札幌、すすきのエリアから少し離れた場所にある二条市場のすぐそば。昭和レトロな雰囲気が漂う「のれん横丁」の階段を上がり奥へ進むと、月曜日だけ看板を掲げるお店があります。

「小皿料理と和酒 三枚目」。カウンター7席だけの店内を切り盛りするのは、この道20年以上のキャリアを持つ店主・香里さん。
普段は「占い喫酒場パーム」として営業しているこの場所を借り、月曜日だけ営業しています。2023年12月にオープンした、香里さんの「好き」と「こだわり」が詰まったお店です。
「三枚目」に込められた想い
パームの店主モモコさんとは、モモコさんが独立する前からの長い付き合い。その縁でパームのキッチンを任されるようになり、自身の独立を見据えたステップとして、この場所で「三枚目」をスタートさせました。

「三枚目」という店名には様々な意味が込められています。
一つは歌舞伎用語。主役の「一枚目」、色男の「二枚目」に対し、道化師として場を和ませるのが「三枚目」です。
「私はそういう立ち位置でいたいんです」と香里さんは笑います。
もう一つは画数。「せっかく占いをメインにしてるパームで営業するなら」と、姓名判断で良いとされる画数を考慮して名付けられました。

また、提供するのはその季節の食材を組み合わせた小皿料理。料理に使用する小皿を「一枚、二枚」と数えることにもつながっています。
自分の「好き」に忠実に。一期一会の小皿料理

お酒も料理も、ベースにあるのは「自分が好きなもの」です。
お酒のラインナップはビールのほか、日本酒、焼酎などの「和酒」に絞っています。特に焼酎は豊富に取り揃えており、料理も「焼酎に合うか」をベースにしてメニューを考えているそう。
料理はその日に出会った旬の食材からメニューを組み立てます。焼酎と相性のいい馬刺し、春はたけのこ、夏はゴーヤやとうもろこしを使った料理など、その時々の「記憶に残る味」がカウンターを彩ります。


食材との出会いを大切にするため、メニューは常に流動的です。それが、訪れるたびに新しい発見がある「三枚目」の魅力です。
常連も初めての人も。絶妙な距離感で作る温かな空気
わずか7席の空間で、香里さんは「指揮者」という意識でお店に立っています。常連客が醸し出す空気を大切にしながらも、初めて訪れた人も疎外感を感じないよう、絶妙な距離感で言葉をかけます。
「とにかく楽しく飲んで食べて帰ってくれたら嬉しい」
時には厳しく、時には親身に。香里さんの誠実なコミュニケーションが、大人たちが肩書きを脱ぎ捨てて自然体でいられる温かな空気を作っています。

「自分の足で立つ」という決意
「まずは自分の足で立ってみて、ダメならその時に考えればいい」
そんな潔い決意を胸に、香里さんは一人でお店を構える未来を見据えています。目指すのは、今と変わらず一人ですべてに目が届く、カウンターだけのアットホームなお店。
のれん横丁の奥で月曜日だけ開かれるこのお店は、香里さんのたしかな歩みそのもの。扉を開ければおいしいお酒と料理、そして温かく受け入れてくれる「三枚目」の居心地の良さが待っています。
小皿料理と和酒 三枚目
住所:北海道札幌市中央区南3条東1丁目6 のれん横丁2階『占い喫茶酒場 パーム』内
営業時間:月曜日 18:00〜24:00(最終入店23:00)
※祝日は15:00〜22:00で営業
備考
・現金決済のみ
・おひとり様につき料理1品、飲み物1杯以上のご注文
・喫煙可
・20歳未満の方入店不可
営業日はInstagramをご確認ください。




