2025年11月15日(土)・16日(日)の2日間、愛知県常滑市の「Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)」で日本最大級の暮らしと遊びの祭典「FIELDSTYLE EXPO 2025」が開催されました!東海地方はもちろん全国からアウトドア愛にあふれた企業が常滑に一挙集結。昨年から比べてなんと3倍もの事業者が集まったという展示会の様子をレポートします。
アウトドア=キャンプだけじゃない!ペットも食も「遊び」だらけの巨大空間

会場に到着してすぐに感じたのが、会場内を包む自由な雰囲気です。通常「展示会」というと名刺交換や商談など堅苦しいイメージがありますが、「FIELDSTYLE EXPO」はそのイメージとはかけ離れています。

展示会ではペットの連れ込みが禁止されるケースが多いのですが、このイベントではペット同伴OK。最近は愛犬、愛猫とともにアウトドアを楽しむ人も増えていることもあり、会場にはペットフードはもちろん、ペット用のアウトドアチェアやテントなどのアウトドア用品を扱う企業が多数出展していました!
会場の中でも一際賑わっていたのが、グルメ関連のブース。歩き回っておなかが空いたお客さんたちでごった返しています。ブースを覗くと、そこには時代とともに目まぐるしい進化を遂げたキャンプ飯の姿がありました。
特に目を引いたのが、こちらの日本酒。ブースにいた方によると、なんとキャンプのために作られたそうです。キャンプでお酒と言えばビールやハイボールがメジャーですが、アウトドアの新たな楽しみ方として、日本酒を広めていきたい狙いがあるようです。

徳島の本家松浦酒造場がリリースしたこちらの「NARUTOTAI CAMPING SAMURAI」のボトルはアルミ製。常温でも持ち運びが可能なうえ、冷やすも温めるも自在。瓶と違い落として割れてしまう不安もなく、キャンプの荷物の隙間に詰め込める手軽さも魅力です。
しかし、アウトドアでは車移動がつきもの。運転担当だからアルコールが飲めないという方や、キャンプ女子に向けたインスタント飲料の需要も高まっています。

会場でも一際大きなブースで紹介されていたのが、インスタントコーヒー「INIC coffee」。可愛らしい男の子のイラストが描かれたパッケージに見覚えがある方も多いのでは?こちらの商品を製造しているのは、愛知県名古屋市に本社を構えるパウダーフーズフォレスト株式会社です。
筆者はハニーコーヒーを試飲させていただいたのですが、インスタントと思えないほどまろやかで、はちみつの優しい甘さで飲みやすい仕上がりになっていました!
富山県の水産加工会社・中村海産は、アウトドア好きによるアウトドア好きのためのいわしアヒージョ缶詰「氷見ージョ」を販売。

氷見というと寒ブリのイメージがありますが、代表取締役の中村さんの話によると、氷見では古くからイワシ漁が盛んだったとのこと。食べてみると、イワシの臭みは全くなく、にんにくと唐辛子が効いた濃厚な味!地元の隠れた海の名産品が、山や森の中で主役として日の目を見るとは驚きです。
老舗の技術と「遊び場」の発見!異業種連携が生んだ価値
会場の一角には、中小企業の経営者が集まるコミュニティ「どうだい?」のブースもありました。どうだい?は大同生命が運営する経営者コミュニティサイトで、今年会員数が10万人を突破したという、右肩上がりに成長しているサイトです。

SNSのフォローや会員登録で豪華景品がもらえるという引きもあり、会場には幅広い年齢層の方が訪問されていました。
どうだい?合同ブースでは、普段は全く違う業界で働く企業が集まり、互いの強みを持ち寄って出展しています。
静岡県の伊藤金属総業もそのひとつ。同社は、普段は家具や扉などに必須の、どこの家庭にもあるアイテム・蝶つがいの製造販売を行っています。ブース内で行われていたワークショップで作るのは、蝶つがいの構造を応用した金属製の箸置きです。

蝶つがいは、2つの板金を組み合わせて、その間に金属の軸を通すことで作られます。ワークショップでは、その工程を利用した箸置きを作りました。箸置きというと動物や野菜など可愛らしいモチーフが多いイメージなので、無骨な金属でできたビジュアルは何だか斬新です。
伊藤金属総業では、蝶つがいの製造技術を応用した新たなブランド「TunagaR」の展開にも力を入れています。

会社のある伊豆市の革製品ブランド「teku」との出会いから生まれた名刺入れは、鹿の革と蝶つがいを組み合わせたスマートなビジュアル。当日はテレビ放送でも商品が紹介されたということで、「テレビを見てカッコイイと思って買いに来た」というお客様もいたそうです。

岐阜県の東白川村からは、森林レンタルサービス「forenta」がどうだい?ブース内に出展していました。forentaは、使い道がなく放置されている個人の山を、キャンプ愛好家に「自分だけの森」として貸し出すという革新的なサービスです。
昨今のアウトドアブームの影響か、キャンプ場は家族連れで賑わうことが増え、自然の中で静かに過ごすことが難しくなっています。喧噪から離れてじっくりとアウトドアを楽しみたい方々に向けて、forentaは究極のアウトドア体験を提供しています。
その場で作るラグに味噌盛り放題!体験スポットひしめく愛知県
会場中央には、「DESTINATION AICHI」と題した愛知県の事業者、自治体が集まるブースも登場。愛知県の自然観光資源の認知度向上を目的としたさまざまな取り組みが行われていました。

まるで絵本から飛び出してきたかのような、可愛らしいデザインのラグ。制作したのはTUFTING STUDIO SO-KOの宮本さんです。お話を伺ったところ、なんとイベント当日に「タフティング」という技法を用いて制作されたそう!
タフティングは、銃のような見た目の専用の道具を使用して、絵を描くように毛糸を打ち込む技法のこと。糸を付け替えることでアート感覚で作れるということで海外で話題になり、日本でも徐々に注目されつつあります。
宮本さんは一宮市にある染色工場・小川染色が作る美しい発色の毛糸の大ファン。愛知県からの出展の打診を受けた際、同社との合同ブースとしての出展を持ち掛けたそうです。「アウトドアが好きな層と、自分で作れるカラフルなラグが好きな層は被っていると思う」という宮本さんの予想は見事的中し、当日行われたワークショップは大盛況でした。

愛知県の食文化といえば、やっぱり味噌の紹介も外せませんよね。
創業140年の老舗醸造元・佐藤醸造には、開場早々多くの人が詰めかけました。みなさんの狙いは「味噌の盛り放題」!想定以上の人気で、あっという間に完売してしまったそうです。
アウトドアで味噌が輝く機会は滅多にありませんが、営業部の関戸さんいわく、「地元が盛り上がったら嬉しい」という思いで今回の出展を決めたそうです。
伝統と革新の融合!本気の遊びに湧く地元
日本最大級の暮らしと遊びの祭典「FIELDSTYLE EXPO 2025」は、単なるアウトドア用品の展示会という枠を超え、「遊び」を切り口にした新たなビジネスや地方創生の可能性を感じさせる場でした。既存の技術や資源に「どうしたらもっと面白くなるか?」という視点を加えることで、全く新しい価値が生まれる。この「遊び心」こそが、地域を元気にする一番の近道だと感じました。



