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もの・こと  |    2026.06.15

FIELDSTYLE TOKYO 2026「どうだい?」ブースの2日目に密着リポート!

2026年5月9日㈯・10日㈰、東京初の日本最大級アウトドアイベント「FIELDSTYLE TOKYO 2026(フィールドスタイル トーキョー2026)」が東京ビッグサイトで開催されました。今回が3回目の出展となる中小企業経営者のためのオンラインコミュニティ「どうだい?」ブースには過去最多の20社が参加。
1日目の圧倒的な熱気を受け継ぎながら、客層の変化に合わせて、つくり手たちが臨機応変に動き、新たな気づきを掴み取った2日目の模様をリポートします。

1. 賑わいから、深い対話へ。ゆったりと時間が流れ始めた2日目の朝

会場を揺るがすような熱気と興奮に包まれた1日目から明けた、2日目の朝。開場とともに訪れたのは、ゆったりと歩みを進める家族連れや、愛犬を連れたお客様たちでした。
お目当ての品へめがけて人が駆けぬけた昨日から一転し、2日目は一つひとつのブースの前で足を止め、つくり手との対話を楽しむ姿が印象的なスタートとなりました。

2. 「より良く」をその場で形に!現場のひらめきで進化したブース

現場の状況に合わせて即座に動く「柔軟な対応力」も、今回のブースの大きな特徴です。昨日に引き続き、お客様を誘導するためアップデートされた、ワークショップスペースを含めた全体のレイアウト。
さらに、各出展者ブースでも変化が見られます。

amu株式会社・大野陽菜さん
周囲の盛り上がりをリサーチし、2日目朝から急遽導入した「ハズレなしのお手製クジ」は、景品完売で買い足しに走るほどの大盛況!A賞のトートバッグやB賞のカラビナをきっかけに、廃漁網をアップサイクルしたプロダクトへの関心も一気に加速しました。
蓄光タイプのカラビナなどを扱う株式会社丸八化成・金田将典氏(左)
「現場で必要なのは認知だ」と確信し、2日目からノベルティ付きのSNSプロモーションへ戦略を修正。この狙いが見事に的中し、わずか数時間でフォロワー数が200人急増する驚異的な成果を叩き出します。

そして、レイアウトの改善がお客様との密な対話を生み出し、職人の想いを真っ直ぐ届ける力となったのが「teku leather」のブースです。 

真剣にお客様と語りあうteku leather・松本天太氏

猟師と革職人の二つの顔を持つ松本天太さんは、今回「鹿革」に特化した表現に挑戦しました。しかし1日目は、周囲の盛況ぶりを前に自社の製品が埋もれてしまう現実に直面
その悔しさをバネに、2日目はブースのレイアウトを刷新しました。入りやすい動線を作り、製品背景を伝える解説文を新たに添えて迎えた結果、幅広い層が足を止め、可愛らしい「レザーキャンディ」が手に取られていました。

松本天太氏(左)と伊藤金属総業・伊藤徹郎氏(右)

現場には、前回「鹿革×蝶番の名刺入れ」でコラボレーションした伊藤金属総業の伊藤徹郎さんの姿もありましたが、あえて別々のブースを展開し、それぞれの世界観を純粋に届ける道を選択。 
松本さんは、今回の出展を通して自然の魅力や革という素材が持つ価値を伝えることができたと、確かな手応えを実感していました。

3. 時間を気にせず、モノづくりに没頭!大好評だったワークショップの工夫

2日目のもう一つの進化は、お客様がそれぞれのペースで楽しめるよう導入したワークショップの「フリータイム制」です。この柔軟な対応が、ブースに心地よい賑わいをもたらしました。

ガチャの景品には出展企業の逸品やどうだいくんグッズが並びます。

そして、ブース内をさらに盛り上げる仕掛けとなったのが、SNSフォローや公式アプリへの会員登録で挑戦できるダンボールガチャです。ガチャを楽しんだ子どもたちが、隣接するワークショップスペースに目を輝かせ「私もやりたい!」と参加していく。このポジティブな連鎖で、エリア全体に笑顔が溢れます。

TIARA SWEETS・大西好美さん
親子で顔を見合わせながら繊細な「お花しぼり」に挑戦。和菓子の甘い香りが漂い、微笑ましい光景が広がっていました。
合同会社メイクスアンドシングス・真鍋玲さん
お米由来のプラスチック「ライスレジン」の貯金箱作りや、アップサイクル生地を使ったナップサックへのスタンプデコレーション体験。プロの技術と環境への想いが、子どもたちの手で形になります。

共有スペースが熱気に包まれる中、八王子工材のブースでは「鍛金(たんきん)」のワークショップを開催。

金属を叩き、自分だけのカトラリー作りに没頭するワークショップの様子

ブースに響く、カンカンカンという小気味よい音に誘われ、来場者が次々と足を止めます。体験できるのは真鍮の板から作るカトラリー。家族分を揃えたり、刻印を入れたりと、リピーターが現れるほどの盛況ぶりでした。

八王子工材株式会社・梶原洋二氏(右)

梶原洋二さんのモノづくりの原点は「右から左へ材料を運ぶだけ」を打破したいという想いでした。
大好きなキャンプに使う自作の焚き火台は、その美しい佇まいから女性層からも高い評価が。このモノづくりは、ブース隣の小沢製作所との連携によって支えられています。
材料屋の梶原さんが設計し、加工機械を持つ小沢製作所が確かな技術で形にするのです。
「周りの出展者さんの世界観やブランディングの凄さを肌で感じ、もっと勉強したいと思いました」と、前向きな笑顔で語ってくれました。

4. 憧れの舞台での葛藤と、現場の対話から見えた「次へのヒント」

事前の予想や1日目の流れと違ったからこそ「すごく勉強になった!」という経営者たちの等身大の声が集まり、多くのつくり手がBtoC市場における次なる一歩へのヒントを掴んでいました。

株式会社シマワ・島口棟伍氏
一般消費者向けのスマートフォン用無電源スピーカーを開発。「一般のお客様には製品のストーリーより『性能やスペック』が刺さる」と、バイヤー向け展示会との反応の違いに、BtoC市場の新たな可能性を実感していました。
kiitos・大山真司氏
火災からの再起を誓う鹿児島発のチョコレートブランド。初のアウトドア出展でしたが、お客様の福祉や再起という活動背景への関心が高く「じっくり対話し、試食を通して美味しさを伝える」手応えを噛み締めていました。
有限会社小沢製作所小沢達史氏
2022年「ハピキャンキャンプ大賞」特別賞を受賞した、親子で作る焚き火台『小焚台』を手にする小沢氏。

以前の展示会で得たユーザーの声を反映して、LEDランタンからキャンドル仕様に改良して臨んだ「クラフトシェード」。家族連れが増えた2日目では、女性を中心に次々と選ばれていきました。
確かな手応えを掴む中、小沢達史さんは、長年の憧れだったこの大舞台のメイン通りに出展できたのは「どうだい?」と「町工場プロダクツ」という塊(仲間)で挑んだからこそだと深く感謝を滲ませます。
中小企業にとって単独出展は負担の大きい舞台だからこそ、この貴重な仕組みを継続してもらえるよう、製品力と売上実績で運営側の期待に応えたいという強い責任感も示されました。
連日の激務でしたが、念願が叶った充実感で「楽しかった!」と晴れやかな笑顔で締めくくってくれました。

5. まとめ:11月の愛知へ向けて

東京ビッグサイトの「どうだい?」ブースは、最後まで熱気に満ちていました。
つくり手たちが自ら現場に立ち、お客様へ情熱を伝えたことで掴み取った「次へのヒント」。
その手応えを胸に刻み、皆の視線はすでに、11月にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催される「FIELDSTYLE EXPO」の舞台へと向かっています。

今回の東京で証明された、個々のつくり手たちの強みと横のつながり。それらを原動力に「どうだい?」の挑戦は、次なる巨大なステージへと力強く加速していきます。


1日目のリポートはこちら▼

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この記事を書いた人

藤井 英夏

福島県会津出身、関東在住のフリーランスWebライター。犬・猫・スイーツ・読書・スポーツ観戦・旅行が好きです。故郷と地元の魅力をお届けいたします。

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