Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

スポット  |    2024.05.18

シェアスペースmocco加古川|駅近商店街の「たまり場カフェ」【前編】 

兵庫県加古川市の玄関口。JR加古川駅南のベルデモール商店街の一角に、シェアキッチン付きカフェとコワーキングスペースが融合した「シェアスペースmocco加古川(以下mocco加古川)」があります。

「ゆるくつながる」「”やってみたい”を応援する」をコンセプトに、学生から社会人までさまざまな価値観をもった人たちが、各々の仕事や勉強をしながら、お互いに刺激を受けて交わり合える場所です。

前編では、運営する株式会社ワンピース社員・山本裕介さんと学生スタッフの小原柚葉さんにmocco加古川が商店街の中でどのように活用されているのかについて伺いました。

※運営の秘訣については、後編をご覧ください。

駅近商店街のシェアスペースに多くの学生が集まってくる訳

コワーキングの小上がり席はプロジェクターのあるソファスペース。ゆっくりくつろげます

mocco加古川には、平日の昼間はフリーランスや社会人が事務所代わりに利用し、夕方になると学校帰りの近隣の中高生が集まってきます。休日には、趣味の読書や資格取得に向けての勉強に励む人など、曜日や時間帯によって、さまざまな人たちが思い思いに過ごすサードプレイスです。

特に学生に人気が高く、受験シーズンに入る秋口から利用が増えるそうです。商店街周辺には、学習塾や図書館の自習室もありますが、なぜ多くの学生がmocco加古川を選ぶのでしょうか?

フリースペースのカフェは出入り自由

「一番の理由は、利用の自由度が高いことです。例えば図書館の自習室では、テスト前に人が殺到して予約が取れなかったり、予約が取れても友達と席が離れてしまったりする場合がありますが、mocco加古川では、席の移動も自由で、飲食物の持ち込みも可能です。

中央のソファスペースでは、友人と昼食をとりながらおしゃべりしたり、宿題や課題などをみんなで考えることができます。また、集中して勉強したければ個室もあります。

このように、今の気分に合わせて自由に行き来しながら『学びも遊びも』よくばりに過ごせるところが気に入ってもらえているのかもしれませんね」(山本さん)

小上がりにつくられたくつろぎスペースは落ち着いた照明と座り心地のよいソファがあり、集中できるスペースにはサイレントフロア、通話ができるフォンブース、一人でこもれるソロブースなど、目的にあった過ごし方ができるmocco加古川。

学習に集中できる環境と友人と一緒にくつろげる隠れ家のような居心地のよさが共存し、地域の学生が集まる「たまり場カフェ」空間となっています。

利用者やスタッフにも好評の「持ち寄りランチ会」

持ち寄りランチ会の様子(写真提供:mocco加古川)

居心地のよい開放的な空間を活かして、実際に学生スタッフの小原さんが発案した「持ち寄りランチ会」は好評だったそう。

「正午に、利用者やスタッフが弁当を持ち寄り、オープンスペースで一緒に食事をします。目的をもって訪れる方が多いので、参加は任意で、ゆるやかな交流の場となっています。定期的に開催をしていて、自由に関わり合える場が生まれて良かったと思っています」(小原さん)

「学生と社会人が交流でき、学生には様々なバックグラウンドをもつ大人の働き方に触れられる良い機会となっていますね」(山本さん)

ランチ会がきっかけで、普段のコワーキング利用時にも学生と社会人が言葉を交わすようになったとか。学生が卒業するときには互いに応援し合う関係性が育っているようです。

シェアキッチンから夢の実現へ

mocco加古川は、人と人を繋ぎ、みんなの夢を育む場にもなっています。その一つが「シェアキッチン」。シェアキッチンは10時から16時まで誰でも利用できるキッチンスペースですが、ここを間借りして事業を始めることもできます。

現在「ニコニコおむすび結」さん(以下、結さん)が、毎週木曜日にシェアキッチンを借りてランチを提供しています。特に子育て中のママたちから人気が高く、愛情たっぷりのランチが評判で、満席が出るほどの賑わいです。

「いらっしゃいませー!」と店内に響き渡る元気な声。2022年からシェアキッチンでの営業をスタートし、先日2周年を迎えました。(写真提供:mocco加古川)

結さんはmocco加古川での営業をしながら、クラウドファンディングで資金を集めてキッチンカーを最近購入されたそう。キッチンカーでお店をする夢を叶えるべく、実現に向けた準備を着実に進めています。

「シェアキッチンでは、今後自分で店を持ちたいとか、活動の場を広げたいと思っている方の場として応援したいと考えています」(山本さん)

2024年4月「学生cafe」の様子(写真提供:mocco加古川)

最近では、神戸学院大学の栄養学部と経済学部の大学生が考えたメニューを提供する「学生cafe」のイベントや、近隣の中高生の職業体験の受け入れを行うなど、チャレンジする人たちの活動にも協力しています。

「今回は彼らがすべて準備してカフェを運営しましたが、今後の展望としては学生が考えたメニューをmocco加古川のカフェメニューとして採用したり、逆に私たちからは今までのビジネスの経験で得たマーケティングやクリエイティブなどのスキルをシェアする形でお互い良い関係で補い合っていきたいと考えています」(山本さん)

高校生の職業体験の時には実際にmocco加古川のスタッフが学生のみなさんに原価計算の仕方や売上目標の立て方など実店舗の営業ノウハウを共有しているとのこと。

「依頼元の学校の先生方からも喜ばれており、学生から『求められる以上のスキルを身につけられ、ここでの経験が社会へ出てからも役立つ』との声もいただいています」(山本さん)

学生が社会に出る前に、実践的な「生きた学び」ができる場所になっています。

おわりに

駅近商店街の立地を活かして、地域の学生が学校帰りに立ち寄れ、コワーキングを利用する人々が世代を越えた交流ができるのがmocco加古川の魅力です。

そして、夢を叶えようとチャレンジする子育て中の主婦や学生たちを応援し、持っている知見を惜しみなくシェアする。地域の人々にとっても大切な場所になっています。

後編では、mocco加古川で働くスタッフが地域の人と人がつながる場をどのような考えで運営しているのかについて迫っていきます。

シェアスペースmocco加古川

住所:兵庫県加古川市加古川町篠原町13-3 加古川まるいビル1階
電話:079-497-5959
定休日:年末年始のみ
駐車場:近隣コインパーキング有
営業時間:
月額会員/ゲスト会員 9:00~21:00
店頭支払の方 9:00~19:00※予約ブースの利用不可
カフェ 10:00~16:00
※19:00以降無人営業となります(会員のみ21:00まで利用可)
mocco加古川公式HP
mocco加古川公式Instagram

株式会社ワンピース

住所:兵庫県加古川市別府町石町77
電話:079-436-0511
株式会社ワンピースHP

記事をシェアする

この記事を書いた人

澤 優歌

兵庫県神戸市在住の取材ライター|神戸市西区・北区・明石・加古川近郊地域の人・物・コトの価値魅力を中心にお届けします。趣味は映画鑑賞・ドライブ・阪神の応援。3人姉妹子育て中。

関連記事