梅田芸術劇場といえば、かつては梅田コマ劇場と呼ばれて大阪市民に親しまれていた劇場です。今回『SPY×FAMILY』のミュージカルを見に実際に訪れたので、その館内を詳しくご紹介します。
前身は大阪市民なら誰もが知っている梅田コマ劇場

梅田芸術劇場は正確には梅田芸術劇場メインホールとシアター・ドラマシティに分かれています。梅田芸術劇場メインホールは1階にあり、シアター・ドラマシティは地下1階にあります。そして、今回、「スパイファミリー」が開催されたのは梅田芸術劇場メインホールです。梅田芸術劇場メインホールの前身は梅田コマ劇場で、大阪市民には梅田芸術劇場という呼び名よりも梅田コマ劇場のほうが、なじみがあるかも。

梅田コマ劇場というネーミングの名付け親は阪急電鉄や阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者である小林一三氏です。音響などが立体に再生されるよう、舞台に工夫を施していて、コマのように回る3個の廻り舞台や半円形の客席などから、コマ劇場と呼ばれるようになったそうです。もともとヘップファイブにあった梅田コマ劇場が茶屋町に移転してきて、梅田芸術劇場と名を変えたのです。
『SPY×FAMILY』のミュージカルは盛況

今回、私が観劇したのは『SPY×FAMILY』。公演スケジュールは6日間です。2か月前に窓口でチケットを買ったのにも関わらず、すでに2日間分しか空席はなく、また、空席状況も3階の一番後ろの席しかありませんでした。

観劇当日。入り口前は人だかりです。みんな並んでポスターと一緒に写真を撮っていました。館内に入るとエレベーターがあり、スタッフの誘導に従って上に上がっていきます。館内に入るとエスカレーターがあり、スタッフの誘導に従って上に上がっていきます。今回は3階だったのですが、かなり何度もエスカレーターを上がりました。

こちらは物販です。『SPY×FAMILY』のグッズが色々と売られていました。もちろん、パンフレットもありましたよ。

売店もあり、軽食が食べられるようになっていました。休憩時間におなかがすいた時に利用できますね。

3階の一番奥となると、実際に肉眼で演者の様子が見えるのかどうか不安でしたが、結果からいうと、ほぼ問題ありませんでした。さすがに、表情を読み取ることは不可能でしたが、誰がどの役を演じているのかはわかったし、ストーリーはちゃんと追えたし、踊りや歌声もしっかり聞こえました。3階の奥でもしっかり楽しめます。

観客席には半円形のせり出した場所がありました。観劇後にその部分に行ってみたのですが、その部分だけがせり出して、かなり高さを感じるので、高所恐怖症ならちょっと怖いかも。しかし、そのせいか、かなりの端っこでもずいぶんせり出した感じで見ることができそうです。

また舞台装置もコマのようとはよく言ったもので、場所ごとに回り込むようになっていて、瞬時に場面転換ができるため、軽快な話の展開を感じることができました。

観客席は舞台を囲むように作られていて、どこにいても演者が見えるようになっています。席の間隔や前後の席の距離は狭く、通路側でない中のほうの席の人が外に出る場合は、前を歩いて行けるほどの面積もありません。そのため、誰かが通路側に出るとなれば、その間に座る人はみな通路側に出ないといけないほどです。そのような工夫のおかげで、3階の一番奥の席でも臨場感があり、しっかりストーリーに引き込まれました。

いかがでしたか?梅田芸術劇場は梅田茶屋町にあり、阪急電鉄大阪梅田駅茶屋町口から徒歩で5分のところにあります。駅から見える位置にあり、距離も近いので、観劇後の熱冷めやらぬまま夢心地で家に帰ることができるところもいいところです。
梅田芸術劇場の詳細情報
住所:〒530-0013 大阪市北区茶屋町19-1
電話番号:06-6377-3800
受付時間:10:00~18:00(チケットの問い合わせ)
アクセス:阪急電車「大阪梅田駅」茶屋町口より徒歩5分




