
川の向こうには梅田の高層ビル群。日が落ちるにつれて、ひとつ、またひとつと明かりが灯っていく。その景色を眺めながら、寿司をつまみ、日本酒を飲む。あるいは、家族で好きな料理を選びながら、今日あったことを話す。
そんな時間を過ごせる場所が、十三の淀川沿いに生まれました。
2026年8月にオープンした「淀川つつみ市 ミナモ十三」です。
第1期は22店舗の屋台が並び、寿司や焼鳥、日本酒、韓国料理、イタリアン、タコスなど、さまざまなジャンルの料理を楽しめます。
けれど、ここを「22軒の屋台が並ぶ場所」とだけ紹介するのは、少しもったいない。
ミナモ十三で生まれているのは、食事をするためだけではない、新しい水辺の過ごし方だからです。
淀川の向こうに梅田を望む、22軒の屋台街

阪急十三駅から歩いて約5分。街中を抜け、淀川の堤防へ出ると、目の前の風景が大きく変わります。広がる川、その向こうに見える梅田の街。そして、その堤防沿いに屋台が連なっています。屋台を歩いていると、それぞれの店から料理の香りが漂います。
今日は寿司にしようか。それとも韓国料理か。ちょっとお酒を飲みながら焼鳥をつまむのもいい。串カツやタイ料理を選ぶのも面白そうです。
一つの店に入って料理を待つのではなく、屋台を眺めながら「何を食べようか」と考える時間も、この場所の楽しみの一つ。
そして料理を手にしたら、今度は川のほうへ目を向けてみる。
その先に広がる梅田の夜景が、食事の時間にもう一つの彩りを添えてくれます。
焼肉も、寿司も、イタリアンも。今日は何を食べよう


ミナモ十三の特徴は、さまざまなジャンルの店が一つの場所に集まっていること。
公式サイトには、寿司、焼肉、焼鳥、韓国料理、タイ料理、イタリアン、タコス、日本酒、たこ焼き、餃子、和スイーツなど、多彩な店舗が掲載されています。
その多くが地元にゆかりのある飲食店です。普段なら、それぞれの店を一軒ずつ訪ねなければ出会えない料理が、ここでは同じ場所で楽しめる。友人同士なら、それぞれ違うものを買ってシェアしてもいい。
家族なら、子どもが好きなもの、大人が食べたいものを別々の屋台から選ぶこともできます。「屋台」という言葉から、大人が夜にお酒を楽しむ姿を想像する人もいるかもしれません。でも、ここで印象に残るのは、家族連れが食事を楽しんでいる姿です。
屋台の前で料理を選び、家族でテーブルを囲む。
川を眺めながら話をする。
そんな光景が、この場所にはよく似合います。
地元の店が集まって、一緒に十三を盛り上げる


ミナモ十三に集まったのは、ただ「いろいろな料理を食べられるようにするため」の店ではありません。地元の飲食店が一緒になって、この街を盛り上げていく。そこにも、この場所の大きな意味があります。
一軒の店を目当てに訪れた人が、隣の屋台を見つける。
そこで初めて知った店に、今度は十三の街まで足を運んでみる。
そんな小さな出会いが重なれば、ミナモ十三と街との間にも新しいつながりが生まれていきます。屋台に並ぶのは、それぞれ違う店。それでも同じ淀川沿いで営業することで、一軒だけではつくれなかったにぎわいが生まれる。
「自分の店」だけではなく、「十三の街」という少し大きな単位で楽しんでもらう。
そんな場所になっていく可能性を、ミナモ十三は持っています。
家族で食べても、友人と飲んでもいい

ミナモ十三を歩いていると、ここでの過ごし方に正解はないのだと感じます。
家族で晩御飯を食べるために訪れてもいい。
夕方から友人と料理を囲んでもいい。
仕事帰りに立ち寄って、お酒を一杯飲んでもいい。
お腹を満たしたあと、しばらく淀川を眺めていてもいい。
トイレが整備されていることも、家族連れにとってはうれしいポイントです。「食べる」という目的がありながら、その前後にある時間まで楽しめる。それは、一般的な飲食店とは少し違う、この場所ならではの魅力でしょう。
特に夕方から夜にかけては、景色が刻々と変わっていきます。明るかった空が少しずつ暗くなり、淀川の向こうに梅田の街が浮かび上がってくる。料理を楽しみながら、その変化を眺めているだけでも時間が過ぎていきます。
ここから、それぞれの店が羽ばたいていく

現在は第1期として22店舗がオープンしています。そして、これで終わりではありません。今後は第2期の店舗も加わる予定です。新しい店が加われば、ここで出会える料理も、人の流れも、さらに変わっていくでしょう。
そして、ミナモ十三にとって大切なのは、この場所そのものが大きくなることだけではありません。ここに出店した飲食店が、この場所を足掛かりにして、さらに多くの人に知られ、それぞれの次の一歩へ進んでいく。そんな未来も、この屋台街には託されています。
淀川のほとりに、22軒の屋台が並んだ。それだけなら、一つの新しい飲食スポットです。けれど、そこに人が集まり、料理を囲み、会話を交わし、地元の店を知る。家族で過ごした時間が思い出になり、ここで知った店を、今度は他の街で訪ねてみる。
そうした小さな出来事が積み重なっていけば、やがてこの場所ならではの風景ができていくのかもしれません。
食べるために訪れた場所で、少し長く過ごしてみる。
川の向こうの梅田を眺めながら、誰かと話す。
そしてまた、十三の街へ戻っていく。
「食べる場所」から「過ごす場所」へ。
淀川のほとりに生まれたミナモ十三は、十三での時間の過ごし方に、新しい選択肢をつくり始めています。



