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スポット  |    2026.03.18

ド迫力、ロケットや小惑星探査機「はやぶさ2」が目の前に-JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟|神奈川県相模原市

宇宙科学探査交流棟は大きなロケットが目印、正門入口からすぐの場所にあります

(画像はJAXAデジタルアーカイブス様ご提供:素材番号P100012875)

神奈川県相模原市、JAXA相模原キャンパスにある「宇宙科学探査交流棟」では、ロケットや人工衛星、惑星探査機など、JAXAがこれまで運用してきた機器の数々が展示されています。見て・触って・体験できる施設の魅力を、JAXA広報担当の小瀬村さん、井上さんのお二人にうかがいました。お出かけの参考にしてください。

JAXA宇宙科学研究所の展示施設、まずは大きなロケット2機がお出迎え

宇宙科学探査交流棟はJAXA相模原キャンパス内、正門からすぐの場所にあります。建物の入り口で、まず目に飛び込んできたのは2台の大きなロケット。どちらも1980年代以降に活躍した機体です。その大きさに圧倒されます。

1980-1990年代に活躍した「M-3SⅡロケット」

1990-2000年代に活躍した「M-Vロケット」

「宇宙科学探査交流棟が開設されたのは2018年。設置の目的はJAXA宇宙科学研究所の歴史や最新の取り組みをたくさんの方に知っていただくことと、市民の方や企業や、大学の研究者との交流を促進することです」と語るのは、広報担当の小瀬村さん。

館内には、宇宙開発の黎明期につくられた小さなペンシルロケットから大型機器まで、さまざまな機器が展示されています。1955年から現在までの日本の宇宙開発の歴史が並んでいるのです。一日の来館者数が1000人を超える日もあるのだとか。

ロケットや人工衛星が目の前に

日本初の実験用ロケット「ペンシルロケット」、手の平サイズの大きさです

日本の宇宙探査の歴史が分かりやすく学べます

宇宙科学探査交流棟の建物は一見コンパクトですが、中に入るとロケットや人工衛星、探査機が館内のあちこちに展示されています。小惑星探査機「はやぶさ2」、月に着陸した小型月着陸実証機(SLIM)といった探査機の実物大モデルのほか、M-Vロケットの実機(燃焼実験に使用されたもの)、日本初の人工衛星である「おおすみ」の予備機など、日本の宇宙技術の粋を集めた機体たちが並びます。

天井が高く、解放感溢れる室内、さまざまな機器が並んでいます

(画像はJAXAデジタルアーカイブス様ご提供:素材番号P100012878)

「はやぶさ2」実物大模型の前には

拡張ミッションに関わる研究者のサインも展示されていました

水星磁気圏探査機「みお」の熱試験のためのモデル

展示機体の中でも、特に目を引いたのが天井まで届きそうな「M-Vロケット」。ロケットの中が見えるように展示された大きな機体は、実際に燃焼試験に使用されたそうで、近づくと、その存在感に圧倒されます。

「本物だよ 触ってみてね」機体に触ってOKの展示も!

燃焼試験に使用された「M-Vロケット」天井近くまで届くほどの大きさです

ちなみに、この機体は自由に触ってもOKな展示品。「ちょっと遠慮がちなお子さんに『触っていいんだよ』と話すと、みんな喜んで手を触れるんですよ」(井上さん)。

M-Vロケットの機体には「触ってみてね」の一文が

JAXAでは、「宇宙科学探査交流棟」ができるまでを記録したメイキング映像を公開しています(https://www.youtube.com/watch?v=7Yn8QkGAFEQ )。映像からは、一つひとつの機体や展示物を丁寧に設置する様子が分かります。見て、触って、学ぶ。宇宙科学探査交流棟は、そんな思いで作られたのです。

お子さんに大人気、「はやぶさ2着陸シミュレーター」

まるで、小型のプラネタリウムのような外観です

「お子さんたちに人気なのが、小惑星リュウグウに着陸し、サンプルを持ち帰ったはやぶさ2の着陸シミュレーター『はやぶさ2・タッチダウン・チャレンジ』です」(小瀬村さん)。

全天型の着陸映像は、迫力満点

「やさしい」「難しい」2つのレベルが用意されています

この体験型コンテンツでは、3Dコントローラーとボタンで、はやぶさ2の操縦体験ができます。実際に観測したデータをもとに小惑星リュウグウのデコボコとした表面を再現しており、臨場感あふれる体験が魅力。着陸結果はゲームの様に点数で表示されます。

世界でここだけ!「イトカワ」と「リュウグウ」のサンプル粒子を展示

JAXAのミッションでは、これまでに2度、小惑星探査機が小惑星からサンプル粒子を持ち帰っています。1つは2020年に「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウのサンプル、そしてもう1つは、2010年「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワのサンプルです。

「宇宙科学探査交流棟は、2種類のサンプル粒子を展示しています。2機のはやぶさが持ち帰った粒子を常時展示しているのは、世界でもここだけです」(井上さん)。

リュウグウのサンプル粒子は2025年の大阪万博でも展示されました

2つのサンプル粒子を常設展示しています

サンプル粒子は顕微鏡で拡大して見ることができます

リュウグウからのサンプルを地球に届けた後も、はやぶさ2の旅は終わっていません。現在も航行を続けており、「拡張ミッション」として、2026年と2031年にそれぞれ小惑星の観測に挑みます。

月や火星、宇宙探査は次のステージへ、展示内容もさらに進化

打ち上げが予定されている火星衛星探査計画MMX探査機(1/10模型)

ほかにもJAXAでは、月面上での各種観測や、火星の衛星フォボスからのサンプルリターンを行う火星衛星探査計画(MMX)など、より複雑なミッションへの挑戦を始めています。「今後も、火星探査、月面上での観測ミッションなどを予定しています。今後もミッションの内容に応じて、展示内容は進化していくでしょう」と井上さんは語ります。宇宙科学探査交流棟は、日本の宇宙開発の「これまで」と「これから」を見ることができる場所です。

「館内には、交流エリアも設けており、講演会なども開催しています。館外には、宇宙にちなんだメニューが食べられる食堂もありますよ」と小瀬村さん。施設の入場料は無料。開館日には元JAXA職員による館内ツアーや解説なども行われていますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

【アクセス・施設情報】

宇宙科学探査交流棟

【 住所 】

〒252-5210 神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1

JAXA相模原キャンパス内

【 アクセス 】

・JR横浜線「淵野辺駅」南口から徒歩約20分

・JR横浜線「淵野辺駅」南口、小田急線「相模大野駅」北口より路線バスあり

・無料駐車場: 若干台(予約不可)

・バス駐車場(団体専用):4台(先着順)

【 公式サイト 】

宇宙科学探査交流棟

https://www.isas.jaxa.jp/visit/index.html

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この記事を書いた人

ishiken

1966年東京生まれの北海道育ち。大学卒業後、イベント関連企業、不動産業を経て印刷業へ。 勤務先のM&A・倒産をきっかけに2016年からライター業を始める。これまで医療・不動産・自動車・介護といった分野で取材ライターとして活動。医師、弁護士、企業経営者、エンドユーザーなどを対象に取材してきた。総取材人数は1200人以上。 就学前までに自動車や転落事故で「九死に二生」位は得ていると思う。最近好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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