
2026年2月1日(日)に、神奈川県川崎市の等々力球場で開催される「日本知的障がい者ソフトボール 全国大会 ハンズホールディングス CUP 2025」。
知的障がい者スポーツの認知度向上と魅力発信を目的として、ハンズホールディングス株式会社の協力のもと、日本知的障がい者ソフトボール連盟が主催する「ハンズホールディングス CUP」初の全国大会です。
この大会に出場するBlue Oceans兵庫は、2020年に設立された若いチーム。県大会優勝3回、近畿大会準優勝2回という実績を重ねてきましたが、昨年11月、20人いた部員のうち13人が一斉に退部するという試練に直面しました。
そこから這い上がり、「全国」の名が付く大会に初めて出場することになったチームを率いる藤田監督に、大会への思いを伺いました。
準優勝の悔しさから生まれたチーム

以前は高校野球の指導者を目指していたという藤田監督は、現在、特別支援学校の体育教師として勤務しています。2016年、まだ臨時講師だったときに岩手国体に出場し準優勝を経験。
そのときの教え子たちとその保護者から「卒業後もソフトボールを続けたい」という強い要望を受けて、クラブチームを設立することになりました。
まだ小さい2人のお子さんがいるパパとしては、簡単な決断ではありませんでしたが「選手たちにもっとスポーツの素晴らしさを感じてもらいたい」という思いもあり、障がい者スポーツに人生を捧げる決意をしました。
20人から7人へ――存続の危機

設立から順風満帆に見えたチームでしたが、昨年11月、大きな試練が訪れました。20人いた部員のうち13人が一斉に退部届を提出したのです。
練習日に、13人が練習着に着替えず私服のままミーティングに。「話があるんです」と、13人が署名した退部届を手渡された藤田監督は、言葉を失いました。13人の退部理由は「土日にプライベートな時間を持ちたい」「藤田監督の情熱についていけない」など、さまざまでした。
「正直、そこまでとは思っていませんでした」と藤田監督。選手たちには「またソフトボールをやりたいと思ったら、いつでも戻ってきていいよ」と伝えて退部届を受け取ったといいます。
残った選手はわずか7人。試合もできない状況で「やめようと思ったこともありました」と藤田監督は振り返ります。
しかし、残った選手たちにミーティングで問いかけました。「こういう事態になっても、全国大会を目指す?」と。答えは「目指す」と明確でした。
そこからは「一生懸命やっている選手がいる限り、このチームをやめたらあかんなって。頑張っている子たちを輝かせたい」そう思って踏ん張ることができたのだと振り返ります。SNSで活動を発信したり、知人に呼びかけたりしていくうちに、徐々に部員が増加。そして今回、念願の「全国大会」への出場が叶いました。
マーカーで示す最短距離――体で覚える走塁練習を重点的に

大会に向けての現在の取り組みについても伺いました。
「特に力を入れているのはベースランニングです」と、1つでも先の塁を常に狙っていく走塁練習に重点を置いています。
練習では、塁間の最短距離でベースを踏めるよう、マーカーを置いて具体的にイメージを示します。「本番はマーカーはないですけど、それを体で覚えるように反復練習しています」と語ります。
また「状況判断は難しいので、反復練習で定着度合いを見極めることを大切にしています」と、知的障がいのある選手たちへの指導ではひとつのことが定着するまで何回も繰り返すことを大切にしていると話しました。
チームのスローガンは「先制点を取る」「攻撃の時間は長く、守備の時間は短く」「攻守交代は全力疾走」の3つ。全国大会にエントリーする16人全員で勝ちに行くという意思統一を図っています。
「やるならとことんやりなさい」という奥さまの言葉が支えに
今回「ハンズホールディングス CUP 2025 全国大会」への出場が決まったことで、選手やその保護者の皆さんはとても喜び、キャプテンが「悔いのないようにやっていこう」と発信するなど、チームの結束力が高まったというBlue Oceans兵庫。
本大会への出場を機に地元のテレビ局や新聞社にも取り上げられ、藤田監督自身も「この子たちを勝たせたいという思いが一層強くなりました」と語ります。
活動に対する家族の理解も大きな支えです。奥さまからは「やるならとことんやりなさい」と背中を押され、小学3年生の娘さんと年長の息子さんも「パパ、勝った?」と常に応援してくれているそうです。
健常者チームとの交流も頻繁に

Blue Oceans兵庫では、普段から健常者チームとの合同練習会をよく行っています。健常者の高校生や大学生は、その練習会で「こんなに速い球投げれるんや」「こんなに足速いんや」と驚いた反応を見せるのだそうです。
「身体能力面では健常者に劣りません。健常者が予想する競技レベルを上回っています」と、知的障がい者スポーツの可能性を語る藤田監督。
藤田監督自身も、大学時代に野球部の活動で知的障がい者のチームと練習した経験があります。その経験から「健常者にとっても障がい者と関わったことは人生の大きなプラスになります。人間力が高まり、幅が広がると思うんです」と話します。
さらに「ハンズホールディングス CUP 2025 全国大会」では「兵庫県の障がい者スポーツが今後も発展できるように、兵庫県の名に恥じないように頑張りたいです」という決意ものぞかせました。
「オールジャパンを結成したい」大きな夢

「パラリンピック種目になってほしい」。今後の展望を伺うと、藤田監督は大きな夢を話してくれました。
「オールジャパンを結成して国際試合をやりたいですね。そうすれば世界にも障がい者スポーツを発信できますし、選手一人ひとりが日の丸を背負うという目標を持てます。モチベーションが全然違います」
障がい者ソフトボールの未来を切り拓いていくBlue Oceans兵庫は、全国の舞台で、どんなプレーを見せてくれるのでしょうか。大量退部の試練を乗り越えたばかりのチームの挑戦が始まります。
【挑戦!知的障がい者ソフト2026】みんなで全国大会を成功させよう

昨年のクラウドファンディングでは、たくさんの方々から温かいご支援をいただきました!
たくさんの応援をいただいた結果、前回大会も大いに盛り上がり、選手たちの心に残る素敵な大会となりました。
今回は初の全国大会の開催が決定いたしました。知的障がいソフトボール全国大会を盛り上げ、多くの方々に知的障がい者スポーツの魅力を知ってもらうためにクラウドファンディングを実施いたします。
引き続き皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます!!
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【日本知的障がい者ソフトボール 全国大会 ハンズホールディングスCUP 2025】
- 日時:2026年2月1日(日)
- 会場:等々力球場(神奈川県川崎市中原区等々力1)
- 主催:日本知的障がい者ソフトボール連盟
- 主管企業:ハンズホールディングス株式会社
- 後援:
- 神奈川県
- 川崎市
- 一般社団法人全日本知的障がい者スポーツ協会
- 一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会
- 公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)
- 協賛企業
- 日建リース工業株式会社
- アクセス就活/株式会社アクセスネクステージ
- 翔令会
- 株式会社コネクティ
- 株式会社ユニティー
- 株式会社たすきコンサルティング
- 株式会社情熱
- 株式会社エスコ
- 株式会社オフィスバスターズ
- 株式会社七十七銀行
- ナガセケンコー株式会社
【参加チーム】※順不同
- 東日本代表3チーム
- 千葉県代表
- 東京都代表
- オール宮城ソフトボールクラブ
- 西日本代表3チーム
- 岡山選抜ソフトボールチーム
- Blue Oceans兵庫
- 福井ビッグドルフィンズ
【スペシャルゲスト】※敬称略
- 白鵬(元横綱)
- 把瑠都(元大関)
- 髙山樹里(元ソフトボール選手)
- 山田美葉(元ソフトボール選手)
- 三科真澄(元ソフトボール選手)
- 神山みどり(元ソフトボール選手)
- 栗田美穂(元ソフトボール選手)
- 田邊奈那(元ソフトボール選手)



