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人  |    2026.09.30

ニノジム・二宮さんが描く生涯現役の社会とは?「originate」参加レポ

「何歳になっても、自分らしく挑戦できる社会をつくりたい」

そんな想いを胸に、愛媛県西予市でパーソナルジム「ニノジム」を運営する二宮祥樹(にのみやよしき)さん(以下、二宮さん)が、起業家ピッチイベント「originate」に登壇しました。

今回のピッチで二宮さんが発表したのは、大人の体力測定プロジェクト「Re・joy(リジョイ)」。

単に体力を測るだけではなく、「今の自分の身体の状態を知ること」をきっかけに、もう一度何かに挑戦する人を増やしていく――。

そんな二宮さんの考える「健康」と「地域」の未来について、会場で聞いたピッチの様子をレポートします。

「夢を目指す1歩目」を応援する「originate」

「originate」は、愛媛発の起業家ピッチイベントです。

コンセプトは「夢を目指す1歩目がここにある」。

起業を目指す人が自身の夢や事業への想いをプレゼンテーションし、それを聞いた県内企業や経営者などのサポーターとつながり、具体的な支援につなげていく仕組みです。

一般的な資金提供だけではなく、PRやビジネスツールなど、それぞれの夢と親和性の高い「1歩目」を提供することを大切にしています。

今回、トップバッターとして登壇したのが、二宮さんでした。

「もやし男」だった少年が、筋肉を生きがいに

現在、西予市で「ニノジム」を運営する二宮さん。

会社員、フィットネスクラブのマネージャー、フリーランストレーナーなどを経験し、2025年7月に西予市でパーソナルジムをオープンしました。現在はパーソナルトレーナーとして活動するほか、松山大学バーベルクラブの監督なども務めています。

二宮さん自身がトレーニングを始めたきっかけは、高校時代に熱中したラグビーでした。

当時、監督から「身体を大きくして強くならないと試合に出られない」と言われたことをきっかけに、トレーニングに励むようになったそうです。

もともとは「もやし男」と呼ばれるほど痩せていたという二宮さん。

しかし、正しく努力すれば身体が応えてくれる。

その面白さに魅了され、トレーニングはやがて生きがいになりました。

さらに2023年には単身アメリカ・ラスベガスへ渡り、ボディビルダーの山岸秀匡さんのもとで修行。自身もボディビル大会への出場経験を持っています。

そんな二宮さんが現在、目を向けているのが「筋肉をつけること」だけではありません。

「健康な人が増えれば、地域も動き出す」

ニノジムでは、筋力アップだけでなく、身体機能の改善やメンタル面の充実など、トレーニングの可能性を地域に広げています。

実際に、利用者は累計約300人。

そして二宮さんがピッチで紹介した、ニノジムの利用者の平均年齢は、なんと65歳。

一般的なパーソナルジムに対して抱くイメージである「若い人が身体を鍛える場所」とは、少し違った光景がそこにはあります。

少子高齢化が進む西予市で、二宮さんが感じていたのは「地域の人が元気であること」の重要性でした。

身体が元気になれば、外に出られる。

外に出れば、買い物や仕事、地域活動などにつながる。

人が動けば、お金も動く。

そして、それが地域の活力につながっていく。

二宮さんは、そんな循環を描いています。

「自分の体力の現在地」を知るRe・joy

そこで生まれたのが、大人の体力測定プロジェクト「Re・joy」です。

「Re」は再び、もう一度。「joy」は喜びや楽しさ。

子どもの頃に経験した体力測定のように、友達と記録を競ったり、自己ベストを更新したり。

そんな「身体を動かす楽しさ」を、大人になった今、もう一度取り戻すことを目指します。

人間ドックや健康診断が身体の内部の状態を確認するのに対し、Re・joyでは、筋力・持久力・柔軟性・バランス・敏捷性など、身体の機能面を測定することを想定しています。

「今の自分は、どれくらい動けるのか」

その現在地を数字で知ることで、これから何を伸ばせばいいのかが見えてきます。

そして、二宮さんが大切にしているのは「測って終わり」にしないこと。

ラジオ体操から始まり、20m走などの測定に挑戦。

最後には「通信簿」を渡し、自分自身を褒める。

そして記念撮影。

「楽しかった。また次は頑張ろう」

そう思える体験にしたいと語りました。

「身体が変われば、人生が変わる」

Re・joyを届けたい相手として二宮さんが挙げたのは、企業、自治体、そして一般の人。

従業員に長く健康で活躍してほしい企業。

元気に活動できる住民を増やしたい自治体。

そして、自分らしく人生を楽しみ続けたい人たちです。

ピッチの最後、二宮さんは「100歳になった自分」を会場に問いかけました。

100歳になったとき、自分は何をしているのか。

どこへ行き、誰と過ごし、何を楽しんでいるのか。

その未来をつくるためにも、まずは今の自分の体を知ることが大切なのかもしれません。

二宮さんが掲げたのは、

「身体が変われば行動が変わる。行動が変われば人生が変わる。人生が変われば街が変わる」

という考え方です。

質疑応答では「どんな測定をするの?」という質問も

ピッチ後の質疑応答では、Re・joyの具体的な測定内容について質問がありました。

二宮さんは、特別な機器を使った難しい測定ではなく、子どもの頃に経験した体力測定をイメージしていると回答。

徒競走や遠投、上体起こしなど、誰もが一度は経験したことのある測定を取り入れていく考えを示しました。

「体力測定」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれません。

しかし、二宮さんがつくろうとしているのは、できないことを突きつける場ではなく、「今の自分を知り、これからできることを増やしていくための場所」なのだと感じました。

今回のピッチを通して伝わってきたのは、筋肉やトレーニングへの情熱だけではありません。

「何歳になっても、自分らしく生きてほしい」という、二宮さん自身の願いです。

西予市から始まる「Re・joy」。

体力測定をきっかけに、もう一度何かに挑戦する人が増えれば、そこから新しい行動が生まれ、やがて地域の動きにもつながっていくのかもしれません。

「生涯現役」という言葉を、筋肉だけではなく“人生を楽しみ続けること”として捉え直す。

二宮さんの挑戦は、そんな新しい健康づくりの形を考えるきっかけを与えてくれるピッチでした。

ニノジム

住所:西予市宇和町卯之町4-453

営業時間:9:00〜22:00(最終受付21:00)

定休日:木曜、日曜

公式サイト:ニノジム

SNS:Instagram

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この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・会社を取材し、 世界に向けて発信しています。 現場に足を運び、丁寧に伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

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