2022年滋賀県大津市が都道府県パンの消費量1位に輝いた。
この総務省統計局の発表には県民の多くが心を躍らせた。当時、私の周りでは「パン消費量1位なんだってぇ!すごくない?」と、よく話題に上がった。あの頃は、新しいパン屋ができると情報交換も激しかったように感じる。そのぐらい1位に飢えていたのだ。
しかし、気を抜いたのか翌年には3位に。最近ではパンの話題もめっきり聞かない。
ならば私が、滋賀県民の元気を取り戻すために立ち上がろうと思う。
「パン消費量1位返り咲きへの道」。今回は、大津市瀬田川沿いにある「パンプリュネル」を紹介しようと思う。
瀬田川沿いにあるパンプリュネル
大津市中心部から国道442号を走って、石山寺の手前に見えてくる、何やらおしゃれな雰囲気をぷんぷん放出するTHE日本家屋、それが「パンプリュネル」だ。
駐車場は6台ほど。店の横っちょにも駐車スペースが設けられている。
真ん前には瀬田川がどーん。
ロケーションは言わずもがな最高。ドライブの途中に寄るのもよし。朝ランや散歩の途中に小腹を満たしに寄るのもよし。
キラキラと水面が光る瀬田川をのんびりと眺めながらパンを食べるとか、幸せはこの上ないはず。
店内はこんな感じ
【パンプリュネル】は、ハード系パン、惣菜系パン、甘系パン、チルド系サンドイッチと様々なジャンルを置いている。店の中に入ると酵母の香りが鼻を柔らかく刺激する。
コロナ流行時からのルールで、店内には入場制限が設けられていて、同時に店内に入れるのは3組までだ。
しかし、お店の規模からすれば、お客さんがゆったり選べる「ちょうどいい制限」なのかもしれない。そのゆったりさがもたらす副産物で「何かわかんないけど買っておこう」みたいな博打をしなくていい。お店の方も気さくで、パンの質問に丁寧に答えてくれる。
この日も駐車場は埋まっていたが、車の中で待機しているお客さんがいた。私が店を出ると同時に車からおりてきた子どもたちが、とても楽しそうだった。
ハード系のパンがイチオシらしく、バゲットやカンパーニュがわんさか。陳列棚に並ぶ図も温かさが溢れ素敵すぎた。
気になる店名の秘密
ところでお店の「プリュネル」という名前なのだが、馴染みのない言葉で、一生覚えられない系の匂いがしていたので調べてみた。すると、フランス語で「瞳」という意味なのだとか。へええ。と思っていたら、店長さんのお名前が「瞳さん」なのだとか。
早速、お店やパンについてお話を伺った。
できるだけ体に安心安全なものを使って美味しいパンを作ろうとしている。と、素材に並々ならぬこだわりがある様子。地元の農家さんとタッグを組んで商品も開発されていて、地元の活性化にも情熱を注いでいるのだそう。
パンにこめる熱い思いが溢れた。
そんな瞳さん、パンを楽しそうに選んでいるお客さんを、レジのすぐ後ろの厨房で手を動かしながらも幸せそうに見ていたのが印象的だった。
売れ筋のパンは?
このお店で一番売れているものはなんですかと尋ねたところ、「どれも満遍なく売れているんですよね〜」と少し悩んで、「やっぱりうちはハード系かな」と、明太バゲットをオススメしてくれた。
皆さんもご存知の通り、明太バゲットには目がない私だが、ここの明太バゲットは本当に美味しかった。どのくらい美味しかったかというと、今思い出しながらこの記事を書いているが、口腔内がダム化して困っている。
ナイフで切ると明太子が溢れそうなほど贅沢な量が挟んである。そして、その明太子をサンドするバゲットがとにかく最高。表面がパリパリに焼けていて、ひと噛みひと噛みに小麦の風味を強く感じる。明太子が出しゃばりすぎず心地よい辛さで、バゲットとの相性が抜群で、端っこまで満足度の高い逸品だった。
ああダムが決壊しそう。
情熱的なお店の方が作られる、体に安心安全の素材でできた美味しいパン、近隣のお方はもちろん、他府県の方も滋賀県においでになった際には食べてみてほしい。
お店の情報
パンプリュネル 【Instagram】
〒520-0862 滋賀県大津市平津1丁目2−11
電話番号 077-572-9830
営業時間 8:00〜17:00
定休日 月火 第2・4日曜