
のどかな里山風景が広がる長南町に、地元の食材を使った料理と、綿から糸を紡ぐ体験の両方に出会える「カフェ・こっとんぼーる」があります。
天井が高くぬくもりを感じる店内には、店名の由来である「わた」や手仕事の道具が並んでいます。
接客経験のある奥様と、ご主人のレストランで働いた経験から「フロアに立つ人と作る人がいれば、お店はできる」と始めたカフェは、料理コンテストで賞を獲得するなどして町の人気店になっていったそうです。
カフェを営む澤田ご夫妻に、料理や「わた糸紡ぎ体験」について伺いました。
地元の恵みをひと皿に。優秀賞に輝いたジビエ料理と長南町産の食材たち

定番人気の「ミニジビエバーガー」はクセがなく、ふわふわの白パンと相性が抜群でした。身近なメニューでジビエのおいしさに触れられるので、初めての方にも試してみてほしい一品です。
| <康一さん> 当初からジビエのお店を目指していたわけではなく、きっかけはSNSで見かけた料理コンテストです。何気なく応募した日本ジビエ振興協会主催の「第4回ジビエ料理コンテスト」で、全国2位となる「農林水産省農村振興局長賞」を獲得しました。 そのことが町の広報などで紹介され、多くの人にお店を知ってもらう機会になりました。その後、ジビエのメニューを少しずつ増やしたのです。 食材選びで大切にしているのは「できるだけ近くのもの」を使うことです。野菜も直売所などで選び、できる限り長南町産の食材を使用しています。 「ミニジビエバーガー」は、イノシシ肉を使った一品です。イノシシ肉の味付けは塩胡椒のみ、ソースのかわりに長南町産の味噌をそのまま使っています。地域で増えるイノシシを食として資源に変える取り組みにもなっているんですよ。 |
長南町の特産品であるレンコンのメニューが楽しめるのは、おおむね9月から3月ごろまでの半年だそうです。まさにこれからが旬な季節ですね。
最優秀賞に選ばれた限定メニュー「セロリと落花生の房総パスタ」

地元の素材を生かす工夫は、季節限定の「セロリと落花生の房総パスタ」にも表れていました。この料理は、千葉県の直売所フェアのコンテストで最優秀賞を獲得したそうです。
セロリと落花生、パスタという初めての組み合わせをいただいてみると、それぞれの素材の味が生きたおいしさで、賞を獲得したのも納得の一品でした。
| <恵理さん> 落花生は産地によって味が大きく異なります。ほかの産地のものも試したうえで、やはり千葉県産が良いとこだわって選んでいます。地元の食材を使うだけでなく、実際に味を確かめて料理に合わせています。 |

デザートには「ごぼうのブラウニー」を。スイーツとしてのおいしさを楽しみながら、ごぼうの味わいもしっかり感じられる一品でした。野菜を使ったお菓子というだけでは言葉が足りないような、クセになりそうなおいしさです。
一部の食事やケーキはテイクアウトも可能です。
庭の棉(わた)から糸を紡ぐ体験教室「わた糸紡ぎカフェ」

月2〜3回開催している「わた糸紡ぎカフェ」では、収穫した綿の玉から種を外し、糸に紡ぎ、布に織るまでの流れを一通り体験できます。簡単そうに見えて、実際にはなかなか難しいのだとか。
| <恵理さん> 「わた」との出会いは、野菜を育てたり収穫体験に関わったりするボランティア活動の中にありました。手仕事への興味があり、種から育てられる棉(わた)を知って栽培するようになったんです。いまは庭と畑で毎年約100本の棉を育てています。 |
わた糸は、作品の中でかわいらしく生かせるのが魅力です。「わた糸紡ぎカフェ」へ続けて通う方もいて、自分で紡いだ糸を作品の中に織り込んで楽しんでいらっしゃいます。

店内には綿や「わた糸」を紡いだ作品も置かれているので、食事と合わせてぜひ楽しんでみてください。
おいしさと居心地のよさに、また訪れたくなる

地元の常連さんが「美味しいし居心地が良くて、ついつい通ってしまう」と話すカフェ・こっとんぼーる。
素材を生かした料理を味わい、綿の手仕事に触れ、お店の方と言葉を交わす。こっとんぼーるで過ごす時間には、ご夫婦の柔らかな人柄がそのまま時間の流れとして表れているように感じました。
茂原長南ICからもほど近く、立ち寄りやすい立地です。長南町を訪ねた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
店舗情報
店名:カフェ・こっとんぼーる
住所:千葉県長生郡長南町米満196-1
電話:080-2583-3893
営業日:土・日・月曜日(不定休)
営業時間:10:30〜17:00
駐車場:3台
※営業日・営業時間、わた糸紡ぎカフェの開催情報は公式サイト、またはInstagramでご確認ください。



