「地方で起業するのは難しい」――そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、徳島県鳴門市には、都会とは違う環境だからこそ生まれるビジネスの可能性があります。
海と山に囲まれ、鳴門の渦潮や大塚国際美術館などの観光資源を持つ鳴門。さらに、農産物や水産物、伝統文化、教育など、地域にはまだまだ多くの魅力があります。
地方創生で大切なのは、必ずしも新しいものを一から作ることではありません。すでに地域にあるものを新しい視点で見つめ直し、そこにアイデアを掛け合わせることで、新しいビジネスが生まれることがあります。
鳴門にあるものを、新しい視点で
2026年3月14日、鳴門市では地方起業をテーマとした「なるとビジネスプランコンテスト2025」の最終選考会が開催されました。
37件のビジネスアイデアが寄せられ、その中から選ばれた6名が最終選考会に進出。それぞれが8分間のプレゼンテーションを行い、審査員から事業についての質問を受けました。
提案されたのは、住宅、eスポーツ、商店街、鳴門らっきょなど、さまざまな分野のアイデアです。
一見すると異なる事業ですが、共通しているのは「鳴門にあるものを生かす」という視点。
地域の特産品や文化、暮らしの中にある課題を、ビジネスという形に変えていく。そこには地方ならではの起業の可能性があります。
「鳴門で起業する」という選択
プレゼンテーションでは、「30%のコスト削減をどこから実現するのか」「事業の持続性はあるのか」といった具体的な質問も飛び交いました。
これは単に順位を決めるためだけのものではありません。
実際に事業を始めたときに成り立つのか、地域の中で継続していけるのか。参加者自身が事業計画を見直す機会にもなっています。
地方創生において重要なのは、挑戦する人だけではありません。知識や経験を提供する人、地域で協力する人、そしてその活動を知って応援する人。さまざまな人がつながることで、新しいビジネスが育っていきます。
鳴門には、まだ知られていない可能性がある

鳴門は、淡路島から鳴門海峡を渡って四国へ入る玄関口。海と山が近く、豊かな自然に恵まれています。
また、観光、農業、水産業、教育、文化など、異なる分野の資源が身近に存在することも鳴門の魅力です。
例えば、
食×観光
教育×地域
文化×デジタル
農業×体験
空き家×起業
など、組み合わせ次第で新しいビジネスが生まれる可能性があります。
地域の人にとっては「当たり前」に見えるものが、外から見ると大きな魅力であることもあります。
一人の挑戦が、まちの未来をつくる

今回のコンテストでグランプリに選ばれたのは、鵜澤一郎さんの「日曜大工サポートキット『びとっく』販売事業」。
準グランプリには、藤井隆行さんの「鳴門らっきょで固定概念を覆す食体験コンテンツ事業」が選ばれました。
どちらも、地域にあるものや地域の課題を、新しいビジネスへとつなげる発想が印象的でした。
一人の挑戦が、新しい仕事を生み、人との交流を生み、次の挑戦者を生み出す。
それこそが、地方創生の大きな力なのかもしれません。
「地方だからできない」のではなく、「地方だからこそできること」。
鳴門には、まだ知られていない魅力や可能性があります。それを見つけ、新しい形にしていく人が増えていけば、地域の未来も少しずつ変わっていくはずです。
地方創生とは、大きな施設を作ることだけではありません。
地域に暮らす一人ひとりが「こんなことができたら面白い」と考え、小さな一歩を踏み出すこと。そして、その挑戦を地域で応援すること。
鳴門で生まれる一つひとつの挑戦が、これからのまちの新しい景色をつくっていくのではないでしょうか。
【2026年も開催】なるとビジネスプランコンテスト2026、募集中です
2026年は新たに「学生の部」が設けられました。鳴門の地域資源や課題を生かした事業プランを募集しています。
- 締切:2026年12月18日(金)午後5時必着
- 賞金:一般の部はグランプリ30万円・準グランプリ15万円、学生の部はグランプリ7万円・準グランプリ3万円
- 作成講座・創業者座談会:11月19日(木)午後6時〜8時、UZULAB(うずコワーク2階)
- 最終選考会:2027年3月中旬ごろ(公開)
詳細・申込書:https://www.city.naruto.lg.jp/docs/2026081800054/
問い合わせ:鳴門市商工政策課 088-684-1468
鳴門には、まだ知られていない魅力や可能性があります。「こんなことができたら面白い」という思いを形にする最初の一歩として、ぜひコンテストへの挑戦を考えてみてください。一人の挑戦が、まちの新しい景色をつくっていきます。



