ノルウェー沖、カナダ・ニューファンドランド島沖に並んで世界の三大漁場と言われる三陸の海。その海に面している陸前高田市では牡蠣、あわび、ほたてなど、豊富な水産物が採れます。
市内には新鮮な海鮮料理を提供している店が多くありますが、その中でも地元の方にも特に人気で、お値打ちな海鮮を楽しめる「丼屋さかぐち」をご紹介します。
素材にも店内にも詰まった店主のこだわり
お店は、市の中心を走る国道45号から広田湾に向かって少し入ったところにあります。駐車スペースも8台程度あります。
入店したタイミングが土曜日の12時前で、並ぶことなく入れました。ただ、地元の方によると、土日は時間帯によっては並ぶこともあるそうです。
店内はカウンター席とテーブル席、お座敷というつくりで20名ほど入れます。お店の看板や天井照明のランプシェードなどは店主の手作りとのことで、店主のこだわりが詰まっていました。
温かいお茶と一緒に渡されたメニューを見ると、新鮮なネタが乗ったまぐろ丼など海鮮系の丼ものに惹かれました。陸前高田に来たなら、やっぱり海鮮を食べたいという気持ちがあります。
それ以外にも天丼や煮穴子丼などの揚げ物・煮物系の丼もの、さらに豚の生姜焼き丼や鶏の照り焼き丼などお肉系のメニューも充実していました。
こちらのお店では、店主が地元の食材にこだわり、自ら仕入れに出向いて選んだ新鮮な魚介類を提供しています。ウニ、アワビ漁の時期には店主も漁に出て、採れたてのものを提供してくださるそうです。
海の幸あふれる丼をいただく
人気メニューは ノーマルな『海鮮丼』(1,600円 税込)とスペシャルメニューの『さかぐち丼』(2,000円 税込)です。
お店の方に違いを訪ねると、さかぐち丼には煮穴子がプラスされているそうです。こちらの煮穴子は自家製のタレで煮込んで仕上げているとのこと。こだわりの煮穴子が気になる方はぜひさかぐち丼を試してみてください。
今回、筆者はノーマルな海鮮丼を注文しました。どんぶりに敷き詰められたご飯は、地元産のお米です。その上に10種類以上の具材が溢れんばかりに丼の上に乗っています。
この日のネタは、鯛・マグロ・ブリ・サーモン・イカゲソ・ネギトロ・めかぶ・イカ・イクラ・玉子。
どのネタもツヤがあり、肉厚でしっかりと旨みを感じられました。海鮮丼のネタは仕入れ状況によって変わるので、旬のものをいただくことができます。めかぶが入っているところに、三陸らしさが表れています。
ジューシーなカキフライ
筆者は追加でカキフライを注文しました。これは、陸前高田で絶対に食べたいものの1つでした。
栄養豊富なプランクトンを餌にする陸前高田の牡蠣は、日本一の品質と大きさ、味の三拍子が揃っていると言われています。殻の形は大きい物でも丸みがあり、中身はプックリとしていて、噛めば噛むほど甘味が出てくるのが特徴です。
海鮮丼に舌鼓を打っていると、大ぶりなカキフライが運ばれてきました。
普段口にするカキフライと比べてあまりに大きかったので、お店の方に「フライ1個分で牡蠣はいくつ使われているんですか? 」と思わず変なことを聞いてしまう筆者。
すると「陸前高田の牡蠣は身が大きくて、フライ1個で牡蠣1つ分ですよ」と丁寧に教えてくださった店員さん。
熱々のカキフライをサクッと一口いただくと、濃厚な旨みと甘みが溢れてきます。タルタルソースがついてきますが、ソースをつけなくても美味しくいただけました。次に陸前高田に行く時も、このカキフライは外せないと心に誓いました。
おわりに
接客も丁寧で、コストパフォーマンスも素晴らしいお店でした。陸前高田で海鮮が食べたくなったら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
お店の情報
丼屋 さかぐち
住所:岩手県陸前高田市米崎町神田107-8
電話:0192-47-4919
営業時間:URL:https://donya-sakaguchi.com/
Google map: https://maps.app.goo.gl/NSYPEAauDviCV22t8