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スポット  |    2026.09.13

コミュニティカフェ「はぐくむ湖畔」が育む人生の豊かさ【東京都世田谷区】

京王井の頭線・東松原駅からほど近く。手書きの看板とほんのり灯る四角い照明がふっと目に入る。WELCOMEと大きく描かれた黒板が迎える店内には、食事をするだけでは終わらない「余白」が流れている。ここは、コミュニティカフェ「はぐくむ湖畔」。食 × 学び × 対話を軸に、自分らしさを取り戻すための場だ。

店主を務めるのは、株式会社はぐくむの佐野大地さん(通称:だいちゃん)。コミュニティ運営、シェアハウス「はぐくむタウン」の管理、イベント企画など、多方面で「つながりのデザイン」を担っている。

「人とのつながり」に生かされてきた。だいちゃんが見つけた人生のテーマ

だいちゃんは大学を中退し、20代前半の4年間を海外と日本を行き来しながら過ごした。東南アジア、南米、アフリカ、インド──異なる文化や価値観に触れながら、「自分はなにをして生きたいのか」を考えるようになった。

「旅は楽しかったけれど、当然このままというわけにもいかず、自分の大切にしたいことを言葉にしたくて、はぐくむが主催する『ライフデザインスクール』に参加しました。半年間のプログラムを通じて、自分の価値観や人生のテーマを深く探求できました」

その後、はぐくむコーチングを経て2021年に株式会社はぐくむに入社。入社後はプログラム運営やコーチングを担当し、2024年からは「はぐくむ湖畔」の運営を中心的に担うようになった。 

「みんなで一緒になにかをつくること、いいチームを育てることが好きなんです。コミュニケーションの質が人生の質を左右すると思っていて、この場所ならそれを体現できると感じました」

デンマーク式「コミュニティディナー」がもたらす「心のつながり」

はぐくむ湖畔の象徴ともいえるのが、デンマークのコミュニティスペース「アブサロン」を参考にした「コミュニティディナー」だ。だいちゃんは、2025年に初めて本場の「アブサロン」を訪れ、多くの刺激を受けたそう。

「アブサロンは大晦日以外、364日オープンしていて、ヨガ、子育て会、フリマ、ボードゲームなど、誰でも参加できる場がずっと続いているんです。年齢も背景も違う人が自然に混ざり合っていて、本当にどんな人でも受け止める空気がありました」

「食卓を囲みながら、一期一会の出会いや今ここで感じていることを分かち合う時間を大切にしたいと改めて感じました。肩書きや役割を気にせず、ただ話したいことを話す。それだけで気づきが生まれると確信しました」

「いいコミュニケーション」が人生を変える。湖畔の根幹にある想い

だいちゃんが大切にしているのは、「いいコミュニケーションが人生の質を決める」という考え方だ。では「いいコミュニケーション」とはなんだろうか。

「自分・他者・社会とのつながりを感じられることだと思います。『自分はこう思っている』と理解し、言葉にして、認めてあげる。自分自身と会話ができているか。他者とのつながりで言うと、この人とのやり取りは安心するとか、この人のためになにかしてあげたいとか、心のつながりを感じられるかどうか。そして、自然や社会など大きなものと分断されてないと感じられることも大切です」

だいちゃんはシェアハウス「はぐくむタウン」の運営も担当し、週1回のシェア会で住人が「今週の自分」を言語化する時間を持っている。「話すこと」が人を整える──その価値を、湖畔でもタウンでも一貫して大切にしている。

「やりたい」を応援する文化。湖畔から生まれる企画たち

はぐくむ湖畔で開催される「学び × コミュニティー」を軸としたワークショップやイベントは多種多様だ。特に印象に残っているのは、西国分寺「クルミドコーヒー」店主・影山知明さんとの対談イベント。そしてはぐくむ湖畔のスタッフしーちゃんが開催したウクレレライブ「my tempo」とのこと。

「しーちゃんは人前に出るのが得意ではなかったのですが、ここで関わる中で少しずつ自分のペースで自己表現できるようになりました。誰かの『やりたい』が形になる瞬間は本当に嬉しいです」

イベントは持ち込み企画も多く、お客様との会話から生まれることもある。コミュニティカフェならではの「共創」が日常的に起きている。

地域の「話せる場所」として。はぐくむ湖畔が目指す未来

発酵メニューを中心としたはぐくむ湖畔の食事にも、スタッフの「これを届けたい」という想いが詰まっている。流行や話題性ではなく、自分たちが心から「いいね」と思えるものだけを提供する。その姿勢は、湖畔が大切にしている「自分と向き合うこと」にもつながっている。

はぐくむ湖畔のコミュニティディナーには、学生から年配の方、子育て中の方まで幅広い人が訪れる。共通しているのは、肩書きや役割よりも「自分はどう生きたいか」を大切にしていることだ。

「外から当てられた物差しの中で上を目指すというよりは、『自分はこうしたい』と思うことを大事にしている人が多い印象があります。なにか思うことがあっても、話す機会や場がない人は多い。はぐくむ湖畔に来れば、話を聞いてくれる人がいる。会話をすることで『自分はこんなことが好きだったんだ』と気づける。そんな自分に想いを馳せられる場所でありたいです」

「居心地がいい、誰かと話したい、内装が好き、ご飯がおいしい。どんな理由でもいいので、ぜひ一度「はぐくむ湖畔」に来てくれたら嬉しいです」

お店の情報

コミュニティカフェ「はぐくむ湖畔」

  • 住所:東京都世田谷区松原5-2-2 prendre ys 1F
  • アクセス:京王井の頭線「東松原駅」徒歩1分 羽根木公園徒歩3分
  • TEL:070-5579-3640
  • 定休日:木曜日
  • 営業時間:9:00~18:00
  • モーニング:9:00~11:30、ランチ11:30~18:00
  • コミュニティディナー(予約制):19:00~21:00
  • 駐車場:なし
  • ホームページInstagramもご確認ください。

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この記事を書いた人

アモ。

東京都世田谷区在住。小学生と保育園児を育てています。 スタートアップが集まる会員施設のコミュニティスタッフとして働きながら、副業ライターをしています。月1回は銀座のスナックでママやってます。 お酒・スポーツ観戦・キャンプが好き、場づくりに興味あり、気になったら始めてみる、そんな人間です。よろしくお願いします。

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