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スポット  |    2026.03.10

暮らしに息づく小さな書店「Bookstore Lbio」【後編】|名古屋市北区

愛知県名古屋市北区にある新刊書店「Bookstore Lbio(ブックストア ルビオ)」は、本と人を繋ぐ場所として、訪れる人々の日常に彩りを添えています。

Lbioの隣にはシェア型書店「Bookbridge Lbio(ブックブリッジ ルビオ)」があり、棚主さんの個性輝くラインナップが楽しめる、本と人とが繋がる出会いの場となっています。

前編では、それぞれの書店の魅力をご紹介しました。

後編では、Bookstore Lbio店長の常澤愛美(ときざわ めぐみ)さんに、お店に対する想いや今後の展望についてお話を伺いました。

前編はこちら

暮らしに息づく小さな書店「Bookstore Lbio」【前編】|名古屋市北区

本屋をはじめるきっかけ

ーー常澤店長はこれまで、営業、販売、ブライダルと多岐にわたるお仕事を経験されてきたと伺っています。書店員のご経験は元々あったのでしょうか?

元々本は好きだったのですが、書店員の経験は全くなかったんです。

働くことへの一番の中心軸としてずっとあるのは、人と接する仕事がすごく好きという想いです。

最初に新卒で入社した会社はスーツ販売の会社でした。

結婚後は夫の仕事の関係であちこちに転勤し、引越しが多いのでその都度働ける先を探していて。

子どもが生まれてからは、託児があるブライダルの仕事をたまたま見つけて、働き始めました。

なので何かに特化して、選り好んで仕事を決めているわけではないのですが、人が好きという想いが軸にあるんです。

営業職をしているときに、同じく読書好きのオーナーと出会い、書店経営を始めることになりました。

ーー書店員の経験がなくお仕事を始められることに不安はありませんでしたか?

本1冊に対する収益が少なく、書店自体が経営が難しいジャンルなので不安はありました。

大変そうだなと思いつつも、子どもが大きくなってきたタイミングで、今挑戦して辞めたとしても立て直せるとイメージしてみました。

一回やってみないと後悔するじゃないですか?

転職が難しくなってくる年代かなと思い少し悩みましたが、なんとかなると思うようにしました。

ーーポジティブに挑戦する姿が素敵です。明るい光に包まれて、風と光を感じられるお店の場所も魅力的ですね。

最初は、家から遠く物件も広くないため、選択肢にないと思っていました。

ですが秋に初めてこの場所を訪れたとき、風がふわっと吹いてとても気持ちが良く、この場所が気に入ったんです。

お店づくりのこだわり

ーーほかの書店にはないこだわりや、コンセプトはありますか?

人との繋がりを大切に、本だけでなく本好きな人たちとも安心して繋がれる場所として、“サードプレイス”のような場所になればいいなと思っています。

お店が狭いのもあるのですが、想像以上にお客さん同士が繋がっていける場所になっているなと感じているんです。

ーー会話が生まれやすい距離感がLbioならではなのですね。本のラインナップはどのように決められているのでしょうか?

私のセレクトは、小説やエッセイ、暮らし系の日常のなかに寄り添うような本が多いです。

オーナーのセレクトは、知的好奇心をそそられるような本が多いですね。

1冊1冊選んで、週に2回ほど仕入れています。

ーードリンクの提供は店長さんのアイディアですか?

そうです。毎日通いたいと思っても、本は毎日買えるわけではないので。ドリンクがあると会話のきっかけにも繋がり、お店に寄りやすくなると思いました。

隣のシェア型書店で読書会をするときにも、飲めるものがあるので良いところだなと感じています。

シェア型書店「Bookbridge Lbio(ブックブリッジ ルビオ)」について

ーーシェア型書店をやろうと思ったきっかけを教えてください。

お客さんのなかに「空いている棚に自分の好きな本を並べられたらいいのに」と言ってくださっている方がいたんです。

Lbioはスペースが限られているので、なかなか具体的には思いつかなくて。

でも隣の店舗が空いたタイミングで、シェア型書店を始めようと思いました。

ーー棚主さんはどういう方がされているのですか?

これから本屋さんをオープンしたい方や、本好きで自分の本を見てほしい方、書店員さんや司書さんなど、色々な方が棚主をされています。

自己表現で棚に並べている方や、自分の世界観を作って静かに楽しんでいる方、本好きの友達を作りたいという目的で、繋がりを求めて棚主をされている方もいます。

皆さん、想いや楽しみ方も人それぞれという感じがします。

棚主さんたちは、“小さな挑戦をしてみたい”という気持ちや、“本を通して人と繋がりたい”という想いから、読書会などの開催もされています。

ーー出会いや会話が生まれる温かい場所なのですね。実際に店長さんも読書会に参加されたことはありますか?

色々な読書会にちょくちょく参加しているのですが、やはりいい時間になります。

じっくり本に向き合えますし、他の人とシェアすることで、自分の思考がクリアになるといいますか、面白いですよ!

皆さん楽しまれていて、一度参加すると何度も参加される方が多いです。

棚主さん主催の漂流本イベントの様子(写真提供:Bookstore Lbio店長 常澤さん)

安心して気軽に寄れる、人生がちょっと豊かになるような場所に

ーー本屋さんをやっていて嬉しいことや、やりがいを教えてください。

一番は、自分の勧めた本を読んでくださったり、感想をもらえることが嬉しいです。

その人の人生をちょっとだけ豊かにできるところがあるなと思っています。

本を通じて、少し深い話ができるんですよね。普通では話せないようなことが、本があるからちょっと深く踏み込めたり。

人の人生に触れられるところが魅力だと感じています。

ーー今後挑戦してみたいことはありますか?

Lbioのある商店街で開催されるマルシェで、棚主さんたちと皆で古本市をやっているのですが、もう少し大きい本のイベントを企画して運営したいです。

企業向けのサービスや、サブスクのようなコミュニティを作り、お店に来られない方へも繋がりを広げていけるようにしたいと考えています。

ーー聞いているだけでワクワクしてきます!では最後に、Lbioはどんな書店でありたいと思いますか?

大きい書店にはない価値を提供できるような、地域になくてはならない存在になれたらいいなと思います。

「Lbioがあると安心」といった感じで気軽に寄ることができ、来ると学ぶこともできる。

ここに通うことで、その人の人生がちょっと豊かになれるような場所にできたらいいなと思っています。

おわりに

まっすぐな瞳で、本屋を営むことへの揺るぎない信念を語ってくれた常澤店長。

訪れる人と和やかな会話を楽しみながら、人と本に丁寧に向き合う姿が印象的でした。

日常のなかに気軽に寄れる場所がある、本がある、人との出会いが生まれるーーその一つひとつが、キラキラと輝く日々のきっかけになることでしょう。

本を通じてさまざまな繋がりが生まれる場所「Bookstore Lbio」で、ゆっくりと流れる自分だけの時間を過ごしてみませんか。

店舗情報

新型書店 Bookstore Lbio(ブックストア ルビオ)

シェア型書店 Bookbridge Lbio(ブックブリッジ ルビオ)

住所:愛知県名古屋市北区志賀町4-60-9 アーバンラフレ志賀23-101(名古屋市北図書館向かい)

営業時間:10時〜16時

定休日:日曜日・月曜日

駐車場:店舗裏側に共用駐車場あり

最寄駅:地下鉄名城線「黒川」駅4番出口から徒歩15分

※不定期で営業時間や定休日が変更になる場合があります。詳しくは、Instagramをご確認ください。

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この記事を書いた人

子安 まみ

愛知県生まれ愛知県育ちのフリーランスWebライター、子安まみです^ ^ 主に尾張地方の子連れで楽しめるお出かけスポットやグルメ、地元ならではの情報をたくさん発信していきます♪ 読んだら思わず「訪れたい!」と思うような、足を運ぶきっかけとなるような記事をお届けします。 インタビュー取材・お店紹介のご相談もお気軽にお声掛けください。

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