
ハンズホールディングスCUP初の全国大会が、2月1日から神奈川県川崎市の等々力球場で開催されます。
東日本と西日本からそれぞれ3チームが参加し、熱戦を繰り広げます。
昨年9月に行われた東日本大会では惜しくも準優勝だった東京都代表チーム。監督の吉田久明さんと、粕谷博文選手が大会への意気込みを語ってくれました。
指導者陣の予想以上に…
東日本大会で辛酸をなめた東京都代表チームは、強い覚悟で全国の強豪に立ち向かいます。
「監督、コーチ陣はかなりへこみました。今だから笑って話せますが、選手たちを一番いい状態に持っていけなかった責任や、自分たちを強く信じられるように導いてあげられなかった。そこはかなりの責任がある」と唇を噛んだのは、吉田久明監督です。
東京都代表チームは、昨年9月に行われたハンズホールディングスCUP東日本大会で惜しくも準優勝。ライバルの千葉県代表チームに「気後れしてしまう部分があった」と攻守両面で強気なソフトボールを披露できず、0-9で敗れてしまいました。

堅実な守りを武器にしていた同チームにとって、悔しい敗戦でした。大会を準優勝で終え、全国大会への切符もつかみましたが、笑顔の選手は一人もいませんでした。
それでも、選手たちはすぐに顔を上げました。吉田監督は、その姿勢に驚いたと明かします。
「あの子たちなら前を向いてくれるだろうと。そういう選手たちを育ててきたという自負はありましたし、もちろん信じていました。ただ、切り替えの速さにはちょっとびっくりしまして、ひと息ついたころには、『全国で倒そう』と気持ちの切り替えができていました」
同大会後、東京都代表チームはより一層練習に打ち込みました。守備ではエラーをなくすために基本を見直し、打撃では強いゴロを打つための練習に焦点を当ててきました。
全国大会を前に背番号変更
準優勝となった東日本大会の悔しさをバネにしている選手がいます。粕谷博文選手です。
12月のチーム練習はオフでしたが、粕谷選手を筆頭にピッチャー陣は各コーチの自宅まで通って自主練習。同選手は自身のピッチング映像を撮影しては、何度も確認。試行錯誤を重ねながらネットに投げ込み、より良い投球フォームを突き詰めました。
また、ピッチングのスピードを上げるための筋力トレーニングも実施。下半身トレーニングを中心に、ゴムチューブを使ったジャンプや、坂道ダッシュで鍛錬を積みました。
「負けて悔しかったです」と練習に打ち込んだ粕谷選手の努力と成長を、吉田監督も感じています。
「一番伸びたのは投球のコントロールと気持ちの面ですね。今までは、ちょっとした失敗で心が折れてしまうことがある選手でしたが、ある程度割り切って『ここで踏ん張るぞ』とできるようになった。また、先輩キャッチャーと組んでいても物怖じせずに、ハッキリと物事が言えるようになりました」

ピッチャーとして強い気持ちで全国大会に臨む粕谷選手ですが、ピッチャー経験はまだ5年目。もともとはショートやサードの選手でしたが、コツコツと練習に取り組む姿勢と、本人の意思もあって、ピッチャーを任されるようになりました。
そして、次の大会ではついにエースナンバーの1番を背負います。
東京都代表チームは、2月の全国大会から背番号を一新。東日本大会での活躍や期待も込めて、各選手には新しい番号が与えられました。
「ピッチャーとしての試合経験はあまりないですが、優勝できるように頑張ります」と意気込んだ粕谷選手。チーム内の競争にも注目が集まっています。
東日本大会で1番だった酒井瑠聖選手は、今大会から11番に。高校時代からピッチャーをやっていて、粕谷選手とはエースナンバーを争っていた酒井選手にとっては悔しい背番号変更でしょう。
それでも吉田監督は「酒井にもプライドはあります。東日本大会の結果も本人がちゃんと理解しているので、彼はここから乗り越えてくれるはず」と奮起を期待します。
リベンジよりも、目の前の一戦
新生・東京都代表チームが全国大会に挑みます。
千葉県代表チームへのリベンジはもちろんですが、「まずは目の前の一戦。一戦目を勝たないとどうしようもない」と慢心はありません。
粕谷選手は「ピッチングや守備、バッティングも注目してほしい」と力を込め、応援してくれる家族や知人、観客のみなさんへの感謝を胸に戦います。
例年は2月に公式戦がなく、粕谷選手の家族や知人は全国大会の開催に驚き、喜んでいたといいます。粕谷選手は「盛り上がっていいと思います。ソフトボールは誰でも楽しめるスポーツ」と、より多くの人々に今大会に注目してほしいと呼びかけました。
まだまだ環境面や認知度が十分ではない障がい者ソフトボール。それでも東日本大会を観に来た家族や知人の方は、試合の面白さはもちろん、選手たちが一生懸命に白球を追う姿に胸が熱くなったといいます。

吉田監督は全国大会を前に、支援に対する感謝と、今後の障がい者ソフトボールの発展を願いました。
「楽しくプレーをしている選手たちの笑顔も含めて見ていただきたいです。保護者の方や、ご支援をいただいている方々に感謝する意味でも、最後まで笑顔でプレーしたい。
やっぱりソフトボールを好きで続けられる環境が一番だと思います。こういう大会が一つでも立ち上がっていくことに意義がありますし、様々なご支援をいただきながら、本人たちが楽しく、長くスポーツができる環境を、私たちも整えていきたいです」
ハンズホールディングスCUP初の全国大会がついにはじまります。夏の悔しさを糧にして生まれ変わった東京都代表チームの活躍に注目です。
みんなでハンズホールディングスCUP全国大会を成功させよう!
2024年から始まったハンズホールディングスCUP東日本大会は、クラウドファンディングによるみなさまの温かいご支援のおかげで大きな盛り上がりをみせ、昨年も大盛況のうちに閉幕しました。
2026年2月には、念願の全国大会が開催されます。初の全国大会を成功させ、次なる目標の国際大会の開催に向けて大きな弾みをつけたいと考えています。
そこで今回は、全国大会の成功に向けてクラウドファンディングを実施します。このクラウドファンディングは、単なる大会運営支援にとどまりません。知的障がい者の余暇活動の充実、指導者への支援を視野に入れた壮大なプロジェクトです。
みなさまのご支援が、知的障がい者スポーツの新たな章を開く力となります。このプロジェクトにご注目いただき、共に知的障がい者スポーツの未来を創造しませんか。
【日本知的障がい者ソフトボール 全国大会 ハンズホールディングスCUP 2025】
- 日時:2026年2月1日(日)
- 会場:等々力球場(神奈川県川崎市中原区等々力1)
- 主催:日本知的障がい者ソフトボール連盟
- 主管企業:ハンズホールディングス株式会社
- 後援:
- 神奈川県
- 川崎市
- 一般社団法人全日本知的障がい者スポーツ協会
- 一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会
- 公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)
- 協賛企業
- 日建リース工業株式会社
- アクセス就活/株式会社アクセスネクステージ
- 翔令会
- 株式会社コネクティ
- 株式会社ユニティー
- 株式会社たすきコンサルティング
- 株式会社情熱
- 株式会社エスコ
- 株式会社オフィスバスターズ
- 株式会社七十七銀行
- ナガセケンコー株式会社
【参加チーム】※順不同
- 東日本代表3チーム
- 千葉県代表
- 東京都代表
- オール宮城ソフトボールクラブ
- 西日本代表3チーム
- 岡山選抜ソフトボールチーム
- Blue Oceans兵庫
- 福井ビッグドルフィンズ
【スペシャルゲスト】※敬称略
- 白鵬(元横綱)
- 把瑠都(元大関)
- 髙山樹里(元ソフトボール選手)
- 山田美葉(元ソフトボール選手)
- 三科真澄(元ソフトボール選手)
- 神山みどり(元ソフトボール選手)
- 栗田美穂(元ソフトボール選手)
- 田邊奈那(元ソフトボール選手)





