Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

フード  |    2024.11.28

『キッチンシーキャビン』お弁当から広がる地域住民との輪【前編】|埼玉県戸田市

キッチンシーキャビン店主(右)とスタッフのおふたり

埼玉県戸田市で話題の『キッチンシーキャビン』をご紹介します。

キッチンシーキャビンは、同敷地内にあるデイケアサービス『シーキャビン』から独立する形でオープンしたお弁当屋さんです。野菜をふんだんに使ったお弁当やお惣菜で、近隣住民を中心に多くのファンを獲得しています。

常連客の多いシーキャビン。利用者はどんなところに魅かれているのでしょうか?

前編となる本記事では、キッチンシーキャビンの厨房に伺い、お弁当のこだわりを教えていただきました。店主のコメントとともにお届けします。

季節感のある家庭的なお弁当が自慢の『キッチンシーキャビン』

キッチンシーキャビンの外観

キッチンシーキャビンがあるのは、埼玉県戸田市にある閑静な住宅街。駅から離れた場所にあるものの、連日多くのお客さんが来店しています。お昼過ぎにはお弁当が完売していることも珍しくありません。

案内図(画像提供:キッチンシーキャビン)

お弁当の予約は、朝8時から受け付けています。お弁当を購入するときは、事前に電話予約してからお店に向かうと安心です。

野菜をふんだんに使ったお弁当が身体に染みる

大きなエビが2尾も入ったボリューム満点の『天丼』

季節の食材を使った家庭的なお弁当は、実家の料理のように「ほっ」とする味付け。ふとしたときに食べたくなる、そんな魅力がキッチンシーキャビンのお弁当に詰まっています。

野菜がふんだんに使われているのもキッチンシーキャビンのお弁当の特徴です。農家さんから仕入れた採れたての野菜を使うことで料理の味を引き立てています。やさしい味付けながら、深いコクと旨味があって箸が止まりません。

和食から洋食まで日替わりでお弁当が楽しめる

テーブルに並んだお惣菜
大人気の日替わり弁当
デリバリーも受け付けています

お弁当やお惣菜のメニューが充実しているのもウリのひとつ。お弁当はレギュラーメニューのほか、日替わりメニューも提供されています。お弁当に入っている副菜は惣菜としても単品販売されているので、夕飯のおかずにお惣菜を購入するのもおすすめ。最近ではお惣菜をお目当てに来店する方も増えているそうですよ。

12月のメニュー表(画像提供:キッチンシーキャビン)

季節から着想を得ているという日替わりメニューは、旬の食材をたっぷりと使っています。統一価格で和から洋までさまざまなお弁当を日替わりで楽しめるのって嬉しいですよね。レギュラーメニューも増えています。

手作りだから実現できる”おいしさ”を追求

キッチンシーキャビン店主の大河原さん

待ち合わせは朝6時。お店の扉を開けると、店内にはJ-POPとともに野菜を切る音が心地よく響いています。筆者に気付き笑顔で出迎えてくれた店主に案内されて厨房へ。清掃が行き届いた美しい厨房が目の前に広がります。

日ごろからこまめに清掃されている厨房
新品のようにきれいな調理器具

「厨房や道具をきれいにしたり、手作りにこだわったりというのは、安全性とかおいしさに欠かせないんじゃないかな」という店主の言葉を聞き、キッチンシーキャビンのお弁当への信頼性が増したのは言うまでもありません。

作業台に目を移すと、すでにカットされた大量の野菜が水に浸されていました。さらにものすごいスピードで次々と野菜がカットされていきます。

一定のリズムで野菜をカットしている店主

店主は毎朝5時頃から仕込みを始めているそう。その日に販売する100食を超えるお弁当に加え、デイサービス『シーキャビン』利用者の昼食の仕込みも行っています。

冷凍食品や業務用食材は一切使用しない

採れたての野菜を下処理から行います。

キッチンシーキャビンでは、冷凍食品や業務用食材は一切使用しません。付き合いのあるお肉屋さんや戸田市内の農家さんから仕入れた新鮮な食材のみを厳選してお弁当やお惣菜を作っています。

大橋「早朝から仕込み作業を見させていただいて、業務用の食品を使っていないことに驚きました」

店主「カット野菜や冷凍食材を使えば仕込み時間は半分以下になるのかもしれませんが、味は変わってきます。手作業で仕込むことで、おいしいものになるかなって。野菜であれば、自分で切ることで料理によって(野菜の)厚みや細さを決められますし、味のバラツキを抑えるという意味でも大切です」

家庭的でありながらも家庭では再現できない味は、調理や食材に対する店主のこだわりの積み重ねによるもの。厨房での仕込み作業を見て、お客さんやデイサービス利用者から支持されるお弁当・お惣菜を作り続けられる理由が分かったように感じます。

蔵でのお弁当販売を視野に入れている

改装中の蔵

キッチンシーキャビンと同じ敷地内には、大正時代に建てられた趣ある蔵があります。将来的には、現在の店内にイートインスペースを、蔵ではお弁当の販売を計画しているとのこと。特別に改装中の様子を見させていただきました。

趣ある蔵内
改装中の蔵内
古い書籍も残っていました

キッチンシーキャビンが、今後どのようなお店に進化していくのか筆者もお店のいちファンとして追っていきたいと思っています。

キッチンシーキャビンのお弁当でお腹を満たそう!

「ホテルのシェフを目指しているわけではないけれど、こだわりを持って家庭的な料理を作っていきたい」と店主。今回、厨房での仕込み作業を見させていただいたことで、そのこだわりの一端に触れることができました。

後編では、キッチンシーキャビンのお客さんやデイサービス『シーキャビン』利用者の声を、インタビューを交えてお届けします。

後編はこちら

『キッチンシーキャビン』お弁当から広がる地域住民との輪【後編】|埼玉県戸田市

キッチンシーキャビン 詳細

◆住所|埼玉県戸田市中町1丁目24-24
◆電話番号|048-446-6488
◆FAX|048-452-4798
◆営業時間|10:30~15:45
※予約開始時間|8:00~
※配達時間|10:00~14:00
◆定休日|日曜日
◆リンク|XInstagram

記事をシェアする

この記事を書いた人

大橋とおる

【神奈川県公認Mediallライター】 東京都出身。関西出身の両親の影響でたまに出てしまう方言が玉に瑕。旅行と音楽が大好きなWEBライターです。Mediallを通じて、「久しぶりに地元に帰ってみよう」「週末に出かけてみよう」など、読者の皆さまの行動に繋がる地域の魅力を発信します!

関連記事