
2026年2月1日(日)に、神奈川県川崎市の等々力球場で開催される「日本知的障がい者ソフトボール 全国大会 ハンズホールディングス CUP 2025」。
知的障がい者スポーツの認知度向上と魅力発信を目的として、ハンズホールディングス株式会社の協力のもと、日本知的障がい者ソフトボール連盟が主催する「ハンズホールディングス CUP」初の全国大会です。
この大会に出場する「岡山選抜ソフトボールチーム」は、設立から20年の歴史を持つチーム。過去に「全国障害者スポーツ大会」で9回の優勝を誇る強豪チームですが、ここ3年は予選で敗退し、全国の舞台から遠ざかっていました。3年ぶりの全国の舞台に臨むチームを、設立当初から支え続けてきたコーチ・山内氏に、大会への思いを伺いました。
全国大会だからと特別なことはしない

「本来であればこの時季はオフシーズン。2月に屋外で大会を行うということなので、何より健康管理を第一に考えています」
この時季はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行するため、技術面以外でも気を付けることが多い、と率直に語る山内コーチ。
「まずは大会に出るというよりも、日々の仕事、職場に迷惑をかけないように健康管理をきちんとやりましょうと選手には伝えています」
本大会に向けては、特別なことはせず普段から大事にしていることを継続するというのが、岡山選抜の方針です。大会前のこの時期も、「全国障害者スポーツ大会」予選に向けた練習と変わらない取り組みを続けています。
あたり前のことをあたり前に

チーム全体で最も大切にしているのが「15人全員で戦う」こと。試合に出られる選手は限られますが、徹底してベンチワークを大切にしています。ベンチでは飲み物の準備、キャッチャーの準備中に代わりにピッチャーの投球を受ける、バットを拾う、グローブを準備するなど、さまざまな役割があります。
「試合に出る出ないは監督の判断ですが、監督・コーチ・スタッフで、ベンチ入りメンバーの選出をしています。ベンチメンバーは、日頃の練習の参加状況や態度を見て、上手い下手じゃなくて、一生懸命頑張っている選手を選ぶようにしています」
そして選手たちには「ドンマイの精神」を伝え続けているといいます。前の選手がいい結果を出せなくても次の選手が挽回したり、エラーしても「次、俺のところにもう一回飛んで来い」という強気で前向きな姿勢でいることを大切にしているそうです。
岡山県の代表としての立ち居振る舞いや感謝の気持ち、あたり前のことをあたり前にやる──そんな意識を日々共有しています。
3年ぶりの「全国」という舞台

全国の舞台に立つということは、選手にとっても大きな経験。今回、ハンズホールディングスCUPへの出場機会を得たことは、選手とそのご家族に大きな喜びをもたらしたようです。
「中国・四国ブロックは、全国的にもレベルが高い地域なんです。2022年まで全国大会常連チームだったので、選手のご家族の中には全国大会に合わせて家族旅行の予定を組むという方もいらっしゃって『年中行事』のようにもなっています。この3年間、その年中行事が途絶えてしまっていて申し訳なく感じています」
山内コーチは苦笑いしながら、そう語ります。
また、全国の舞台は山内コーチにとっても貴重な機会。全国各地で同じような活動を行う仲間との交流は楽しみの一つだそうです。
「オール宮城ソフトボールクラブとは第5回大会の岡山大会からのお付き合いですし、東京都代表とは熾烈な優勝争いを繰り広げてきました。千葉県代表とはスリリングな試合を経験させてもらいましたし、ビッグドルフィンズにはウイングカップでお世話になったり。そういう全国で広がった仲間の方々との再会は楽しみです」と話していました。
「さすが岡山」と言われる戦いを

大会への意気込みを聞くと、山内コーチは力強く答えました。
「やっぱり出る以上は優勝を目指したいと思います。そのために、最初の試合の初回に集中させたい。選手の真剣な表情が楽しみです。その流れで、いい試合ができればいいなと」
ただし、勝敗だけではありません。他チームとの交流を深め、「来年また会おうね」と言えるような大会にしたいといいます。
また、クラウドファンディングなどを通じて本大会を応援してくださる方には、知的障がい者への理解を深めてほしいとも訴えます。
「クラウドファンディングで賛同いただける方が一人でも増えればうれしいと思います。障がいの程度によっては、少ない給料と障がい者年金だけで生活している選手もいます。遠征費などは大きな負担になるので」
ただ、一方で障がいがあるからといって「決してかわいそうな人ではない」とも。
「彼らにはそれぞれ個性や得意分野があるんです。それに、彼らのひたむきなプレーや一生懸命さ、チームとして勝つことを共に喜び、負ければみんなで悔しがる様子を見て、選手たちがソフトボールにかける思いを感じ取ってほしいです」
また、障がい者ソフトボールの魅力について、山内さんは語ります。
「15人がベンチに入れて、指名選手やリエントリーという独特のルールがあるので、選手にとっても出場できる機会が多いんです。また、一球一球に間があって、そこで作戦変更ができます。一人ひとりの障がい特性や能力に応じて力を発揮できる役割があり、15人が力を合わせて一つのボールを追うというところが魅力かなと思います」
人生の一部になった障がい者ソフトボール

「ソフトボールとの関わりを全くやめてしまうと、これからの人生、自分はその時間を何にあてればいいのか分からない」というくらい、山内コーチにとって障がい者ソフトボールはかけがえのないもの。
ただし、今後の課題として指導者・スタッフの高齢化を挙げます。岡山選抜チームでも8人のスタッフのうち3人が60歳を超えました。
「パラスポーツの指導員資格を取られる方って全国に毎年一定数いらっしゃるんですけれども、そういった方々には資格を取って終わりじゃなくて、ぜひご自身の近くにあるチームなどにご協力いただけるとうれしいなと思います」
また、障がい者を雇用する企業の理解も欠かせないといいます。岡山選抜の初代キャプテンが勤務していた会社では、社長が「我が社から全国という名前のつく大会に出場する選手がいることは、他の社員にとっても名誉なことである」と社をあげてバックアップしてくれたのです。
「障がい者の方々がスポーツや文化活動で個性を発揮できる場があるならば、それを会社や地域、さまざまな関わりのある方々が支えてくださるような世の中になっていってほしいと思っています」
【挑戦!知的障がい者ソフト2026】みんなで全国大会を成功させよう

昨年のクラウドファンディングでは、たくさんの方々から温かいご支援をいただきました!
たくさんの応援をいただいた結果、前回大会も大いに盛り上がり、選手たちの心に残る素敵な大会となりました。
今回は初の全国大会の開催が決定いたしました。知的障がいソフトボール全国大会を盛り上げ、多くの方々に知的障がい者スポーツの魅力を知ってもらうためにクラウドファンディングを実施いたします。
引き続き皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます!!
お気に入り登録をお願いいたします!
【日本知的障がい者ソフトボール 全国大会 ハンズホールディングスCUP 2025】
- 日時:2026年2月1日(日)
- 会場:等々力球場(神奈川県川崎市中原区等々力1)
- 主催:日本知的障がい者ソフトボール連盟
- 主管企業:ハンズホールディングス株式会社
- 後援:
- 神奈川県
- 川崎市
- 一般社団法人全日本知的障がい者スポーツ協会
- 一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会
【参加チーム】※順不同
- 東日本代表3チーム
- 千葉県代表
- 東京都代表
- オール宮城ソフトボールクラブ
- 西日本代表3チーム
- 岡山県選抜ソフトボールチーム
- Blue Oceans兵庫
- 福井ビッグドルフィンズ
【スペシャルゲスト】※敬称略
- 白鵬(元横綱)
- 把瑠都(元大関)
- 髙山樹里(元ソフトボール選手)
- 山田美葉(元ソフトボール選手)
- 三科真澄(元ソフトボール選手)
- 神山みどり(元ソフトボール選手)
- 栗田美穂(元ソフトボール選手)
- 田邊奈那(元ソフトボール選手)




