
2025年11月23日(日)に奈良県天理市のJR・近鉄天理駅で、「ワールドフェスティバル天理2025 旅する世界の食と芸術 —世界をまるごと抱きしめて—」が開催されました。
今年で12回目のイベント開催となり、近鉄天理駅前広場での「みんなの文化フェスタ」と、近鉄天理駅構内での「文化で天理を元気にするフェスティバル」を合わせた3つのイベントが初めてコラボ。
天理駅前史上最大規模のイベントとなりました!
今回は、天理の“国際性”をアピールした活気にあふれる「ワールドフェスティバル天理」の魅力についてご紹介します!
ワールドフェスティバル天理とは?

毎年11月頃に開催され、「食」と「芸術」を通して天理の魅力の一つである国際性を発信するイベントです。日本文化はもちろん、世界各国の文化を楽しめる内容となっています。
日本文化と海外、国際性を詰め込んだブース

JR・近鉄天理駅で開催されるこのイベント。会場となるのは、駅全体。
お昼前から続々と人が集まってきていました。

駅に向かって歩くと屋台からの美味しそうな料理の匂いが立ちのぼり、キッチンカーも多数並び、どれにしようか迷ってしまうほど。


海外の味と雰囲気を満喫できる
お昼前後は行列ができるお店が多数。目の前で作った出来立てをすぐに食べられるのが屋台の醍醐味。インドネシア、タイ、韓国、ブラジル、パキスタンなど多数の国の料理が出店されています。
いくつかお店をご紹介しますね!
まず韓国の人気料理「トッポギ」。出来たての熱気が伝わってきて思わず立ち止まってしまいます。

「チヂミ」は日本人にも馴染みがあり美味しい一品。カリッとしていてキムチと相性抜群です。

次にタイ料理のタイ風焼きそば「パッタイ」。米粉でできた平打ち麺を使っていてモチモチとした麺の弾力と、海鮮や野菜が入った少し甘酸っぱい味が特徴。辛いのが苦手な方やお子さんでも食べやすい味付けです。


そして、トルコ料理の「ケバブ」を販売するキッチンカーも。ケバブにもさまざまな種類があります。

他にはブラジル料理の串焼き「エスぺッチーニョ」。牛肉とソーセージを販売していて、魅力的な見た目と炭火で焼くジューシーな香りに誘われて、続々と人が集まってきていました。

今年初出店のパキスタン。
肉や野菜などを使いスパイスで仕上げる炊き込みご飯「ビリヤニ」や、茶葉を煮出して作るミルクティー「チャイ」などを販売。珍しいランチを買いにお昼時は長蛇の列ができていました。

また、インドネシアのブースでは、食品だけでなく絵画・雑貨・衣料品など多様なアイテムが並び、同国の文化を感じられる空間に。


全てのお店をご紹介しきれないくらい、たくさんの料理や品物が並んでいました!
華やかなステージと体験ブース

天理駅前広場コフフンには広々とした真っ白なステージがあり、そこでは海外の音楽やダンス、日本文化の和太鼓や着物のショーなど多彩な催し物が繰り広げられていました。

普段目にしないような煌びやかな衣装や楽器を見るだけでも会場全体のテンションが上がります。

ステージの外から行進をしながら進むパフォーマンスや、曲に合わせて手拍子が起こるような楽しいステージが続くので常に観客が絶えずにぎやかです。

イベントでは、天理の古代からの国際性が伝わるように、講演なども行っています。これまでは、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)のミニレプリカづくりなども実施。公式ホームページの「天理の国際性」でも、天理市内の海外とのつながりが分かる様々な場所での活動内容が掲載されています。
また、各国の文化を知ってもらう上で、言語がわからなくても誰でも感じることができるよう、「料理」と「音楽」をイベントの柱にしているそうです。
もちろん海外だけでなく日本文化も伝わるような発信も必ず取り入れています。
今年は着物ブースや日本の煎茶を味わえるブースがありました。

天理駅前南団体待合所では、天理市の民話の人形劇や、天理の古代を風水で解く講演、また、コラボしている「みんなの文化フェスタ」の一環で、柔道教室もあり、多数来場されていました。

イベント告知時には、SNSやYouTubeでの CM、駅貼りポスターなどデジタルとアナログ両面で様々な発信をしています。天理市の関係人口、交流人口を増やすべく、他府県・市町村の方々に興味を持って足を運んでいただけるよう毎年広報活動にも力を入れているそうです。
他には、いろんなイベントとコラボをし、連携することで生み出せる相乗効果も大切にしているそうです。
奈良県と天理市の「国際性」を活かして街を盛り上げていきたい

主催者である井上さんは、このイベントを通して奈良県の天理市を活性化することを目的としているそうです。
「天理は歴史・音楽・宗教など幅広く素晴らしいものがたくさんあります。それにプラスして強みである“国際性”をもっとアピールしたい。県内だけのイベントではなく、県外にも広めていきたいという思いで続けています」と、井上さんは話します。

2013年から開催されているこのイベント。初めは天理の学生さんとの小規模な音楽フェスティバルでしたが、翌年には天理市にも掛け合い市のイベントとして規模が大きくなり、2019年からは奈良県のイベントとしてさらに拡大していったそうです。
「音楽や料理をメインにして続けているのは、言語が分からなくても心に届く。異文化をつなぐ力があるからです」と井上さん。笑顔があふれる表情が印象的でした。

毎年、国際協力機構(JICA/ジャイカ)にも来てもらっています。
井上さんは「イベントの日だけで終わるのではなく、イベントから海外へとつながってほしい。旅行、ワーホリ、留学、また、国際協力隊に入りたいという人も増えたらいいなと思っています。旅行代理店にも出てもらい、海外に目を向ける人が増えてほしいと考えています」と、日本に留まらず海外へも意識を向ける日本人を増やしたいとのことでした。

また、海外から今年はインドネシア、インド、タイの3カ国の領事館の協力があったこのイベント。各総領事館は、ブースで自国をアピールし、ダンサーなどを派遣し文化を発信します。そして、フィナーレでは総領事によるスピーチやジャンケン大会用の各国特産品の提供など、参画意欲も高いそうです。「今後、もっと他の国とのつながりも増やし、イベントの規模を広げていきたい」という展望を、井上さんは熱く語ってくださいました。
来場者が、より楽しめる工夫が散りばめられている

イベントでは毎年アンケートを取って改善を重ねているそうです。京都、大阪、名古屋など県外からの来場者も多いとのこと。天理市民は3割ほどで、7割は他府県・市町村の方々が来場しています。
来場の主な理由は“いろんな国の料理が食べられること”だそうです。
アンケートに答えると、出店ブースで使える100円割引券プレゼントという嬉しい特典も。また、スタンプラリーでポイントを集めると、お菓子の掴み取りと、景品争奪じゃんけん大会への参加券をプレゼントしていました。
他に、アンケート回答者には海外のラーメンをプレゼントしてくれるブースもありました。

天理駅前広場「コフフン」には遊具エリアが多く、子どもたちの声が響いていました。イベント会場からすぐの場所に遊べるスペースがあるのは、お子さん連れの来場者にとって大きな魅力です。


また、リピーターを増やし、「次は天理で買い物をしようかな」「住んでみたいな」と思ってもらえるよう、市の活性化につながることを意識しているのだそう。交流人口、関係人口、ゆくゆくは定住人口が増えることをめざし、告知・宣伝などに取り組まれているそうです。
その一環として、遠方で来られない方々のために、YouTubeでライブ配信もしており、全国の方々が楽しめるようになっています。

コラボ企画の紹介
「みんなの文化フェスタ」

ワールドフェスティバルの屋台から北側へ進むと、近鉄天理駅前広場は、「みんなの文化フェスタ」の会場となっていました。大学生が中心となり、親子向けのワークショップや体験コーナーが多数。特典のお菓子配布など、お子さんが喜ぶ企画が充実しています。

こちらにもステージがあり、歌やダンス、海外衣装のファッションショーも行われにぎやかでした。

「文化で天理を元気にするフェスティバル」

さらに近鉄天理駅構内では、「文化で天理を元気にするフェスティバル」が行われていました。電車・ならしかトレインの中では、駅員さんの格好をして楽しめるこども制服体験や、様々な楽器に触れられる楽器演奏体験会、絵画展示なども催されていました。

その他には、華道教室、こども縁日やミニクリスマスツリーを作るワークショップなども行われていました。食品ロスを減らすための野菜販売、他にもパンや小物など様々な商品を販売しているブースもあります。
さらに「駅ピアノコンサート」も開催。近鉄職員や一般公募の演奏者によるピアノ演奏が響きます。お子さんたちの一生懸命な姿もみられ、会場はあたたかい雰囲気に包まれていました。

広々とした天理駅を歩きながらブースを巡ることができるため、1日中満喫できるのもコラボ企画の大きな魅力です。
日本にいながら海外を楽しめるイベントに出かけよう!

人と人の距離が近く、あたたかい空気と活気に包まれた「ワールドフェスティバル天理」。
国際性豊かな地域の魅力がぎゅっと詰まったイベントでした。来年はぜひ足を運んでみてください!
イベント概要
- イベント名: ワールドフェスティバル天理
- 取材場所:天理駅(JR・近鉄天理駅を降りてすぐ)
- 開催期間: 2025年11月23日10時半〜16時 ※来年は11月22日開催予定。
- 住所:奈良県天理市川原城町816
- 主催:・天理市https://www.city.tenri.nara.jp/
・奈良県みんなでたのしむ大芸術祭実行委員会https://nara-arts.com/
・奈良県https://www.pref.nara.jp/ - 天理ワールドフェスティバルSNS
・公式ホームページ:https://www.worldfestivaltenri.com/
・Xアカウント:https://x.com/tenri_worldfes
・Instagram アカウント:https://www.instagram.com/tenri.worldfes/#
・YouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@worldfes_tenri/video - Google マップ:




