こんにちは、Mediallライターのトミタチサトです。
今回は神奈川県秦野市の「Cafeいがらし」をご紹介します。
Cafeいがらしの建物は、国の登録有形文化財に指定されています。
建物の中では、気さくなマスターと不思議な光景(⁉)が待ってくれていました。
この記事では、建物とお店についてお伝えしていくので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
国の登録有形文化財 五十嵐商店
登録有形文化財とは?
文化庁のホームページによると、有形文化財は日本にとって歴史上・芸術上・学術上価値の高いものを指します。
その中でも建造物は、国宝・重要文化財と登録有形文化財に分かれています。
登録有形文化財には、近代以降に全国で建てられた文化財建造物が登録されます。
登録制度を設けることで、さまざまなバリエーションを持つ全国の文化財建造物を継承することが目的です。
五十嵐商店について
五十嵐商店は、昭和初期から家庭用雑貨類を販売する荒物屋として秦野市民に利用されていました。
大正14年に竣工され、その後昭和3年に増改築されています。
こちらが建物の外観です。
西洋の雰囲気が感じられ、重厚感のある建物ですね!
関東大震災の発生後には耐火性を意識して、このような西洋の様式から影響を受けた建物が多く建てられたそうです。
1階部分は荒物屋、2階と3階は居住スペースとして利用されていました🏠
Cafeいがらし
当時の面影残る店内
早速店内に入ると、荒物屋の雰囲気がしっかりと残る中でカフェが営まれていました。
2つが共存している光景は、少々不思議で面白いですね!
ちなみにこちらに残る荒物屋の商品、今でも購入可能だそうですよ。
居住スペースにひろがる光景とは!?
2階の居住スペースにもお邪魔しました。
すると、、、
そこには立派なひな人形がずらりと並んでいました。
とても美しいひな人形ですが、なぜ集めて飾られているのでしょうか?
その背景には、マスターのある思いが隠されていました。
マスターのあたたかさに感動!
マスターに理由を伺ったところ、「ひな人形に込められた想いを大切にしたい」とおっしゃっていました。
ここに飾られているひな人形は、もう家庭で飾られる機会のなくなったものです。
子どもや孫のことを想って家族が贈ったひな人形。それらが捨てられてしまうのは、その想いも一緒に消えてしまうようで、心苦しく感じていたそうです。
このような考えから、ひな人形の展示に至っているのですね!
また、こちらのお菓子はCafeいがらしで販売されているものなのですが、作っているのはマスターではありません。
数年前、パティシエを目指す女子高校生が店を訪れて、自分の作ったお菓子を販売してほしいとお願いに来たのがきっかけでした。
彼女の目標へ向かうまっすぐな姿勢を見たマスターは、それ以来、彼女の焼くお菓子を販売し続けているそうです。
こちらのお菓子を実際にいただいたのですが、どれもとても美味しかったです。
ただ美味しく食べるだけではなく、食べながら販売されている背景が思い出されて、心がほっこりします。
ひな人形への想いや、パティシエ志望の彼女の夢に寄り添う姿勢など、マスターのあたたかさにとっても感動しました。
おわりに
今回は、Cafeいがらしについてご紹介しました。
一度立ち寄れば、タイムスリップしたかのような雰囲気と、マスターの人柄に魅せられて、何度も立ち寄りたくなることでしょう。
秦野市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください!
お店の情報
Cafeいがらし
住所:神奈川県秦野市本町2-4-9 詳しくはこちら
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日
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