大阪の鶴橋にある彌榮神社は、地元の人たちの生活に溶け込んだ神社です。かつて神社と言えば、子供たちが気軽に遊びにやってきて、お神輿を担いだり、お祭りを楽しんだり、お願いごとをしたり、井戸端会議を開いたり、いつも人々の成長とともにあり、生活に寄りそったものでした。鶴橋の彌榮神社はまさにそんな地元に寄りそう神社。神社そのものが柔らかくやさしい空気に包まれています。そんなやさしさとしなやかさを持つ彌榮神社に行ってきたのでレポートします。
まるで母のような包容力がある神社

彌榮神社は鶴橋の賑わいから少し外れた住宅街にあります。神社を住宅と見間違えるほど、住宅に密着していて、距離もこんなに近いんです。

三方向に鳥居が開いていて、ふらっと何気なく訪れてしまえるような、構えた感じのないところが特徴的です。

こちらが参道です。この参道なんて、路地裏の通りのようですね。子供がここを自転車で抜けて行く様子が見られました。

こちらが鳥居です。真っ赤な鳥居の神社も多い中で、ひっそりと地味に木々の間にすくっと立っている様子は、派手さはない中にもしなやかさが感じられ、まるで母のように包み込むような雰囲気を醸し出しています。
彌榮神社は祇園信仰の神社なのですが、特に厄除けや縁結びで有名です。とはいえ、同じ祇園信仰でも八坂神社とは違って強い厄除けのイメージではなく、もっとソフトな厄除けのイメージで、女性らしい愛情と包容力で、良縁成就を叶えるパワースポットでもあります。櫛名田比売(素戔嗚尊の妻)が祀られていることにも関係するのかもしれませんね。

それはこちらからもわかります。これは縁結びの顔出しパネルです。カップルでこの地を訪れて顔出しして写真を撮っていくのでしょうか?これだけでも十分甘い雰囲気が漂っていますよね。

女性らしさといえば、こちらもそう。ハート型の絵馬です。たくさんの女性たちの思いがあふれていますね。ハートの恋みくじや招き猫みくじなど、女性好みのおみくじもありましたよ。

こちらは花御朱印です。こんなところも女性らしいですね。

こちらが拝殿です。派手なところのない、落ち着いたしっとりした拝殿です。こちらの拝殿で気になったのがこちら。

なんと白蛇が巻き付いているんです。実は、白蛇は古くから縁結びの象徴。そういったところから、シンボルに白蛇が選ばれたのかもしれません。また、それだけでなく、鶴橋周辺では昔から「白い蛇を見たら良いことがある」「神社の近くで白蛇を見たら縁起が良い」といういわれが残っているそうです。そんな日常の小さな奇跡のような素朴な信仰が、この白蛇信仰に息づいているのかもしれませんね。それにしても、この白蛇、とても愛嬌のある蛇ですね。
なぜピザ窯?神社でピザ窯の謎

やわらかな雰囲気の彌榮神社ですが、ここで強い違和感がありました。それはこちら。ピザ窯です。神社でピザ窯ってアンマッチすぎませんか?なぜ、こんなところにピザ窯があるのでしょう?

こちらのピザ窯、利用料を支払えば誰でも利用できるようです。もっと地元の人たちが集いやすくなるようにということでピザ窯が作られたようですが、神社とピザ窯の組み合わせってずいぶん不思議ですよね。文化も違うのではないかと思ったのですが、彌榮神社があるのは鶴橋、もともと国際色豊かな場所でもあります。そのせいもあって、地元の人たちはすんなりと受け入れたのかもしれませんね。

ピザ窯でピザを焼くなんて子供たちが喜びそうなイベントですね。彌榮神社は子供にも優しい場所で、子供たちを対象としたイベントもたくさんあります。

こちらにドラえもんがあるのもなんだか納得ですね。
彌榮神社はいかがでしたか?この神社には、派手な伝説や大きな歴史的事件はありません。ですが、子供たちが獅子舞を舞い、夏祭りを楽しみにし、お神輿を担いだ日々が地元の物語となって積み重なった神社です。ふと昔の懐かしい思い出に浸りたくなった時に、訪れたい神社でもあります。
彌榮神社の詳細情報
住所:〒544-0034 大阪府大阪市生野区桃谷2-16-22
電話番号:06-6741-0900
アクセス:JR「桃谷駅」東へ10分、大阪metro各線「鶴橋駅」南へ10分




