Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

フード  |    2023.06.27

田んぼが広がるのどかな場所でホッとひと息!大人も子どもも楽しめる|徳島県「自家焙煎 クエイル珈琲」

「いらっしゃいませ、こんにちは!」

入店すると同時に、元気いっぱいの挨拶とキラキラした笑顔でむかえてくれました。

今回訪れたのは、徳島県名西郡石井町にある「自家焙煎 クエイル珈琲」です。

徳島市内から徳島県道30号徳島鴨島線をひたすら西に、車で走ること20分。大型ショッピングセンターを通り越し脇道に入ると、あたり一面に田んぼが広がります。

すぐ近くに大通りがあるとは思えないほどのどかな場所に、おいしそうな香りが漂います。

コーヒーの香ばしい香りに誘われて、ついフラッと立ち寄ってみたくなる・・・そんなクエイル珈琲の魅力をお届けします。

焙煎を間近で見られるコーヒー店

カウンターのすぐ後ろには、焙煎機があります。ゴロゴロ、ガラガラと音をたてながら、一生懸命にコーヒー豆を焙煎しています。

機械を見たことはあっても、実際に動いているところを見るのは初めてです。

焙煎していると、コーヒーの香りで小屋中が満たされます。

焙煎した豆は、当日、もしくは次の日に提供しています。

「できるだけ新鮮なものをお渡ししたい」という店主のこだわりが嬉しい。

特別に焙煎前のコーヒー豆を見せていただくと、思いもよらない姿にビックリ!色は緑で、青々とした豆のにおいがしました。

焙煎後(左)と焙煎前(右)のコーヒー豆。焙煎前の豆はグリンピースのようなにおい。

焙煎された豆は、欠けているものや色づきが悪いものなどを丁寧により分けます。

焙煎中に欠けてしまったコーヒー豆。手作業で取り出します。

機械の中の温度は180℃~200℃くらいになり、夏場の部屋の温度はエアコンをフル稼働させても40℃を超えることがあるそうです。

午前中は焙煎している確率が高いので、焙煎作業を間近で見てみたい人は朝が狙い目です。

気に入ったコーヒーを選べる

クエイル珈琲では、常に4種類のコーヒーを試飲できます。

「たくさん種類があるとおもしろいですし、感じ方はそれぞれ違います。まずは飲んでもらって、好みのものを選んでほしいです」

試飲のストックを焙煎中。このときは浅煎りの豆を焙煎しています。

説明を聞くよりも、実際に飲んで味わってみるのが一番わかりやすいですよね。試飲から会話のきっかけにもなります。

「軽い気持ちで選んでほしい」という店主の心づかいが、気持ちをほっこりさせてくれます。

木頭のゆず酢を使った「ゆずラテ」

クエイル珈琲には、大人から子どもまで楽しめるメニューがそろっています。

コーヒー以外にも種類が豊富。親子で楽しめます。

中でも目を引くのが、木頭のゆず果汁を使用した「ゆずラテ」です。

木頭ゆずとは、徳島県那賀町木頭地区で生産された柚子のことです。皮がしっかりとして肉厚で、豊かな香りと酸味の強さが特徴です。

昭和52年には、果樹としてはじめて朝日農業賞を受賞するなど、日本一の柚子ブランドとして長年愛されてきました。

コーヒーに柚子を使用するのは、とても珍しいのでは?そう思って、さっそくいただいてみました。

アイスのゆずラテ。しっかり混ぜていただきます。

コーヒーの深い味わいのすぐ後に、さわやかな柚子の香りが口の中を駆け抜けます。さっぱりとして飲みやすく、後味もスッキリ!いくらでも飲めてしまいそうです。

ゆずラテは、店主の井口さんのご友人が、木頭で柚子を作っていたことがきっかけで考案されました。

エスプレッソと柑橘は相性がよく、温かいメニューだけでなくラテともあわせてみようと思い作られたそうです。

ちょうど梅雨時期でむし暑かったこともあり、コーヒーのうまみと柚子の爽快さが一気にすずしさを感じさせます。

苦みも少なく、はちみつの優しい甘さでホッとひと息つくのにおすすめです。

人が集まる場所に

店主の井口さん(右)とスタッフの伊槻さん(左)。息のあった2人の掛け合いから元気をもらえます。

店主の井口さんは、ホテル喫茶に勤めていたときにコーヒーのおもしろさに気づきました。そのころから、いつかコーヒー屋さんを開きたいと思っていたそうです。

「コーヒーは、自分で味を作れるところがいいなと思いました。決まりきったことがなく、みんながみんなを認めあえる。優しい文化もすてきだなって思います」

入口の横にある机の中には折り紙が。コーヒーを飲む間、子どもが遊べる工夫も。

いまでは老若男女をとわず、多くの地元の方が訪れています。中にはコーヒーにとても詳しい小学生のお客様もいらっしゃるのだとか。

たくさんの人とふれあって、交流するのも楽しみの一つです。

「お客様同士でコーヒーを飲みながら話ができる、そんな楽しく人が集まる場所にできたらいいなと思っています」

自宅用に購入したカフェインレス。あっさりして飲みやすく、夜のリラックスタイムにおすすめです。

クエイル珈琲の「クエイル」は、英語で「うずら」という意味があります。自宅でうずらを飼っており、縁起がいい鳥というのもあって店名にしたそうです。

現在、スタッフの伊槻さんがネット部門を担当しており、全国へコーヒーを届けています。

「羽を広げてはばたいていけたら。そんな思いもこもっています」

コーヒーを通じて、人とのつながりを大切にするクエイル珈琲。温かく優しい空間で、お気に入りの一杯を見つけてみてはいかがでしょうか。

お店の情報

住所:〒779-3222 徳島県名西郡石井町高川原字天神709-1
営業時間:火曜~金曜 10:00~16:00 土曜・祝日:10:00~15:00
定休日:日曜・月曜
営業時間はときどき変更があります。その場合はInstagramでお知らせします。

公式Instagramはこちらから
公式サイトはこちらから

記事をシェアする

この記事を書いた人

青原 もも

「徳島って、ごっついええとこなんじょ?」生まれも育ちも阿波の国、徳島県在住のライターです。読んでくれた方が、その場の空気を感じられるような記事を執筆します。徳島のいいところをたくさんお届けします!小学生の子どもを2人育てる、読書大好きメガネ女子です。

関連記事