「クロッフルって、どんな食べ物?」
そんな疑問を持つ人も少なくないかもしれません。
2026年8月10日、松山市大街道にオープンした「croffle LINK(クロッフルリンク)」は、クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼き上げるクロッフルの専門店です。
今回は店長に、クロッフルづくりへのこだわりや、愛媛でお店を始めた理由などについて伺いました。
クロッフル専門店を始めたきっかけ

クロッフルリンクを始めるきっかけになったのは、オーナーである店長のお兄さんの「何かお店をやりたい」という思いでした。
もともとクレープ店などを考えていたそうですが、店長自身が「自分はあまり器用ではない」と話したところ、お兄さんから提案されたのがクロッフルだったといいます。
クロッフルとは、クロワッサンの生地をワッフルメーカーで焼き上げた韓国生まれのスイーツ。

「クロワッサン」と「ワッフル」を掛け合わせたような、外はサクッ、中はもちっとした食感が楽しめるのが特徴です。

店名の「LINK」には、運営会社の名前だけでなく、「人と人をつなぐ」という意味も込められています。飲食を通して人と人をつなぎたい。そんな思いを込めて、クロッフルリンクという名前が付けられました。
専用生地ではなく「クロワッサン生地」を使用

クロッフルの大きな特徴は、クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼くこと。
同店では、すでにクロッフル用に加工された生地ではなく、ホテルの朝食などで提供されるようなクロワッサン生地を使用しています。
その理由は、「ちゃんとしたものを使いたい」という思いから。
冷凍された発酵後の生地を解凍し、サイズを整えてから焼き上げます。
しかし、実際に作ってみると簡単ではありません。
生地を均一に伸ばすには力加減が必要で、焼くときにも細かな調整が求められるそうです。
一番大切なのは「焼き加減」

店長がスタッフに徹底して伝えているのが、焼き加減です。少しでも焦げてしまうと、生地の苦味がホイップクリームと重なってしまいます。
特にスイーツ系のクロッフルでは、苦味が甘さの邪魔をしてしまうため、焼き上がりを細かく確認しているそうです。
「焼きたてを食べるとサクサクしたクロワッサンのような食感で、冷めてくるともちっとした食感になります」と店長は話します。テイクアウト専門店だからこそ、持ち帰ったあともおいしく食べられることを意識しています。
愛媛の素材をもっと届けたい

クロッフルリンクでは、愛媛らしさも大切にしています。その代表が、愛媛県東温市の「いちご日和」のいちごです。
開店日の8月はいちごの旬を外れていたため、仕入れ業者からは外国産のいちごが中心になると説明されていたそう。

それでも「愛媛県のものを使いたい」という思いから、東温市のいちご日和に相談。地元の素材を使ったクロッフルを実現しました。
ほかにも、愛媛らしさを感じてもらえる商品として考えられたのが「坊っちゃん串」。丸いクロッフルを串に刺した形が坊っちゃん団子を連想させる、遊び心のあるメニューです。
観光で松山を訪れた人にも、「愛媛に来たから食べてみよう」と思ってもらえる商品を目指しています。
スイーツだけじゃなくおかず系も楽しめる

クロッフルリンクの魅力は、甘いスイーツ系だけではありません。
いちごやチョコバナナ、オレオなどの甘いメニューに加え、ジェノベーゼやマルゲリータなどのおかず系もラインアップされています。クロワッサン生地なので、チーズなど塩気のある食材との相性も抜群。
「甘いもの」というイメージだけでは語れない、クロッフルの新しい楽しみ方を提案しています。
実食!いちご・ハニーチーズ・坊っちゃん串をいただきました

今回は、お店のご厚意で「いちご」「ハニーチーズ」「坊っちゃん串」の3種類をいただきました。
甘酸っぱさがたまらない「いちご」
まずいただいたのは、愛媛県東温市の「いちご日和」のいちごを使ったクロッフル。
クロワッサン生地のサクッとした食感に、軽やかなホイップクリーム。そこへ甘酸っぱいいちごとソースが加わります。ホイップは重たさがなく、いちごの酸味もしっかり感じられるので、見た目のボリュームに反して食べやすい印象。
生地そのものにバターのような風味があるため、クリームやいちごと一緒に食べることで、まるでデザート系クロワッサンを食べているような感覚も楽しめます。
甘じょっぱさがクセになる「ハニーチーズ」

続いてはハニーチーズ。
クロッフルというと、いちごやチョコなど甘いトッピングを想像しがちですが、こちらはチーズの塩気とはちみつの甘さを組み合わせた一品。クロワッサン生地との相性もよく、スイーツと軽食の中間のような感覚で楽しめます。
「甘いものは好きだけど、クリームたっぷりは少し重い」という人にもおすすめしたい味わいです。
愛媛らしさを感じる「坊っちゃん串」

そして、見た目で特に目を引くのが「坊っちゃん串」。今回は、店長のご厚意でいただきました。
丸いクロッフルを串に刺した形で、坊っちゃん団子を思わせるかわいらしいビジュアルです。団子のようにあんこが入っているわけではありませんが、愛媛らしさを感じられる遊び心のあるメニュー。
食べ歩きにもぴったりで、観光客にもぜひ味わってほしい一品です。
3種類を食べてみて感じたのは、クロッフルの「生地そのもののおいしさ」。サクッとした食感から、時間が経つと少しもちっとした食感へ変化するのも面白いところです。
「クロッフルを食べたい」ならクロッフルリンクへ

クロッフルは愛媛でも一時期注目を集めたものの、現在は少し落ち着いてきたと店長は話します。
「だからこそ、もう一度クロッフルを盛り上げたい。クロッフルが食べたいと思ったときに、真っ先に名前を思い浮かべてもらえる店になりたい」

さらに、クロッフルリンクは最初から「ここだけ」で終わる計画ではありません。スタッフが一通り仕事を覚え、店が安定した後には、別ジャンルの店舗を立ち上げる可能性もあるそう。
店長自身も、ひとつの店をずっと守るというより、新しい店を立ち上げていく仕事に挑戦したいと話してくれました。
大街道の新しい「立ち寄りスポット」に

大街道商店街から少し奥に入った場所にあるクロッフルリンク。
テイクアウト専門なので、買い物の途中や街歩きのお供、家族への手土産にも利用できます。

愛媛の素材を取り入れながら、世代を問わず楽しめるクロッフルを届ける。
オープンしたばかりのこの店が、大街道の新たなスイーツスポットとしてどのように成長していくのか、これからも注目です。
「クロッフルを食べたい」そんなときに思い出してもらえるお店を目指して、クロッフルリンクの挑戦は始まったばかりです。
基本情報
croffle LINK(クロッフルリンク)
住所:愛媛県松山市大街道2丁目5‐9
営業時間:
土日祝日:10:00~22:30
平日:11:00~22:30
定休日:不定休
駐車場:なし
SNS:Instagram
※本記事の内容は2026年8月の取材時点のものです。最新の情報は公式Instagramなどをご確認ください。



