方を講師に迎え、子ども向けの「石けん教室」ワークショップを開催したそう。
実験や石けんを型抜きして作る体験を通して、環境や自分たちの体にやさしい暮らしについて学ぶ機会を作っています。

このような体験イベントを今後も展開していきたいとお話しされていました。

野菜の力を丸ごといただく、多彩なオリジナル商品

お店には、野菜そのものだけでなく、野菜を贅沢に使った加工品も並びます。

中でもひと際目を引くのが、多種多様なオリジナル商品です。
自社製品ブランド「地球畑original」には、地球畑の生産者と消費者をつなぎ、豊かな暮らしが続くようにとの願いが込められています。

  • 「食べる」人参ジュース: 地球畑の生産者が育てた有機人参を果肉まるごとすり潰して作られる、とろとろとした濃厚なジュース。大人気商品です。
  • 有機野菜たっぷりカレー:小麦粉や油脂を使わず、スパイスを効かせ、有機野菜をふんだんに使用したこだわりのカレー。
  • おやつシリーズ: 有機野菜をノンフライで仕上げたスナックや、天日干しして焙煎したごぼう茶、干し芋など。「子どもに罪悪感なく与えられる」と喜ばれています。

他にも選ばれているのが、地元で育てられた有機米です。毎日食べるからこそ、安全で美味しいものをと選ばれています。

有機野菜のカレーは小麦粉、動物性油脂、植物性油脂を使用してないので、ヴィ―ガンの方でも食べられます。

生産者を買い支え、次世代へとつないでいく

農業の担い手不足や原材料費の高騰など、生産現場が厳しい現実に直面している今、地球畑は「生産者と消費者の架け橋」としての役割をいっそう強化しようとしています。

生産者の思いや苦労を消費者に直接伝え、適正な価格で支える仕組みの整備を通じて、農家の持続的な経営支援につなげています。さらに、消費者の「美味しい」「ありがとう」といった声を届けることにより、新たに有機農業を志す人や後継者が希望を持てる環境の構築を目指しています。

私たち消費者が、お店に並ぶそれぞれの食材の背景を知り、その価値に共感して選ぶこと。その日々の小さな選択が、生産者を支え、この先の豊かな食卓を守ることにつながっていくのでしょう。

体にやさしいのはもちろんですが、しっかり美味しい商品がたくさんそろっているので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。

店舗情報

地球畑荒田店

住所:鹿児島県鹿児島市下荒田3-17-1
定休日:年始
営業時間:10:30~19:00
電話番号:099-812-0668
駐車場:18台(隣の店舗・地球畑カフェと共同)
Instagram:https://www.instagram.com/chikyubatake_arata/

有機野菜、オリジナル離乳食、こだわりの調味料、環境にやさしい生活雑貨を取りそろえており、一部商品はオンラインショップでも購入可能です。

地球畑オンラインショップhttps://www.chikyubatake.com/

地球畑カフェ「草原をわたる船」の取材記事はこちら

記事をシェアする

この記事を書いた人

竹原とも

鹿児島在住10年以上の鹿児島エリア担当です。 保育園の調理師として働きながらライターやってます。 取材・インタビュー・食に関する様々な記事を執筆中。 元水産女子で海好き。船好き。ウミウシ好き。

関連記事