初めて訪れた町で、気づけば知らない人と笑い合っている。千葉県長南町は、そんな出会いのある町でした。
今回体験した「田んぼ野球&餅つきイベント」と「古民家交流会」には、町内の人も町外の人も、常連さんも初めての人も、分け隔てなく迎え入れる温かな空気がありました。
2つの体験から、長南町の魅力を紹介します。
田んぼ野球と餅つきで、気づけばみんな仲良しに

八兵衛珈琲焙煎工房主催の「田んぼ野球&餅つきイベント」は、子どもたちのプレーを見るのかと思いきや、大人も含めて全員参加。むしろ、大人のほうが熱くなるゲームでした。
使うのは、手作りのホームベースとプラスチックのバット、スポンジのように柔らかいボール。田んぼは、足が引っかかって転ばないよう、しっかりならされています。

野球が得意な人でもボールが飛ばず、初めての人が突然ヒットを打つことも!ルールはあるようで、ないような、おおらかさ。大事なのは勝ち負けより、男性も女性も、大人も子どもも、みんなが楽しめることでした。
イベントでは餅つきもありました。八兵衛珈琲焙煎工房の店舗の隣に用意された臼と杵で、集まったみんながお餅をつきます。できたてを取り分けてもらい、その場でいただきます。添えられたきな粉やお醤油も、長南町で作られたものだそう。工房で挽いたコーヒーも用意されていました。

近所の方や常連さんだけでなく、イベントを知らずに珈琲豆を買いに来たお客さんも、一緒にお餅を食べ、田んぼ野球まで参加して楽しんでいました。

「近所の方ですか?」「どちらから来たのですか?」「お餅つきとは知らず珈琲豆を買いに来た」などとそれぞれに話が尽きず、最後にはみんな仲良しに。工房店主の古市さんが、自然に人と人をつなぐ温かな時間でした。
古民家交流会で、初参加の人も笑顔の団らんへ

もう一つ紹介したいのが、高齢化社会を考える会長南主催の「古民家交流会」です。この会では、テーマを変えながら定期的に開催しているそうです。
今回のテーマは室内大運動会。会場の大きな古民家には、常連さんも初参加の方も含め、30人ほどが集まりました。

入り口で赤か白の目印を受け取り、チームに分かれます。運動会の前には、長南町認知症サポート医の上野秀樹先生によるワンポイント講座を聞きました。
室内大運動会に合わせて、講座のテーマは「認知症予防 運動会の効果」です。体を動かすことや仲間とつながり笑い合うことの大切さを学び、いざ運動会スタートです!

種目は玉入れやリレー、ジャンケンゲームなど4つで、座ったままでも参加できるよう工夫されていました。司会者が説明し、種目によっては練習してから本番へ。初めてでも、遊び方を確かめながら楽しめる工夫があり、勝っても負けてもお互いに拍手し合います。
1時間ほど運動会を楽しんだあとは、全員の健闘をたたえて雑談会へ。
主催者が用意してくれたおはぎやコーヒー、お茶をいただきながら、自由におしゃべりをします。あちらからもこちらからも、笑い声が聞こえてきました。

常連の方は、この場で友人と話せることを楽しみにしているそう。最初は誰と話せばよいか戸惑っているように見えた初参加の方も、運動会後には笑顔で団らんに加わっていたのが印象的でした。
演奏会や体操など、催しの内容はさまざま。主催者は、こうした交流で認知症予防にも取り組みながら、地域のつながりを大切にしていきたいと話していました。
人のつながりを大切にする長南町で、暮らしを思い描く
2つのイベントに共通していたのは、迎え入れる気持ちの温かさです。田んぼをならし、遊び方を説明し、お餅やお茶を用意する。長南町には、町を楽しむための準備があり、こうした催しによって人と人が知り合い、つながりを育てる機会になっています。
初めて来た人も、気づけば輪の中にいる。それは、新しくこの町で暮らし始める人にとっても心強い一歩になるはずです。
長南町を訪れる機会があれば、ぜひ地域の人たちと過ごす時間にも触れてみてください。その出会いから、長南町の魅力が見えてくるかもしれません。
取材協力
八兵衛珈琲焙煎工房様:facebook
NPO高齢化社会を考える会 長南様:YouTube
※長南町へのお問い合わせは長南町公式ホームページをご確認ください。



