
岡山県の赤磐市馬屋(あかいわしまや)には知る人ぞ知る「CAFE いきもの舎(いきものしゃ)」という素敵なカフェがあります。このカフェでは名前のとおり、生き物に出会うことができます。今回は生き物好きな筆者が「CAFE いきもの舎」で見つけた可愛い生き物と美味しいスイーツを紹介するので、ぜひ訪れてみてくださいね。
CAFE いきもの舎とは?

CAFE いきもの舎は、2019年9月にオープンしたカフェで、東京から移住した細田夫妻が二人で切り盛りしています。お二人は長年、東京の動物園で働いていたという大の生き物好きであり、専門性を活かしたお店になっています。
お二人が「地域の身近な生き物を知り、くつろいでもらえるカフェをやりたい」という夢を叶えるために物件を探していたところ、縁あって赤磐市に移住することになったそうです。
古民家を自分たちで改修して始めた「CAFE いきもの舎」ですが、今では身近な生き物たちを知ることができる地域住民の癒しの場として愛されるお店になっています。

店内には自由に閲覧できる動物に関する本や雑誌がたくさんあり、生き物に特化したカフェになっています。これほど生き物にフォーカスしたカフェは非常に珍しいため、大人から子供まで楽しめるお店として人気が高いのでしょう。
CAFE いきもの舎で出会える生き物

細田さんは動物園勤務の経験と知識を活かし、地域で採集した身近な生き物を飼育・展示しています。専門知識を持つ細田夫妻が、法令遵守のもとで生き物たちを大切に飼育しているので、見る人も安心です。生き物の寿命を全うさせるのはとても困難ですが、ここでは寿命が近づいた魚たちも元気に遊泳していて、さすがプロだなと思いました。
赤磐市に生息する川魚

赤磐市でよく見られる川魚として、オイカワ、ヌマムツ、カマツカ、ドジョウ、アブラボテ、ゴクラクハゼなどが挙げられます。いきもの舎では、これらの魚などを展示していますが、特にオイカワやヌマムツは岡山県下のどこでも確認できるため、まさに岡山県を代表する魚といえるでしょう。

ヌマムツのオスは繁殖シーズンに婚姻色と呼ばれる綺麗な体色を示し、顔やエラブタに「追星(おいぼし)」という白いブツブツが現れますが、これをじっくり観察できました(9月21日訪問時)。水槽をじっくり観察できるCAFE いきもの舎だからこそ、生き物の生態を知ることが可能なのです。
トカゲやイモリなど

赤磐市でよく見られる爬虫類のニホンカナヘビ、両生類のアカハライモリ、甲殻類のサワガニと外来種のアメリカカブトエビなども展示されています。
人慣れしたアカハライモリはじっとこちらを見ながら何かをアピールするので、とても愛嬌がありました。
また、めったに見られないアカハライモリの子どもも展示されていたので、非常に嬉しかったです。
ヒドラやミジンコなどの微小生物

理科の授業で学習するヒドラは淡水に生息する生き物。細長い体に長い触手を持つ1cmほどの生き物で、理論上では不老不死だと考えられています。切り刻んでもすべての部位がそれぞれ一個体として再生するという特殊能力があり、世界中で研究されているそうです。
いきもの舎では、近所で採集したヒドラを拡大鏡で観察できるため、生命の不思議について触れられます。また、微小な動物プランクトンであるミジンコなども拡大鏡で観察できます。
CAFE いきもの舎の美味しいメニュー

CAFE いきもの舎は細田夫妻だけで切り盛りするカフェのため、スイーツと飲み物というシンプルなメニューのみとなります。
厳選した材料を使ったスイーツは奥様自慢の逸品。一番人気のバスク風濃厚チーズケーキは甘さひかえめの大人の味で、とても美味しくいただきました。
その他、卵黄をたっぷり使用した固めの昔プリンや日替わりの今日のスイーツもあります。
コーヒーは細田さんが厳選した豆を自家焙煎で深煎りし、ペーパーではなくネルでドリップするこだわりの逸品。ネルという布製のフィルターを使用することで、豆の油分が逃げず、ほんのり甘くマイルドな風味になるとのことです。
おすすめのいきもの舎ブレンドは深煎りなのに苦みが少なく、マイルドで深い味わいを感じられるコーヒーで、美味しくて感動しました。パプアニューギニアとコロンビア、ブラジルの豆を独自ブレンドしたとのこと、センスの良さを感じます。
なお、飲み物とスイーツをセットにすると割引があるのでお得です。
CAFE いきもの舎で癒されよう!

窓際の席からは、手入れしすぎず自然を残した空間を眺めながら、軽食を楽しめます。双眼鏡も用意されており、季節によっては鳥や昆虫、野生動物などを観察できそうです。

飼育されている烏骨鶏は子犬のような可愛い鳴き声を出すので、最初は驚きましたが、店内で聞くと、なんだか癒されます。

店内は生き物たちがたくさん展示されていますが、水槽などを壁際に配置することでのんびりと過ごせる空間になっています。展示物と席の間を広くすることで観察しやすくなり、気兼ねなく店内を移動できるのが嬉しいですね。
気さくな細田夫妻は「身近な生き物を知ってもらいたいので、カフェを利用せず展示や本を見に来るだけでも大歓迎ですよ!」と言われました。遠慮せずに、ご近所さんはもちろん、遠方の方もぜひ遊びに行ってくださいね。
ただ、こぢんまりしたお店のため大人数には対応できないそうなので、4〜6名くらいまでのグループで訪れるようにしましょう。予約も可能なので、まずは電話で相談してみてください。
ご夫妻の夢は「もう少し展示を増やして、本も充実させたい」とのことです。身近な生き物をもっと知るためのきっかけづくりの場として、さらに人の集まるカフェになると素晴らしいので期待しています。
また、生き物を保全しながら観察できる田んぼを作りたいと、農薬を使わず、冬期湛水農法でのお米作りにも挑戦するそうです。こちらも実現するのが楽しみですね。
CAFE いきもの舎の情報
住所:岡山県赤磐市馬屋714
電話:086-230-1413
メール:ikimonosha◎gmail.com(◎をアットマークに直してください)
営業日:土・日・月(臨時休業あり、詳細は公式インスタグラムをご覧ください)
営業時間:土・日と祝日の月曜は14:00~18:00、平日の月曜は11:00~18:00
駐車場:店舗前に6台、第二駐車場に2台(大型車用)
アクセス:店舗へは狭い道を通行するため、不安な方や大型車の場合は、第二駐車場へ
注意事項:第二駐車場はPanasonicリフォームClub リファイン(寺見建設)の駐車場内に2台分有りますが、CAFE いきもの舎の看板のある所のみに駐車してください。駐車場の詳細はこちらを、アクセスの詳細はこちらをご覧ください。

なお、案内図の看板は道路わきの低い位置にあり発見しづらいので、「カーブミラー前の小道に入る」と認識すればよいでしょう。




