日々の仕入れや売却に、物理的な限界を感じていませんか?
「良い荷物を求めて福岡市内まで数時間かけてトラックを走らせる」
「競りのために丸一日拘束される」
そんな従来の古物市場(こぶついちば)の不便を解決する存在が、2026年2月、九州地方に上陸しました。バッタヤライブオークション福岡センターの開設です。
今後の福岡の古物市場とバッタヤライブオークションの展開について、バッタヤライブオークション福岡センター責任者の千枝裕也さんがインタビューに答えてくれました。
2026年、オンライン古物市場「バッタヤライブオークション」が九州に上陸!

2026年2月、古物商限定のオンライン古物市場である「バッタヤライブオークション」が福岡に上陸しました。
「バッタヤライブオークション」とは、株式会社アシストが手がける、道具系に特化した日本最大級のオンライン古物市場です。家電・家具・雑貨を中心に、毎週2,000点以上の商品が取引されています。
現在バッタヤライブオークションは、神奈川・埼玉・愛知に拠点を展開していますが、今回の福岡センターオープンは、単に「拠点を新設した」というだけのニュースではありません。運営元である株式会社アシストが目指しているのは、九州から関西、東海、関東、そして東北までを一本の線で結ぶ、巨大な流通ネットワークの構築です。
福岡の古物市場が変わる。バッタヤライブオークションが地元の古物商にもたらす価値

これまで九州の古物商が本州の大きな市場と取引しようと思えば、高額な送料や長距離移動のコストが大きな壁となっていました。特に家電や家具など大型商品を扱う古物商にとっては、その負担は計り知れません。
しかし、バッタヤライブオークション福岡センターがこのネットワークの中の「九州の入り口」となれば、その状況は一変します。福岡にいながらにして、関東や名古屋と同じボリュームの荷物にアクセスでき、全国基準の相場で商売ができるようになります。
では、この福岡拠点の開設は、九州の古物商の方々の商売を具体的にどう変えていくのでしょうか。福岡センター責任者の千枝さんは、以下の2つのポイントを挙げて説明してくれました。
①高単価商品ほど利益が残る「固定1,000円」の手数料
まず現在、福岡の会員がすぐに享受できるメリットとして、業界では珍しい「固定手数料」の仕組みがあります。
「既存の市場は落札額の10〜15%といったパーセンテージの手数料が一般的ですが、バッタヤライブオークションは出品・落札ともに1商品あたり一律1,000円です」(千枝さん)
例えば10万円の家電が売れたとして、従来の市場なら1万円以上の手数料がかかる場合もありますが、バッタヤライブオークションなら1,000円(※小家電・雑貨などは複数台をまとめて「1商品」とする場合もあります)。落札相場が高いものほど、手数料の負担が軽くなり、利益を確保しやすくなります。
さらに、手数料が固定であることで月々のコストを事前に計算しやすくなり、計画が立てやすいという利点もあります。この明快なルールが会員に安心感をもたらし、活気を生む一助となっています。

②九州の商品流通量の格差を解消する、幹線便ネットワーク
そして、今後さらに期待が高まるのが、現在は「神奈川・埼玉~名古屋」間で稼働している「幹線便サービス」による物流革命です。
「例えば、関東の市場で魅力的な家具や家電が出品されたとします。これまでは遠方の業者さんがわざわざトラックを走らせて取りに行っていました。しかし、バッタヤライブオークションの幹線便を利用すると、1点につき最低1,000円からの配送料で、最寄りの拠点で荷物を受け取ることができます」(千枝さん)
将来、この仕組みが福岡まで繋がれば、移動にかかるガソリン代や高速代、そして何より貴重な「時間」というコストを大幅に削減することができ、古物取引の常識が劇的に変わります。
バッタヤライブオークション福岡センターは単なるオークション会場ではなく、九州の古物商が地元にいながら全国の流通網と繋がれる、新たな商売の拠点へと進化していくのです。
オンラインオークションが変える古物市場の未来

インタビューの締めくくりとして、千枝さんは拠点を広げた先にある、地方の古物商への想いを語ってくれました。
「ゆくゆくはバッタヤライブオークションの拠点が、九州の各所にできればいいなと考えています。九州各地に拠点があれば、今まで仕入れのために福岡市内まで行かなければならなかった業者さんが一番近い拠点で荷物を受け取れるようになり、北九州と南九州の商品流通量の格差が解消できると思います」
現在はまだ福岡拠点がスタートし、本州とのネットワーク構築が始まったばかりの段階です。しかし、2026年に計画されている岡山・大阪の新拠点開設が完了し、さらに千枝さんが描くように九州各地へと拠点が結ばれれば、九州地方の古物商の利便性は飛躍的に向上するでしょう。
千枝さんのお話を聞いていて筆者が強く感じたのは、この仕組みは単なる「システムの効率化」だけを目指したものではないということです。その根底には、長距離運転に疲弊する古物商の顔を思い浮かべ、「彼らがもっと楽に、もっと自由に商売ができる未来」を本気で信じる熱い想いがあるように感じました。
現場の苦労を知り尽くした千枝さんのようなスタッフがいるからこそ、バッタヤライブオークション福岡センターは単なるオークション会場を超え、古物業界の「当たり前」を塗り替えていくのではないか――。そんな期待を抱かずにはいられません。
※本文中の価格はすべて消費税別で記載されています。




