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フード  |    2023.11.19

コーヒーとたい焼きの組み合わせが新鮮!地域の人と音楽が集うカフェ|タノカンダ珈琲【前編】

再開発が進み、人の集まる町となった山梨県中巨摩郡昭和町。そんな町の一角に、2021年6月にオープンしたタノカンダ珈琲があります。

オープンしてまもなくコロナによる休業要請や時短営業を余儀なくされた影響で、人の流れが停滞するなどの困難な状況もありましたが、現在では県内外から多くの人が集う人気のカフェです。

今回は、タノカンダ珈琲の魅力を前編・後編に分けてお届けします。前編では、店主こだわりのコーヒーにまつわる話や人気のメニューなど、お店の魅力を紹介します!

さんかく屋根が目印

富士山もチラリ

学校給食センター南の交差点角にある、おしゃれな雰囲気の建物が目印。駐車場も完備されています。

交差点の角に入り口を作る構造は、設計前から店主がイメージしていたそう。

店裏の駐車場側にも入り口があります。さっそく店内へ。

店内に入ると、外観とはまた違った空間が広がります。

店内に入って左手にあるのは、野菜の販売コーナー。店主の実家は農業を営んでおり、出荷からもれた野菜を販売しています。

入荷は不定期なので、あるとラッキーかも!10月末からは準備ができ次第、新米も並ぶそうですよ。

メニューはこちら。カウンターで先に注文してから席に着くスタイルです。

自家焙煎のスペシャルティコーヒーが味わえる

注文カウンターには、店内で使用している豆の細かな情報が一覧にして提示されています。

タノカンダ珈琲では、手網で焙煎したコーヒーが提供されます。また、仕入れる豆はスペシャルティコーヒーと呼ばれる、香りや味など品質の評価が高いもの。

スペシャルティコーヒーに認定される豆は品質だけでなく「いつ、どこで、だれが作ったのか」などの情報を明確にし、流通経路が追跡可能な状態であることが条件なのだとか。

スペシャルティコーヒーに認定された豆のなかから、ドリップ用に5種類、エスプレッソ用に1種類を取り扱っています。

好きな豆を選んで注文できる

筆者は、コロンビアにしました。

コーヒーを注文すると、豆を選んで作ってもらえます。コーヒーに詳しくなくても大丈夫。スタッフの方が好みを聞いてくれたり、それぞれの豆の特徴を教えてくれたりと一緒に選んでくれます。

コーヒー以外のオリジナルドリンクにも注目!

スパイスから研究し、アレンジや試作を重ねて完成させた自家製シロップを使用したドリンクも提供。自家製シロップを使ったドリンクにはジンジャーエール、コーラ、チャイがあります。

今後も、季節感のある商品の開発も考えているのだとか。新作が出たときにはInstagramでお知らせするそうなので要チェックです。

コーヒーのお供に!米粉を使用したスイーツが人気

カフェオレとプリン

タノカンダ珈琲では、コーヒーに合うスイーツも外せません。

店内で提供されているスイーツには、小麦粉ではなく米粉を使用。米粉は、自身の畑で収穫したお米から作られています。

スイーツのなかでも人気なのが「米粉のたい焼き」と「プリン」です。

カリッとした食感がやみつき!米粉のたい焼き

米粉特有の、カリッとした食感が味わえるたい焼き。あんこも自家製で、コーヒーに合うよう甘さ控えめで作られています。

「なぜ、コーヒーにたい焼き?」と気になり聞いてみたところ、お店を出すときにコーヒーだけの提供だけでなく、和風テイストも入れたいと考えていたそう。そこで店主が好きな、たい焼きを取り入れることにしたそうですよ。

コーヒーとたい焼きの組み合わせは新鮮ですが、これが合う!コーヒーのほろ苦さに、あんこの優しい甘さが絶妙なのです。あんこも頭の先から尻尾までたっぷりと入っていて、最後まで幸せな気分で食べ進められます。

取材時、初めてお店に来た方と出会ったのですが「たい焼きおいしいね!」と、会話が弾む場面がありました。少しの時間でしたが、おいしいものを共有できてうれしくなった出来事です。

絶妙な硬さが自慢のプリン

レトロな食器がかわいい!

たい焼きに並ぶ人気スイーツがプリン。ギリギリ立つくらいの、柔らかすぎず硬すぎない食感に仕上げています。

プリンの上にのっている生クリームには、ほんのりラムの香りが。口に入れるとラムを感じられる、ちょっと大人のプリンです。プリンも、コーヒーとの相性ばっちり。

がっつり食べたいときはキーマカレー!

「しっかりご飯が食べたい!」そんな気分に応えてくれるのがキーマカレー。カレーの上に乗っているグリル野菜は、自身の畑で採れたものを使用しています。

なるべく、旬の野菜を取り入れることを意識しているそう。いつ訪れても季節を感じられるカレーに出会えると思うと、リピートしたくなりますね。

座る場所で目線が変わる空間

注文を済ませて商品を受け取ったら、奥に進んで席に着きましょう。

席は、ロフト・半地下・座敷の3種類あります。それぞれ座る場所によって目線が変わるので、同じ店内でも違う感覚で楽しめるのが魅力です。

ロフト席

お店を作るにあたって、外の道路を見下ろしてゆっくり過ごせるロフトが作りたいという構想を描いていたのだとか。その思いを設計士さんに伝えて作られたそうです。

ロフトで、たい焼きとワインの彫刻がある席を発見!探してみてくださいね。

座敷席

靴を脱いでくつろげるので、ファミリー層に人気。大きな窓から外が見渡せます。

半地下

半地下部分は、窓を見上げられる席。日の光が差し込んできます。

どの窓からも外に植えてある木々が見渡せます。程よく外の空間と仕切られているので、ゆったりとした時間を過ごせますよ。

コーヒーへのこだわりや思いを店主に聞いた

店主に、コーヒーへのこだわりや思いについて尋ねると、このように答えてくださいました。

「スペシャルティコーヒーの魅力は、豆が育った土地を知り、まるごと味わえるところ。こういう土地だからこんな味が出るんだなとか、スペシャルティコーヒーならではの選ぶ楽しさや面白さを広めていけるお店にしたい」

「コーヒー農家の人が生産者の情報を公開しているのは、農業をしている自分たちにも通ずるところがある。生産者情報を公開してくれているコーヒー農家に対して、こちらからも『どこで、どのように提供しているか』という情報を発信していけるといいなと思っています」

豆が生産された地域によって、気候や土壌の成分、水の質、標高など条件は異なります。また、加工や処理の方法によっても豆の風味や味は変わっていくそう。

私たち消費者も、それぞれの土地や生産過程を知ることで、コーヒーをもっと身近に感じられそうですね。

コーヒーを飲みながら癒される時間を

コーヒーとともに、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。家族や友人と訪れるのはもちろん、一人でも入りやすい落ち着いた空間です。

後編では、お店を始めるきっかけなどについて深掘りします。あわせて、月1で開催されている音楽イベントに参加した様子もお伝えするのでお楽しみに!

お店の情報

タノカンダ珈琲
■住所:〒409-3862 山梨県中巨摩郡昭和町上河東1302-1
■電話番号:055-244-3329
■営業時間
平日:11:00~19:00(ラストオーダー18:30 フード16:30)
土曜:11:00~22:00(ラストオーダー21:00)
日曜:11:00~19:00(ラストオーダー18:30 フード16:30)
■定休日:毎週水曜(不定休日あり。詳細はInstagramで確認をお願いします。)
■Instagramはこちら

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この記事を書いた人

ひろ

岡山出身、山梨在住のwebライター。 結婚を機に、東京・山梨・兵庫と移り住み、再びご縁があって山梨に戻ってきました。移住してきた私の目線で、地域の良さを発信していきたいです。 好きなことは、食べること、のんびりすること、ライブ参戦。

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