MediallライターのKYOKOです。
あなたは何歳まで童謡を聞いていましたか?
ある時は、テレビ。ある時は、レコード。そして、ある時は、母親や家族から教えてもらった人もいるのではないでしょうか?
今回は「小黒恵子童謡記念館」をご紹介します。
多摩川近くの住宅地の中にあり、緑の多い入り口は、まるで昭和の世界にタイムスリップしたかのよう!
入り口からすでに趣が感じられます。
小黒恵子氏と記念館のプロフィール
小黒恵子氏は、川崎市高津区出身の詩人・童謡作家です。
1928年8月27日〜2014年4月1日
1961年サトウハチロー氏に師事して以来、童謡集や詩曲集、合唱組曲、「NHKみんなのうた」などで800曲以上の作品を発表しました。草花や動物、昆虫などの身近な自然と生きる喜びをテーマにしており、子どもをはじめ大人にも大きな共感を呼ぶもので、子どもたちの夢を育んできました。— 小黒恵子童謡記念館リーフレットより
尚、小黒恵子童謡記念館は、1993年に自宅を改築しOPENしました。
そして、2014年に亡くなった後は川崎市に遺贈し「童謡文化体験の場」「地域の憩い、交流の場」として、2017年にリニューアルオープンしました。
重厚なドアを開けると、スリッパが用意されていました。さっそく履き替えて、受付で入館料200円を払います。
スタッフの方から「後でオルゴールをおかけしますので、お声がけください」とのこと。楽しみです!
各フロアには、小黒恵子氏の作品名がつけられていました。
2F展示室〜ニャニュニョのてんきよほう〜
階段を登ると、展示室があります。
油絵と表彰状、トロフィー、著書が目に飛び込んできました。こちらはその一部です。
振り返ると、貴重な資料の数々が陳列されています。特に、当時交流があった方々(サトウハチロー氏など)との書簡には手書きならではの味わいがありました。
そして、ひと回りすると「ごゆっくりどうぞ」と言わんばかりの座り心地の良いソファーがありました。
横には油絵とテレビがあり、生前の小黒恵子氏の映像が流れていました。
1F貸しホール〜モンキーパズル〜
貸しホール「モンキーパズル」は、約50人ほどのお客様が呼べるスペースです。
ピアノ開放デー、クラシックコンサートや朗読等、大人から子どもまで楽しめるイベントがおこなわれています。
過去に蓄音機でレコードを聴くイベントなどもあったそうですが、こちらも興味深いです。次回は、聴いてみたいですね。
中央にはベーゼンドルファーのグランドピアノ。
日本に3台あるうちの1台で、奥行き290cm、97鍵盤と大きいピアノです。
そして、ステージの右には大きなオルゴールが3台あります。スタッフの方にお願いして聴かせていただきました。
約100年前に作られたオルゴールは、小黒恵子氏が取り寄せたもので、向かって左と中央はドイツ製。右はアメリカ製。
「ステファニー・ガヴォット」と「アマリリス」の2曲から選ぶことができ、私は「アマリリス」を選びました。
大きなディスクも触らせていただきました。凸凹があり、歴史の重みを感じました。
芸術の秋。この貴重な経験は、誰かと共有しなくてはもったいないです。
本もあります。約700冊ある小黒恵子文庫。
サトウハチローものがたり、フランス民話、まざあ・ぐうすから川崎市の100年などの大人向けの本まで揃っています。
手前のテーブルで閲覧できますし、貸し出しも可能です。お子さんとご一緒にいかがですか?
別棟レンタルスペース〜シンデレラのスープ〜
勉強会、アート活動、コンサート等の控室、音楽の練習ができる場所です。
小黒恵子氏が生前愛用したアップライトピアノやホワイトボード、テーブルなどがあります。
ただし、住宅地の中にあるので、音が響きやすい金管楽器や一部の打楽器は使用できません。
地域の交流の場所として、イベントやコンサート等も随時開催しています!
大人も子供も楽しめるイベントやワークショップも随時開催しています。直近では「マルシェ」やお酒と音楽のコラボイベント「たまりばー」など楽しいイベントが盛りだくさん!
今後のイベントやワークショップの開催情報、レンタルスペースとホールの予約は、ホームページをチェックしてくださいね。
最寄駅は、田園都市線の二子新地駅か高津駅です。
お近くに来ることがありましたら、どうぞ足を運んでみてください。
小黒恵子童謡記念館
住所:神奈川県川崎市高津区諏訪3-13-8
電話:044-381-3490
アクセス:田園都市線二子新地駅 徒歩約11分
田園都市線高津駅 徒歩約13分
東急東横線武蔵小杉駅または田園都市線高津駅からバス「北見方」徒歩約5分
入館料:大人200円 小学生以上18歳以下100円
開館日:月・木・日・祝 10時~17時
ホームページ:https://小黒恵子童謡記念館.jp