夏になると、一面に広がる黄色いひまわりを見に出かけたくなりませんか?
兵庫県の西部に位置する佐用町。夏になると、町の南光地区では一面にひまわりが咲き、毎年多くの人が訪れる「南光ひまわり畑」が知られています。
私にとって佐用町は、少し特別な場所です。祖父母が過ごした地でもあり、子どもの頃から何度も訪れてきた場所。そんな私にとって馴染みのある佐用町ですが、今回改めて訪れたのは、子どもにひまわり畑を見せてあげたいと思ったことがきっかけでした。昔から知っている場所を、今度は自分の子どもと一緒に歩く。そんな楽しみもありながら、佐用町・漆野地区のひまわり畑へ向かいました。

時期をずらして楽しめる、佐用町のひまわり畑
ひまわりの開花時期は限られていますが、佐用町のひまわり畑は、南光地区の複数の地区で時期をずらして開園します。2026年は、東徳久地区が7月16日(木)〜7月23日(木)、林崎地区が7月24日(金)〜8月2日(日)、漆野地区が8月7日(金)〜8月13日(木)と、地区ごとに開園期間が異なります。そのため、同じ「佐用町のひまわり畑」でも、訪れる時期によって出会える景色が変わります。
さらに期間中は、ひまわり迷路や「世界のひまわり」、テント村など、さまざまな催しも開催されます。東徳久地区・林崎地区には巨大迷路が登場するほか、地元の中学生が育てた世界各地の珍しいひまわりを集めた「世界のひまわり」も見どころです。テント村では、特産品やご当地グルメ、かき氷などを楽しめます。ひまわり祭りのグランドフィナーレとなる8月2日には 花火大会や、夕日に染まるひまわり畑を舞台にしたしゃぼん玉アートも行われ、夏の思い出づくりにもぴったりのイベントです。
一面に広がる黄色の景色。漆野地区を歩いてみた
車を降りてひまわり畑へ向かうと、目の前に広がったのは一面の黄色。太陽に向かって咲くひまわりがずらりと並び、その向こうには佐用町の山々が見えます。写真で見るのとは違い、実際にその場所に立つと、ひまわりの数や周囲の景色まで含めて「夏」を感じる風景でした。
そして、この景色を初めて見る子どもの反応も楽しみの一つでした。ひまわりを見つけると大喜び。ひまわりの間には人が通れる道もあり、子どもはその道を楽しそうに歩いていました。
そして、そっと顔を包み込むようにひまわりに手を添え、じっくり眺めながら、嬉しそうに笑っていました。その姿を見ながら、「連れてきてよかった」と私も嬉しくなりました。
そして、このひまわり畑を訪れたことは、その場だけの思い出ではありませんでした。自宅に戻ってからガーデニングをしていると、お花に水をあげたり、雑草を抜いたり道端の花をしゃがみ込んで見つめたり。ひまわり畑を訪れてから、さまざまな植物にも興味を持つようになったのです。
一つの体験が、家に帰ってからの小さな変化につながったことも、今回のお出かけで嬉しかったことの一つでした。

写真を撮りながら気づいた、ひまわり畑の魅力と人とのつながり
せっかくなので、今回はひまわり畑の景色を写真にも残しました。一面のひまわりをそのまま撮るだけでも綺麗ですが、山や青空を入れてみたり、ひまわりを手前に置いて奥行きを出してみたり。
同じ場所でも、立つ位置やカメラの向きを少し変えるだけで、見える景色が変わるのも面白いところです。そして、ひまわり畑で印象に残ったのは、景色だけではありませんでした。
会場には家族連れも多く訪れており、写真を撮り合う人の姿も見かけました。
「写真、撮りましょうか?」そんな一言から自然と会話が始まります。
「どこから来られたんですか?」
「〇〇県からです」
「私は実家が佐用のこちらで。佐用の〇〇、とてもいいところですよ」
ひまわりを見に来た人同士が、出身地や佐用町の話をする。知らない人同士でも、同じ場所に集まったことをきっかけに自然と会話が生まれていました。人が人を呼び、そこからまた新しいつながりが生まれていく。そんな温かな瞬間を、ひまわり畑で感じることができました。
ひまわりを通して感じた、佐用町の夏
一面に広がるひまわりは、訪れる人にとっては「夏の絶景」です。でも、その景色を毎年楽しめるのは、ひまわりを育て、守り、訪れる人を迎えている地域の方々がいるからこそ。
そして、もう一つ心に残ったものがありました。入園料の箱の近くに、自由に持ち帰ることができるひまわりの種が置かれていたのです。袋の中には、10粒ほどのひまわりの種。

私たちも一袋いただくことにしました。
「来年は、自宅でひまわりを育てよう」そう思ったとき、佐用町で見たひまわりが、今度は私たちの家にもつながっていくような気がしました。ひまわりを見て終わるのではなく、種を持ち帰り、また次の夏へ。私たちも、佐用のひまわりをほんの少しだけつないでいけたらと思います。
私にとって佐用町は、祖父母との思い出が残る場所。今回はそこへ自分の子どもと訪れ、ひまわりを一緒に眺めることができました。昔から知っていた場所に、新しい思い出が一つ増えたような気がします。
夏の佐用町で出会った、ひまわりと地域のつながり
一面に広がるひまわりは、訪れる人にとって夏の絶景であると同時に、地域の方々が大切に育ててきた、佐用町の夏の風景でもあります。ひまわり畑を訪れる人同士の会話が生まれ、地域の魅力を伝える人がいて、そして持ち帰った種が次の夏へとつながっていく。
ひまわりをきっかけに、人と人、地域と訪れる人とのつながりが生まれていることも、佐用町のひまわり畑の魅力の一つではないでしょうか。夏の青空の下でひまわりを眺めたり、ひまわり畑の中を歩いたり、地域で開催されるイベントを楽しんだり。訪れる人それぞれが、佐用町ならではの夏を楽しむことができます。
来年の夏は、ぜひ佐用町を訪れて、ひまわりとともに佐用の夏を体験してみてはいかがでしょうか。

佐用町ひまわり畑・漆野地区の基本情報
開催期間
・東徳久地区:2026年7月16日(木)〜7月23日(木)
・林崎地区:2026年7月24日(金)〜8月2日(日)
・漆野地区:2026年8月7日(金)〜8月13日(木)
漆野地区へのアクセス
〒679-5225
兵庫県佐用郡佐用町漆野48-2(漆野公民館)
車でお越しの場合
漆野地区ひまわり畑特設駐車場:約30台
駐車料金:無料
※駐車可能台数が少ないため、満車の場合は閉園となり駐車できません。
※バスの駐車場はありません。道路上での乗降も禁止されています。
公共交通機関でお越しの場合
・JR姫新線「播磨徳久駅」下車 → タクシーで約10分
・中国ハイウェイバス「南光バス停」下車 → 徒歩約10分
入園料 中学生以上:300円
小学生:100円
小学生未満:無料
※最新の開花状況やイベントの詳細は、佐用町公式ホームページや佐用町観光協会公式Instagramで発信されています。地区によって開園時期が異なります。訪れる前に最新の開花状況や開催情報をご確認ください。



