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人  |    2024.09.05

なんでも事業化!岡山のビジネスおばけ「片山昌樹」さんはどんな人?

空を見つめながら語る男性

「僕は動画をバスらせることが得意なんですよね」

さらっととんでもない一言を放ったのは、岡山市内にあるカフェ「夜のひと息」のオーナー・片山昌樹(かたやまあつき)さん。

片山さんは、カフェ経営だけでなく動画クリエイターやマーケターもこなすマルチな人だ。さらに、積極的に事業を立ち上げる「起業家」の側面も持ち、その活躍は留まることを知らない。

「これはぜひあやかりた…………お話をうかがいたい」ということで取材を申し込むと、快くOKをもらえた。

岡山は決して田舎ではないが、都心に比べて若い年代の活躍はまだまだ少ない印象がある。そんな岡山の地で、20代の若さで事業を展開している片山さん。一体どんなマインドを持っているのか、本記事にて彼の歴史や魅力をお届けしていこうと思う。

片山さんは具体的にどんなお仕事を?

動画クリエイター、マーケター、カフェ経営、SNS運用…あとは、ファイナンシャルプランナーと一緒に事業をしたり、サブスク事業をやってみたりしたこともあります。本業は他にあるんですけど、自分でやっている事業でいったらかなりの数があると思います。

もう何が何だか…。マルチすぎてついていけません…。

いろいろやっているとはいっても、僕自身は全然すごい人間じゃないんですよ。
例えば、動画クリエイターと名乗っていますが、もともと動画制作のスキルがあったわけではなくて。知人にセンスの塊みたいな人がいて、その人が作ってくれた動画をきっかけに自分でも作ってみるようになりました。
ちなみに、知人が作ってくれたのが僕の結婚式のオープニングムービーなんですけど、再生数が400万回くらい。僕自身が妻に送ったサプライズムービーも400万回再生くらいいくようになりました。

すごいですね!

SNSでバズった影響もあって、次第にSNSや口コミを通じて全国から動画制作の依頼が来るようになりました。今は外注さんにお願いして、全国各地で撮影を行っています。

じゃあ、動画クリエイターでもありディレクターでもあるってことですね。

そうですね、実際はディレクター要素の方が強いかもしれません。その方が時間効率がいいですし、集客業務にも目を向けられます。

片山さんの魅力①バズらせ屋

「成功」と「失敗」どちらが多い?

どちらかというと、僕はマーケティングやSNS運用といった集客ジャンルが得意ですね。過去には大手企業のマーケティングに入ったり、議長さんからお話をもらったりしたこともありました。

成功街道まっしぐら!って感じですね。

実はそうでもないんですよ。もちろん失敗経験もあります。
例えば、前に看護師と病院をマッチングさせるアプリの開発にチャレンジしたことがあって、それはうまくいきませんでした。

ほぉ!婚活以外のマッチングアプリはあまり聞いたことがないですね。

確か3~4年くらい前だったかな?そのときに法人化もして、ビジネスパートナーと2人で2年弱くらいやってみたんですけど…結果的には失敗しましたね。
でも、失敗から学べたこともありましたよ。そのときの会社で資金調達、外注コンサルとの連携、アプリ開発、CS、営業(訪問、電話)、経営など、さまざまな経験ができました。

なるほど、常にイージーモードだったわけではないんですね。では今までを振り返って、片山さんのビジネスは「成功」と「失敗」のどちらが多いですか?

何を「成功・失敗」とするかは人によって違うと思うんですけど…時給で見れば「失敗」だと思います。でも、余計な費用をかけずに事業ができているので、一般的に見れば「成功」かもしれません。

片山さんの魅力②ポジティブ

片山さんの強味は?

あらゆることを組織化するのが得意ですね。
例えば…昔パチプロの組織を作ったことがありました。パチプロって個人でやるイメージがありません?それを組織化・マネジメントして、利益を出す仕組みを作ったんです。
あとは発想力でしょうか。人がやらないようなことをやってみたり、何気ないきっかけから「これってビジネスにできるよな」って考えたり。だから、やりたいことがどんどん出てきちゃって…。

まさに起業家ですね!

そうですね、何でも自分につながることを事業化したくなっちゃいます。
直近でいうと、この前1歳を迎えた息子のアニバーサリーフォトを撮りに行ったんですよ。そのスタジオに「タイアップしません?」って声をかけていて(笑)
あと、これから工務店を立ち上げようとしている人とも事業を考えています。実例第1号を僕の家にしてもらって、代理店として僕が集客をしていくって感じですね。

商魂たくましい…もしもすべてを失ったとしても、自分で仕事を作って生きていけそうですね。

生きていけると思います。どんどん事業化して、仕事をさばいていくのも得意ですよ。

なるほど、三枚おろしもお手の物ってことですね!

…(笑)
ただ、プライベートでも事業のことを考えてしまうので、奥さんに怒られることがあるんですよ。家族で出かけたときに「この店はこれくらい収益がありそうだな」「これをやるのにどれくらいの時間がかかったんだろう」「マネタイズ方法は?」と考えているのが無意識に口から出てしまっていて、奥さんに「もうええけ」と言われちゃいます。

片山さんの魅力③事業の発想力は強いが奥様には弱い

人とのつながり方は?

組織化して人に仕事を振るということは、それなりにたくさんの人とのつながりが必要ですよね?岡山だと広げるのが難しそうなのですが…どうやって人とつながっているんですか?

交流会に行って自分からつながりに行くこともあるんですけど、紹介が多いですね。つながりたい人と自分の間にいる共通の人物を探すと、大体つながれます。
あと、僕自身も人と人をつなげるのが得意なので、自分が持っている人脈をコンサル業に活かすことも考えています。

すごく顔が広そうですね。お友達も多いですか?

今は1,600人くらいですね。

ケタがおかしいですね。

スマホの画面
LINEの友達人数1,600人の片山さんに対し、102人しか友達がいない寂しい筆者……。

人数が多すぎるうえにお客様から連絡が来ることもあるため、朝起きたらキャバ嬢の営業メール並みに大量の通知が来ているそう。さらに、SNSのDM返信にも追われているとのこと。家族を入れて100人ほどしか友達がいない筆者とはえらい違いだ…。

片山さんいわく、岡山でビジネス関係の人とつながろうと思うと、やはり年代はある程度上の人が多くなるそうだ。「岡山だと僕ぐらいの年代で複数の事業をやる人は珍しいかもしれませんね」と苦笑いを浮かべていた。

それだけ連絡が来てもちゃんと管理できているってところがすごいですよね。管理能力の高さが尋常じゃないです。

そうですね、管理はできていると思います。
仕事を人に振るといっても常にビジネスのことを考えているので、いろいろと手を出しちゃうことも多いんですよ。本当に時間が足りなくて…新規事業を考えているときは、睡眠時間が2~3時間しかないこともよくあります。今日も朝4時まで起きていました。

え!?全然寝ていないのにそんなに元気なんですか!?失礼ですけどおいくつですか?

29です。

20代!?さすがの若さですね…その年齢でいろんな事業をやるってすごすぎません?

東京だと20代で事業をやっている人はたくさんいると思うんですけど、岡山だと珍しいかもしれませんね。
夏目さんも同じくらいかなと思いながらしゃべっていたんですけど、違うんですか?

私は33歳です。

全然見えないですね。

ありがとうございます。おいくら献上したらいいですか?

2,000円で大丈夫ですよ。

片山さんの魅力④コミュニケーション能力と褒め言葉のコスパが高い

そんなに忙しいとご家族が寂しがるのでは?

すごくお忙しそうですけど、それだと奥様が寂しがるのでは?

むしろ逆ですね。人に仕事を振っているので、わりと家族との時間は確保できているんです。もともと奥さんが「お金より家族の時間を大切にしてほしい」派の人なので、家族との時間は一番大切にしています。

そういわれてみれば、SNSにいっぱいご家族との写真が載っていますもんね。

そうなんです。事業とプライベートって反比例していて、絶対に交わらないと思うんですよ。だからこそ、外注で仕事を振ることにしたんです。「家族との時間をお金で買っている」という感覚ですね。

とことん考え方がビジネスマンですね(笑)

多分ですけど、一般的なサラリーマンよりも家族と一緒にいると思いますよ。いろんな事業をしているから忙しいのは確かですけど、移動時間や子どもが寝た後などの隙間時間にやっているから大丈夫なんです。

片山さんの魅力⑤良き夫、良きパパ

片山さんのゴールは?

積極的に事業を立ち上げているとのことですが、最終的に何を目指してのことですか?

う~ん…そうですね…僕、ゼロをイチにするのが好きなんですよ。「何もないところから自分で何かを生み出す」というその行為自体に魅力を感じているので、ゴールはないですね。

もうビジネスが趣味になっているんですね。

ゴールではないですが、「プチ贅沢ができればいい」という考えはありますよ。
例えば、1人3万円の鉄板料理を夫婦で食べに行くとしたら、1回の食事代だけで6万円もかかっちゃうので頻繁には行けないですよね。一般的なサラリーマンなら、行けても年1回の記念日になると思うんです。

確かにそうですね。

でも、もし1ヶ月今よりプラス5,000円稼げたら、1年で6万円貯められてもう1回夫婦で鉄板料理を食べに行けます。月の収入が決まっているサラリーマンがプラスを稼ぐのは難しいかもしれませんが、事業をしていたら1ヶ月5,000円は余裕だなと。
別にフェラーリに乗りたいわけでも億を持ちたいわけでもなくて、美味しいものを食べに行けるくらいのプチ贅沢ができればいい…そういう考えが根底にあります。

じゃあ、片山さんの挑戦はずっと続きそうですね!

ですね!あ、あとは趣味も大切にしたいですね。僕はTシャツが好きで、ハイブランドの服をよく買います。あと息抜きでサウナに行くのも大好きで。

はて、プチ贅沢とは??

片山さんの魅力⑥「プチ」というより「ミドル」

今後はどんなことに挑戦したいですか?

やりたいことがたくさんあるとおっしゃっていましたが、具体的にどんなことをやりたいかは決まっているんですか?

ウェディング関連のコンサルと、農業・漁業関連の事業をやってみたいですね。

また違ったジャンルですね!

そうですね。ただ、ものによってはかなり壮大なプロジェクトになってしまうので、スモールビジネス派の僕にとっては実現可能かどうか…検討中です。

もしかしたらスモールじゃなくなるかも…ますます今後の活動に注目したいところですね。また何か新しいことを始めるときは、ぜひ取材させてください!

ぜひ!よろしくお願いします。

片山さんの魅力⑦夢に溢れている

若き敏腕起業家の今後から目が離せない…!

古民家カフェの前で笑顔で立つ男性

ビジネスにおいて、今までのことから将来のビジョンまで幅広く語ってくれた片山さん。目をキラキラと輝かせて語る姿を見て、筆者は「片山昌樹」という人物から以下のような魅力を見出した。

【取材で分かった片山さんの魅力】

  • バズらせ屋
  • ポジティブ
  • 事業の発想力は強いが奥様には弱い
  • コミュニケーション能力と褒め言葉のコスパが高い
  • 良き夫、良きパパ
  • 「プチ」というより「ミドル」
  • 夢に溢れている


全国的に事業を行っている片山さんだが、拠点は岡山。彼が思い描くビジネスが、今後岡山の活性化にもつながるかもしれない。

今回取材をしたのは、暑さが猛威を振るう7月下旬。岡山に潜む「ビジネスおばけ」との出会いが夏の幻ではないことを願いつつ、今後の活躍に注目していきたい。

片山さんのSNS情報

Instagramカフェ「夜のひと息」:https://www.instagram.com/yoruno.hitoiki_cafe/
夫婦共有アカウント:https://www.instagram.com/ca__0529wd/
TikTokhttps://www.tiktok.com/@atu_china0529

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この記事を書いた人

夏目ミノリ

自然に囲まれて暮らすWebライター兼カメラマンです。 元結婚式場パティシエ(調理師免許、製菓衛生師保有)。 斧を使って薪割りをすることから、SNSでは「薪割りWebライター」と呼ばれています。 田舎暮らしの日常、グルメ、観光スポットなどの執筆が中心。 愛のある文章であらゆる情報を発信します。

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