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スポット  |    2026.05.21

【北海道から世界へ】一人ひとりの思いに寄り添う場所|札幌・畠山ボクシングジムを取材

北海道札幌市西区、旧国道5号線沿いで異色の存在感を放つ建物。

通りすがりでもふと目に留まるこの場所が、畠山ボクシングジムです。

実は私はこの畠山ボクシングジムでプロライセンスを取得し、試合のリングに立つまでの過程や日々の練習、そのすべてをこの場所で経験し、多くのことを学んできました。

そんな自分にとって特別な場所を、今回はあらためて取材という形で見つめ直してみることにしました。

畠山ボクシングジムの歩みと成り立ち

畠山ボクシングジムは、2014年11月、第29代日本ライトフライ級チャンピオンである畠山昌人氏によって札幌市西区に設立されました。

ジム設立のきっかけについて「現役選手引退後、古巣のジムでのトレーナー経験を活かし、いつか自分が思い描いているアットホームなジムを作りたいと思った」と畠山会長は語ります。

その後プロ志望の若い生徒達が増え、プロボクシング協会に加盟。

今は数名のプロボクサーも誕生しプロ育成にも力を入れています。

練習に励む畠山ジムプロボクサー:松橋大空選手

試合のリングに立つプロボクサーを輩出している実績がありながらも、門戸は広く開かれているのが畠山ジムの大きな特徴。

本格的にボクシングに取り組みたい人だけでなく、運動不足の解消やダイエット目的で通う人など、老若男女問わず毎日多くの会員さんたちが気持ちよく汗を流しています。

2025年には毎週日曜日に「キッズボクシング」として小学生以下の子どもたちを受け入れる枠を設け、年齢に合わせた指導もスタートしました。

毎週日曜日開講のキッズボクシング(提供:畠山ジム)

また、畠山ジムは地域との関わりも大切にしており、この点もジムの歩みや成り立ちを語るうえで欠かせない要素のひとつ。

児童養護施設の子どもたちがボクシングに触れる機会をつくる取り組みや、地域の安全を守るための見守り活動など、ジムの外にも目を向けた地域に根差した活動を行っています。

こうした取り組みから、畠山ジムが人とのつながりや地域との関係性も大切にしている場所であることが伝わってきます。

なぜこの場所に人が集まるのか

日々のジムの様子を見ていると、ここは会員さん一人ひとりが何か強い思いを持って通っている場所であることが伝わってきます。

札幌にはボクシングができるジムや施設はいくつもありますが、その中でなぜこの場所に人が集まるのか…そんなシンプルな疑問が私の中に浮かびました。

そこで、実際に練習に励んでいる会員の方々に「なぜ畠山ジムを選んだのか」「なぜこのジムに通い続けているのか」を軸に、お話を聞いてみました。


若いころにボクシングを始め、プロ経験を経て一度引退しましたが、36歳でまた『やっぱりボクシングがしたい』と思ったんです。
畠山会長を昔から知っていたので、ジムができたときに看板を見てすぐ入ろうと決めました。

設立当初からのメンバーというのもありますが、今は同じジムからプロが出たときの喜び、勝ったときの喜び、昇格したときの感動が本当に大きい
周りの成長を見るのが嬉しくて、このジムや選手たちの未来を見届けたい

みんなを見ているのが楽しいから、通い続けています。
(福祉関係/40代/男性)


ボクシングが好きで、畠山会長もTVで見たことがあり知っていたし、家から通いやすかったので最初から入会するつもりで無料体験をしました。
通い続ける中で、素人ながら少しずつ成長している実感があり、体力もついてきました

実戦練習をする中でもっと上手くなりたいと思うし、上達するたびに達成感がある
それが続けている理由です。
(医療関係/20代/男性)


格闘技が好きで、札幌のジムを色々調べた中でここが一番良いと思ったんです。
実際に体験に来て、本当に良いジムだと思ったので入会しました。
今続けているのは、会員さんもスタッフも優しくて、人数が多くてもちゃんと見てもらえるから。

目標は、高校でアマチュアのインターハイに出て、最終的にプロになりたい
それに向けてこれからも続けたいです。
(中学生)


入会のきっかけはダイエット目的でした。
フィットネスジムだと続かないと思ったし、短時間で効率よく運動できるかなと考えて入りました。
続けている理由は、ボクシングを知らなかった私でも、練習の中で知ること、できることが増える楽しさがあるし、ストレス発散になるからです。
丁寧に教えてくれるから、初心者から入ってもずっと続けられています。
(保育士/40代/女性)


こうした声を総括すると、畠山ジムは通う人一人ひとりの思いや目的に寄り添い、応えてくれる場所だということがわかります。

実は私自身、ジムに入会した目的はダイエットでしたが、練習に励む中で「プロを目指したい」という思いが芽生えたという経緯があります。

筆者と会員さんの実践練習の様子

この変化に寄り添い、ジムが指導を柔軟に切り替え環境を整えてくれたことが、プロライセンス取得、そして今の私へとつながりました。

こうした、柔軟に人の心に寄り添う姿勢・方針こそが、このジムに人が集まり、通い続ける理由のひとつなのでしょう。

また、人が集まる場所という視点で見ると、毎週日曜日限定でジム内でクレープの販売が行われていることも、紹介しないわけにはいきません。

日曜日だけボクシングジムがクレープ屋さんに変身(提供:畠山ジム)

このクレープ店は、会長の奥様が中心となって運営している「もちクレープ&カフェBar る〜ちゃん」

もともとは2020年に小さなBarとして営業をスタートし、2022年から現在の畠山ボクシングジム内へと場所を移して営業されています。

ボクシングジムとクレープという一見意外な組み合わせですが、こうした取り組みも含めて、畠山ジムには「人が集まる理由」が自然と生まれているのかもしれません。

畠山ボクシングジムの指導スタイルと会長の想い

男女、年齢を問わず、たくさんの人達にボクシングの楽しさを伝える。

これが、畠山ジムの指導の軸です。

楽しさを感じながら続けていく中で、結果として「強くなりたい」という気持ちにも自然と向き合っていける、そんな環境が整っている畠山ジム。

ここからは、畠山ジムの指導スタイルとなった理由や会長の想いを、インタビュー形式でご紹介します。

―――現在のような指導スタイルを選んだ理由を教えてください。

畠山会長:ボクシングというストイックなスポーツだからこそ、厳しさだけではなく、楽しさ、嬉しさを大切にしたいと、現役のプロ生活のときに感じ、学んだからです。

現役時代の畠山昌人会長(提供:畠山会長)

――指導で特に大切にしていることは何ですか?

畠山会長:個人個人の能力、体力、要望、目標に合った指導です。

――長く通う方が多い理由はどこにあると思いますか?

畠山会長:厳しさの中の楽しさ、目標を達成したときの喜びを、会員の皆さんが実感してくれているからだと思います。

――これまで指導してきて、印象に残っている変化や成長はありますか?

畠山会長:なかなか痩せられなかった会員の方が、畠山ジムへ来て初めて痩せられた!とか、劇的に健康の数値が改善した!という声を聞くと、指導している側も印象に残るし、嬉しく思います。

――今後、このジムをどんな場所にしていきたいと考えていますか?

畠山会長:楽しく体を動かして汗を流せる場所!というのはもちろんですが、会員の皆さんと僕らが、そして会員さん同士も、ボクシングを通じてより良いコミュニケーションを取り合っていける、コミュニティにもなってもらえれば良いかなと思います。

――これからボクシングを始めようとしている方へメッセージをお願いします。

畠山会長:楽しく痩せたい!楽しく汗を流したい!楽しく強くなりたい!という方は、ぜひ北海道畠山ボクシングジムへ!

札幌という街に根付く畠山ボクシングジムが持つ意味と価値

ボクシングジムというと、どうしても「強い人が集まる場所」「プロを目指す人が行く場所」というイメージを持たれがちです。

私自身も、実際に入会してボクシングを始めるまではそう感じていました。

しかし、畠山ボクシングジムでの経験を通じてその価値観は大きく変わり、今回の取材を通して、ジムでの経験を通じて変化した自分の価値観が間違っていなかったと、改めて実感することができました。

ここは本当に幅広い層の人たちが、それぞれの目的やペースに合わせて、自分なりに前に進んでいける場所です。

畠山会長自身が掲げてきた想いや指導方針、そしてジムとしての歴史。

その一つひとつの積み重ねが、多くの人が畠山ジムを選び、通い続ける理由となり、今につながっているのだと感じます。

選ばれた人だけが強くなるのではなく、「変わりたい」「挑戦したい」「強くなりたい」と思った人がそれぞれの形で少しずつ成長していける環境こそが、畠山ジム最大の魅力、そして価値なのではないでしょうか。

畠山ボクシングジムは、札幌という街に深く根ざしながら、いつでも、どんな人でも受け入れてくれる場所として、静かに在り続けています。

ジムの詳細

ジム名 北海道畠山ボクシングジム
代表 畠山 昌人(第29代日本ライトフライ級チャンピオン)
所在地 〒063-0814 北海道札幌市西区琴似4条7丁目2-13
電話番号 011-699-6706
公式サイト https://hhbgym.com/
設立 2014年11月
営業時間 月〜土 16:00〜22:00
定休日 日曜・祝日(キッズあり)
アクセス 琴似駅 徒歩10分/発寒橋バス停1分
体験・見学 無料(体験は要予約)

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この記事を書いた人

遠藤 葉月

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