
2026年8月26日(水)、東京・神田で「【製造業限定】つながってみたらどうだい?in東京」が開催されました。
「どうだい?」は、経営者がオンラインでつながり、情報交換や交流ができるコミュニティです。
今回のテーマは「製造業」。
金属加工、歯車加工、アクリル加工、電子機器、Web制作など、ものづくりに関わる8名が集まり、それぞれの技術や仕事への想いを語りました。
今回は、普段の交流会とは少し違った、濃密な時間となった交流会の様子をレポートします。

引用元:どうだい?コミュニティサイト
「どうだい?」をきっかけにリアルなつながりへ

交流会は、まず乾杯からスタート。運営から「どうだい?」のサービスについて説明があり、参加者はオンライン上のプロフィールやQRコードを活用しながら、お互いの情報を確認しました。
「どうだい?」には、テーマごとに参加者が交流できる「ルーム」という機能もあります。現在は「AIをこんなふうに使ってます」など、さまざまなテーマで情報交換が行われています。
また、会場では名札にプロフィールへアクセスできるQRコードも用意されていました。名刺を交換して終わりではなく、その場でオンラインでもつながれる。
デジタルを入口にしながら、実際に顔を合わせて話すことで、関係を深めていく仕組みです。
「技術力で選ばれたい」ものづくりへの想い

自己紹介タイムでは、それぞれが現在の仕事や抱えている課題、これから取り組みたいことを紹介しました。
金属加工に携わる参加者からは、価格競争ではなく「他社には真似できない技術力」を強みにしていきたいという話が。

また、約50年続く歯車製作会社を引き継いだ2代目社長からは、加工前の段階から相談に乗る「技術コンサル」という新しい取り組みについて紹介がありました。
「この素材では難しい」といった問題を、製造する前の段階で相談できれば、トラブルの回避にもつながります。長年培ってきた技術を「加工する」だけではなく、「相談に乗る」という形でも生かしていく。
そんな新しい製造業の可能性も感じられました。
大田区の工場から宇宙開発まで。技術の先には広い世界がある

会場には、参加者が持参したさまざまな製品も並びました。なかでも印象的だったのが、透明アクリルを使った精密加工製品です。
医療用の骨モデルなど、実際のスキャンデータをもとにアクリルを削り出した製品が紹介され、さらに過去にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)との仕事も経験したとのこと。
一見すると専門的で身近に感じにくい「切削加工」という技術も、医療や研究、宇宙開発など、さまざまな分野につながっています。
「これ、できますか?」から始まるビジネス

交流タイムでは、参加者がテーブルを越えて自由に話し始めました。
「こんな加工はできますか?」
「それなら、こういう会社を知っています」
そんな会話が自然に生まれていたのが印象的です。

製造業では、一社ですべてを完結させるのではなく、それぞれの専門技術を持つ企業が協力して製品を完成させることも少なくありません。
だからこそ、自社ではできないことを誰かに相談できる関係は、大きな意味を持ちます。実際に「どうだい?」をフル活用して自ら関連企業を探し、すでにつながりを築いている参加者もいました。
オンラインで相手を知り、リアルな場で話してみる。そこから「また相談したい」「今度、詳しく話しましょう」と、次の約束につながっていきます。
単なる名刺交換では終わらない、人と人との関係づくりがそこにはありました。
「世界最小のジェンガ」で盛り上がる場面も

交流会では、参加者が持参した「世界最小のジェンガ」も登場。小さなパーツをピンセットで一つずつ積み上げていくというもので、会場は一気に盛り上がりました。
「こんなに小さいものまで作れるんですね!」という驚きの声も聞かれました。技術を言葉で説明するだけでなく、実際に「見て、触れて、体験する」ことで、その凄さが伝わります。

ものづくりの魅力は、完成した製品だけではありません。
「こんなものを作れる」という技術そのものが、人との会話を生み、新しいつながりをつくるきっかけにもなるのだと感じました。
技術を次の世代へ。製造業が抱える共通の課題

交流会の終盤には、「技術やノウハウは伝承できる?難しい?」をテーマにしたリアルタイムアンケートも実施されました。
製造業にとって、長年培われてきた技術やノウハウを次の世代へどう引き継ぐかは、大きな課題です。
マニュアルに書ける技術もあれば、長年の経験によって身についた感覚や判断力など、言葉だけでは伝えにくいものもあります。

今回の参加者のなかには、親から会社を引き継いだ人や、30年以上にわたって技術の現場に携わってきた人もいました。
それぞれの経験を持つ人が集まり、悩みや知識を共有する。こうした場そのものが、技術を次の世代へつないでいくためのヒントになるのかもしれません。
技術だけではなく、「人」がつながることで未来が生まれる
約2時間の交流会でしたが、最後まで会場では活発な会話が続いていました。
今回、特に印象に残ったのは、参加者が「自分のできること」と「誰かの困っていること」を持ち寄っていたことです。
同じ製造業でも、得意とする技術や事業内容はそれぞれ違います。だからこそ、違う技術を持つ人が出会うことで、「一緒に何かできるかもしれない」という新しい可能性が生まれます。
地域の工場で長年培われてきた技術も、企業の枠を越えて人と人がつながれば、さらに広い場所へ届いていくかもしれません。
「つながってみたらどうだい?」という名前の通り、まずはつながってみる。そこから仕事が生まれ、技術が受け継がれ、新しいものづくりが始まる。
今回の交流会は、そんな「人のつながり」が持つ可能性を感じる時間でした。今後は北海道、高知、仙台など全国でのイベントも予定されています。
地域のものづくりを支える人たちが出会うことで、次はどんな化学反応が起こるのか。今後の展開にも注目です。




