「城山に黒毛和牛の炭火焼きハンバーグ屋さんがあるらしい」という口コミを聞いてからしばらく気になっていたお店。その名もGrill&Cafe「月とアネモネ」。「いつか行きたい」と思い続け、ようやく足を運ぶことができた。
1歳の子連れということもあり「子連れでも受け入れてもらえるかどうか」とともに、「席の予約ができるかどうか」を確認するため、当日、営業開始時間の直前に電話で問い合わせをすると「12時半からでしたらテーブルをご案内できます」とのことで、事前に予約をしてお店へ向かった。
そこでは「美味しさ」だけでなく、スタッフの素敵な「おもてなし」にまで感動するという体験を味わうことができた。
地元の焼肉レストランチェーン店での勤務を経て独立
「月とアネモネ」は2022年4月1日にオープンしたばかりの新しいお店だ。店主の渡邊さんは、ご自分のお店を開業する前には焼肉レストランチェーン店である「焼肉なべしま」に勤めていたという。
「焼肉なべしま」は鹿児島本社で、県内だけで20近くの店舗を構える。また、福岡、佐賀、大分、宮崎、熊本、沖縄にも店舗があり、地元民なら一度は行ったことがあるであろう地域に密着した焼肉屋だ。
そんな焼肉専門店での勤務経験があるため、「月とアネモネ」ではお肉の提供方法にも店主のこだわりがしっかりある。
ハンバーグに使用するお肉は黒毛和牛100%、ステーキには「南国黒牛」というオリジナルブランドの牛肉を使用。
「南国黒牛」とは、オーストラリア生まれの豪州Wagyu(フルブラッド・ピュアブリード)を鹿児島県内(カミチクファーム)で肥育した、和牛遺伝子を75%以上受け継ぐ肉専用種。霜降りと赤身のバランスが絶妙な「第3の牛肉」のこと。(引用:カミチクグループ公式HP)
ハンバーグにかけるソースは別売りということで、注文の際にデミグラスソースをお願いしたのだが「ソースの追加は後から注文してもすぐにご用意できます。まずはお肉本来の味を堪能していただきたいので、必要な際にはお声がけください」というスタッフからの言葉でソースは足りないと感じたときに追加で注文することにした。その一連の出来事からお肉に対するこだわりや自信を強く感じた。
鹿児島の観光名所・西郷隆盛洞窟前の建物
「月とアネモネ」は、鹿児島の観光名所である西郷隆盛洞窟の向かい側の建物だ。三角屋根の作りが特徴。市街地から城山展望台に向かう坂道の途中に位置する。城山は西南戦争末期の舞台にもなった場所なので、鹿児島の観光地として訪れる定番スポットであり、特に歴史好きな観光客には外せない。観光ついでにここでランチをしたり、一息つく立ち寄りカフェとして利用したりするのも良さそうだ。
完売日多数!事前に予約して伺うのがおすすめ
お肉の鮮度が高く、一番美味しい状態で提供をするため、一日に提供できる数は限定されている。私が訪れたのは12時半頃。それでもランチは完売だったので、事前予約がおすすめ。
注文したランチAの紹介
この日の私は、お目当ての炭火焼きハンバーグをいただくため、迷わずランチAを注文。サラダ、白ご飯、味噌汁、デザート、飲み物付きで1,300円。
ご飯のおかわり1回無料、生卵1個無料など、ランチタイムにはお得なサービスが提供されていた。生卵の代わりに目玉焼きをハンバーグの上に乗せることも可能。
鉄板に焼かれた俵型のハンバーグ2個とパスタ、甘味のある山芋や人参、いんげんなどの野菜、そしてサービスの目玉焼きが登場。何も付けずにハンバーグをいただくと、まずふわふわとした食感に感動した。お肉なのにマシュマロを食べているかのような食感。そして、何も付けないことで誤魔化せないお肉本来の味にもさらに感動。本当に美味しいハンバーグにはソースやスパイスなどの調味料は要らないのだと思った。
食後は3種類からデザートが選べる。私はさつまいものアイスクリームを注文。芋感100%で、お口直しに心も体も満たされた。
子連れでも気兼ねなく安心して過ごせる雰囲気
子連れだと外食できる場所が限られたり、スタッフや周りのお客さんに迷惑がかかったりしないか懸念するのだが、「月とアネモネ」は子連れ歓迎。
幼児用の皿やスプーン、フォーク、ベビーチェアなども完備しており、店主やスタッフが温かく接してくれたり、十分すぎるサービスを提供してくれたりと美味しさだけでなく、おもてなしに満足できる時間や空間をここでは過ごすことができる。
鹿児島の恵みを受けた素材をふんだんに使った料理を提供する「月とアネモネ」。そこには「来てよかった」「また行きたい」と思わせてくれる最高価値が揃っていた。
Grill&Cafe「月とアネモネ」の情報
住所:鹿児島県鹿児島市城山町20−1
TEL:080-1765-1329
営業時間:11:00〜17:00(毎週水曜と日曜はランチ営業のみ)
定休日:毎週月曜日
駐車場:あり
Instagram:https://www.instagram.com/tsuki_to_anemone/