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フード  |    2024.12.26

子どもも大人も「遊び」を通してゆる〜くつながる「ゆるナカふぇ」|東京都中野区

子育てや介護をする中で「ちょっと一息つきたい」「誰かと話したい」と思う経験は、誰しもあるのではないでしょうか。

2024年8月、東京都中野区にオープンした「ゆるナカふぇ」は大人のためのサードプレイス。

幼い子ども連れのママからお仕事終わりの社会人、話し相手が欲しい高齢者まで誰でもほっと一息つけるカフェとしてオープンしました。

今回は「ゆるナカふぇ」店主の大隅涼子さんに「ゆるナカふぇ」をオープンしたきっかけや思いを伺いました。

遊びのひろば「ゆるナカふぇ」をオープンしたきっかけ

ゆるナカふぇ店主の大隅さん

ゆるナカふぇをオープンしたきっかけは「周りに気を遣わず、気軽に一息つける場所が欲しいと強く感じていたから」と店主の大隅さん。

大隅さん自身が子育て中、疲れたときにふらっと寄れて息抜きする場所を求めていたといいます。

「ファミレスは子連れで行けるけど騒がしくて落ち着かない、子連れOKな小料理屋はお金が気になって気軽には行けない…。もっと気軽に息抜きできる場所を強く求めていたんです」

大隅さんの経験から「子育てや介護をする大人、お仕事を頑張っている大人に癒しやストレス解消の場を提供したい」と考え、ゆるナカふぇをオープンしたそうです。

遊びで誰でもつながれる「ゆるナカふぇ」の魅力

2024年8月に東京都中野区にオープンしたゆるナカふぇ。

店内には「GOOD TOY」をはじめとしたおもちゃやゲームがたくさんあり、訪れた人はコーヒーやお酒を楽しみながら好きなように遊べます。

おもちゃやゲームを通してリフレッシュできる場所

店内には「GOOD TOY」をはじめとしたおもちゃやゲームがたくさん

ゆるナカふぇのスタッフは、店主の大隅さんをはじめ「おもちゃコンサルタント」の資格保有者です。

「スタッフは、みんな遊びが好きな人たちなんです」と、大隅さん。

店内では初対面のスタッフに子どもがなつく光景が見られましたが「遊びが好き」という共通点があるから自然と仲良くなるのだそう。

世代を超えて「遊び」に向き合えるのは、ゆるナカふぇの魅力のひとつです。

店主こだわりの飲み物やお菓子

コーヒーは中野区の老舗コーヒー店「オリハラコーヒー」の豆を使用

ゆるナカふぇで提供するドリンクや茶菓子は、店主の大隅さんが中野区にちなんだ質の高いものを厳選して提供しています。

コーヒーや紅茶だけでなく、アルコールとおつまみも提供。

遊び場だけでなく、カフェとしてのクオリティにもこだわっているそうです。

「正月の親戚の家」みたいな空間

子どもがおもちゃで遊んでいる間、親は美味しい飲み物と茶菓子を楽しめる

子ども連れで来店した場合、飲み物と茶菓子を楽しんでいる間スタッフが子どもと遊んでくれるのも嬉しいサービスのひとつ。

著者が子どもたちと訪れたときは、子どもたちが遊んでいる間スタッフの皆さんとボードゲームをして楽しみました。

「店内にいる大人みんなで子どもたちを見守りながら、大人は大人で楽しめるんです。お正月の親戚の家みたいでしょう」と大隅さん。

おもちゃだけでなくゲームもたくさん

「お子様連れの方だけでなく、ご高齢の方もふらっと来てお喋りやゲームを楽しんで行かれるんですよ。脳活性やリハビリにもってこいです」

ゆるナカふぇを訪れた人同士が、世代を超えた交流を楽しめるのも魅力です。

大人ファーストな場所が必要

大隅さんこだわりの本みりん

お酒のように味わいながらゲームを楽しむという面白い経験をしました。

「遊びのひろば」である、ゆるナカふぇは子連れで楽しむ場所だと考えている方が多いそうですが、実は「大人ファースト」を掲げています。

子どもファーストも必要だけど、大人が元気じゃないと子どもに元気を与えたり元気に何かをしたりってことができなくなるんです。

子育てや家庭介護をする大人、お仕事を頑張る大人こそ、息抜きや癒しが必要。だから、ゆるナカふぇは大人ファーストな場所でありたいと考えています」と店主の大隅さん。

「子育てやお仕事・家庭介護する人のケア、ケアラーズケアをしたいと考えています。このまま家に帰ると家族に八つ当たりしちゃいそう…って思ったときに、ゆるナカふぇで一呼吸置いてリフレッシュしてから家に帰る。そんな場所にしたいと思っているんです」

店主の大隅さんは、介護職の経験があり介護のストレスによって入居者に当たってしまう人を目の当たりにしたことがあるのだといいます。

「介護士や保育士、家庭介護している人や子育て中の親も、その先の相手に当たってしまうのを防がなくてはいけない」との思いで、ゆるナカふぇをオープンしたのだと話してくれました。

産前産後ケアでお腹の中からつながれたら

看板娘 お猿のパペット「アステちゃん」
5本の指を動かさないとうまく動かないのでリハビリにも効果的

ゆるナカふぇでは、自宅で使える家庭用エコー「ポケマム」を体験することができます。

大隅さんが妊娠していたとき1人目は逆子、2人目は切迫流産・切迫早産で入院し「我が子の様子を毎日見たかった」という経験から「ポケマム」の体験ができるようにしたのだといいます。

「妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方も含めて、産前産後のケアができたらと考えています。妊活がうまくいかないストレスとか、妊娠中の不安とかも気軽に吐き出して欲しい」

「妊娠前から妊娠中、産後までトータルでケアできる場所でありたい」のだそうです。

まとめ|大人も子どもも「ふらっと」訪れてみて

「遊び」を通して大人も子どもも、みんなが楽しめる「ゆるナカふぇ」。

子どもだけじゃなく大人が「遊び」を楽しめる面白い場所です。

ゆるナカふぇを訪れる方々と一緒に遊び、話をすることで日常から少し離れて息抜きができます。

「おもちゃは私にとってはツールのひとつ。おもちゃというツールを使って、集まっていただいた方をつなげるのが私の役割かな」と大隅さん。

人とのつながりが希薄になってきた現代だからこそ、人と「ゆるく」つながれるゆるナカふぇを訪れてみてはいかがでしょうか。

ゆるナカふぇ
【料金】
  • 大人:1,500円
  • 子ども:1,000円

※ドリンク・おやつ代込み

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この記事を書いた人

大崎 沙織

宮崎県出身、東京都中野区在住のWebライター。 結婚を機に住み始めた中野区の面白さに魅了され「中野のディープな魅力をもっと広めたい!」との思いからMediallで執筆することになりました。 前職はホテルマン・ソムリエ。シャンパンと唐揚げが大好物です。

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