フード  |    2026.10.26

東京「歌舞伎座」でも販売。職人さんが手作り。種類が豊富な老舗の和菓子屋さん「御菓子司 大彌」|滋賀県甲賀市

明治10年創業。滋賀県甲賀市にある、老舗の和菓子屋さん「御菓子司 大彌」(おんかしつかさ だいや)。非常に種類が多く、常時20~30種類もの和菓子が店頭に並んでいます。「近鉄百貨店 草津店」にもグランドオープン当初から店舗があり、インターネットでも購入できるほか、東京の「歌舞伎座」でも度々販売しています。今回は本店で、地元で長く愛される秘訣を伺ってきました。

明治10年創業

明治10年の創業で、なんと140年以上の歴史があります。

「地元の和菓子屋として一生懸命努力をする中で、地域の人たちに支えられている」と言います。支持してもらえるように、きっちりと努力はしていくという方針です。

基本的に、誠意と正義を大切にしています。お客様に対しては誠意を持って対話し、嘘はつかず、間違った商品も販売しない。このお店が世の中で生かされている、という部分を大切にしています。

今も昔ながらの製法を引き継いで

今も昔ながらの製法を引き継ぎ、ほとんどの和菓子を職人さんが手作りしています。ある部分においては当然、機械を使っているけれど、基本的には手作りの製法をそのまま守っています。全て機械化するとなると、いくつもの機械が必要です。しかし、こちらのお店では、職人さんが都度、丁寧に手を洗っては種類の違う和菓子を一つずつ作っているため、20~30種類もの和菓子を提供することができています。

自社で作るこだわり

常時20~30種類もの和菓子があり、種類が多いのがこちらのお店の特徴です。

同じ種類で味が違うもの、と言うよりも、そもそもの種類が多いのです。全てを自社で作り、その全てを自社でしか販売していません。和菓子の分野では、現在ではなかなかないそうです。

そのため、同社に商品などは入って来ず、原材料しか入ってきません。同社が、自社で販売する全ての和菓子の製造者になっているのです。また、印刷物の制作も自社で行っています。カタログもチラシも自社で作っていて、撮影も含めて全て自社でやっています。ある意味では非効率かもしれませんが、それもこだわりの一つです。

和菓子について

生菓子・上生菓子

生菓子は、通常は大体8種類ぐらいを店頭で販売しています。

こちらの写真では、右3個が上生菓子。

上生菓子は、この日は3種類でしたが、常時5種類ほど並んでいます。生菓子・上生菓子は毎月入れ替わるものもあり、季節によって異なる商品が楽しめます。

左「栗大福」¥346、右「紅葉」¥378

左:大きな一粒栗とあんこと、柔らかいお餅。食べ応えがあります。
右:上の、色鮮やかな紅葉の部分は甘さ控えめ。中のあんこはしっかりとした甘さですが、上品な甘さです。

銘菓(ここでは日持ちする和菓子のこと)

銘菓は、比較的日持ちがする、ギフトやお土産などに使われる商品群のことを言います。郷土銘菓として、甲賀市や滋賀県にちなんだ銘菓などがあります。

こちらのお店では、常時20種類前後の銘菓が店頭に並んでいます。それぞれ製法も違えば、味も全て違います。銘菓は、通年販売の商品のほか、季節ものの商品は夏用、秋冬用に分かれています。取材日は、ちょうど夏用が終わり、秋冬用の商品が出てきたところでした。栗を使った銘菓が並んでいました。

通年販売の商品

昔ならではの定番である「羊羹」(ようかん)や「もなか」などもあります。これだけ大きい、ずっしりとした「羊羹」を作っているお店は、現在ではほとんどないそうです。「羊羹」はタケノコの皮で包んであり、全部で3種類あります。

「大納言甘納豆」は自社で大納言小豆を炊き上げ、一番蜜、二番蜜、三番蜜まで漬け込んでいます。「mochidora抹茶大納言」は餅どらやきで、こちらのお店の伝統を進化させた、モダンなものとなっています。

「歌舞伎座」でも販売

「七転八起」という銘菓が、東京「歌舞伎座」で2026年10月2日~20日まで販売されました。近江(滋賀県)の演目の上演に合わせて、これまでにも、2026年のお正月などにも販売されてきました。

「七転八起」¥238
周りの皮はサクッとパリッとした感じですが、中のあんこはもっちりとしています。とても味わい深くて美味しいです。

近江の銘菓(めいか)

写真左から順に、歴史のある商品で言うと「みなくち」が挙げられます。お饅頭で、味が5種類もあります。「近江商人」は商標を取っています。「どんどひぶ」というのは、水口(みなくち)神社の水口祭りで水口囃子(ばやし)というお囃子(おはやし)があり、その一節を指しています。

写真の左から、「カクテル」というのは、カステラに洋酒をたっぷりと染み込ませた欧風菓子です。「しるべ」の焼き印は、道標の右は東海道、左は中山道を表しています。

「忍」(しのび)は、黒糖のお餅にくるみが入っています。パッケージの「忍」という文字は、お客様が書いてくださったそうです。

秋冬の限定商品

栗を使った商品は全部で4種類あり、それぞれ「栗大納言」「栗最中」「栗どらやき」「珠の栗」です。他にも「すいーとぽてと」などがあります。

「MARU」という、4種類の味[栗・苺・抹茶・檸檬(れもん)]のチョコレートを包み込んだ琥珀糖もあります。パッケージは、本店の外観をイメージしています。「第28回全国菓子大博覧会・北海道あさひかわ菓子博2025」では、観光庁長官賞を受賞しました!

夏用の限定商品

「やす川上鮎」は夏の定番商品です。他にも「雫」(しずく)という梅酒の和風ゼリーなどがあります。

「小倉ロール」「レアチーズ大福」は雑誌に取り上げられてから10年ほど経ちますが、今も人気の商品です。予約限定で販売しています。

店舗・公式オンラインショップ・楽天市場/Yahoo!ショッピング

実店舗は、本店を含めて計4店舗あります。内3店舗は、滋賀県甲賀市内。もう1店舗は「近鉄百貨店 草津店」の中にあり、グランドオープンの時から出店しています。

また、お店のオンラインショップでも購入することができます。オンラインショップでは「店頭受け取り専用商品」として、ばら売りの商品や生菓子を一つから注文することができます。「店頭受け取り専用商品」以外の商品も、オンラインショップで購入して、実店舗の店頭で受け取ることも可能です。

その他「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」でも取り扱いがあります。その場合、基本的には箱入りの和菓子が中心です。

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何を買えば良いのか迷った時は……

目的と使用方法を店員さんに伝えれば、どのような和菓子が良いか相談に乗ってもらうこともできます。冠婚葬祭などの目的でも購入することができます。

店頭には、たくさんの箱入りの商品が並んでいます。多くのお客様のご要望に応えてきた結果、数が増えてきたのだとか。店頭の詰め合わせ見本以外でも、列ごとに商品を入れ替えることもできるため、おおよその予算を店員さんに伝えて相談してみると良いでしょう。

さいごに

和菓子はもちろん、カタログやチラシまで自社で作るこだわりを持ったお店です。商品のパッケージも、地元にちなんだデザインや、お客様が書かれた文字が採用されていて、地域に根差した和菓子屋さんであることが伝わってきます。定番商品から季節限定まで、一通りの和菓子が揃っていますので、お気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

お店の情報

「御菓子司 大彌(おんかしつかさ だいや)」本店

住所:滋賀県甲賀市水口町三本柳250-1
   「JR貴生川駅」の近く
電話番号:0748-62-2002

営業時間:9:00~17:30
定休日:元日(1月1日)のみ

駐車場:あり

ホームページ、Instagramはこちらから

※2026年9月時点での情報です。詳細は変更となる場合がございますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

間々 あいみ

滋賀県甲賀市を中心に、地域の魅力を発信していきます。地元ならではの情報をお届けしてまいります。 近年、甲賀市では名産の「近江茶」を使ったお洒落なカフェや、こだわりの個人の飲食店が続々とオープンしています。ぜひ記事を参考に、甲賀市へ足を運んでみてくださいね。みなさまのお越しをお待ちしております♪

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